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【前編】『ピサロ』でインカの王・アタワルパ役、宮沢氷魚インタビュー! 舞台に立つのは「体がぜんぶ燃えてくるような感覚」

2019/11/25 15:02

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

新しくなるPARCO劇場のオープニング・シリーズ第1弾は、渡辺謙主演の舞台『ピサロ』。1985年に当時のPARCO劇場で上演された作品で、当時は渡辺謙がスペイン将軍ピサロに生け捕りにされるインカの王・アタワルパ役を演じていた。

今回そのアタワルパを演じるのが、宮沢氷魚だ。“太陽の子”としてインカ帝国を統べるカリスマに、宮沢はどう挑むのか。

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──舞台出演が続きますね。舞台のどんなところに面白さを感じていますか?

舞台は、その瞬間に評価されるところですね。その日に演じたものがお客さんにとっては永遠になる。二度とやりなおすことはできません。形に残らず、その場での生のリアクションで成り立っているのは舞台の醍醐味だなと思います。

『ピサロ』も45公演ありますけれど、そのうちの1公演が観ている人にとってすべてになる。一瞬たりとも油断できないし、「今日はちょっとダメかも」なんて言えない。1回1回に対して、真剣に100%の力で挑めるのが舞台。そこに立てるのは、すごく幸せです。

──『ピサロ』出演が決まった時の気持ちは?

PARCO劇場のオープニング・シリーズに出られる光栄だけでも幸せなのに、以前、謙さんが演じた役を演じられることにすごく驚きました!「本当にやるんだ……」という、夢のような不思議な感じ。今でもまだ夢みたいです。

でも、最初はプレッシャーより楽しみが大きかったんです。それが台本を読んで、初めて重圧を感じました。まず台本の分量がすごくて、手にした瞬間、重い……。そして脚本が素晴らしい。ものすごく分厚いのに無駄な台詞がなくて、一つひとつの言葉が重くて、ちゃんと意味がある。「この世界に入れるんだ」という幸せを感じています。

──『ピサロ』で舞台出演4本目ですが、どのように臨みたいですか?

初舞台の時は、台本を読んで「こういう芝居をしよう」とか「こういうプランでいこう」と考え過ぎて、演出家から言われたことが自分のプランと違うと対応できなかったりしました。だから今回は、かため過ぎず、柔軟でオープンな状態で稽古場に行けたらなと思います。一番共演シーンの多い渡辺謙さんがどういうボールを投げてくれるかもまったく想像つかないので、稽古場で生まれるものを大切にしていきたいです。

──渡辺謙さんとの共演は楽しみですね

もう緊張しかないです……。去年『豊饒の海』で東出昌大さんと共演して、今年はドラマ『偽装不倫』で杏さんと共演して、次は渡辺謙さんなので、ご家族でお世話になることになると初めてご一緒する感じがしないんです。親戚の方に会ったような気分なのかな(笑)

──しかも今回、宮沢さん演じるアタワルパという人物は、35年前に渡辺謙さんが演じた役ですね。

それはすごく有難いですね。わからないことがいっぱいあるので謙さんに聞きたいです。でも、85年の舞台とは演出家が違いますし、そして時代が違うので、まったく新しい作品です。僕とみなさんで作ったアタワルパを演じたいです。演じたい役者が山ほどいるはずの役なので、アタワルパを演じられるのはこの上ない喜びですし、本当に光栄。他キャストの方々もすごく豪華なので、楽しみですね。

──渡辺謙さんとの共演で期待することは?

学ぶことしかないと思います。海外でもご活躍されていて、色々な壁を乗り越えて今の謙さんがいるでしょうから、その強さや覚悟は吸収したいですね。それに、謙さんはこの『ピサロ』にアタワルパ役で出演したことで役者を続けていきたいと思えたそうなので、僕もそう思いたい。謙さんの「役者」としての生き様をを間近で感じ取って、そして吸収したいです。

──『ピサロ』は、スペインの将軍ピサロがインカ王を生け捕りにしようとする話です。脚本を読んで、作品の印象は?

フィクションではありますけど、歴史上の出来事がベースになっているので、読んですごく勉強になりました。ピサロのこともアタワルパのことももっと知りたくなって、「本当はどういうことが起きたんだ」と自分でリサーチしながら台本を読みました。教科書を読んでいる感じにも近いんですよね。「あ、こんなことが起きたんだ」という新しい発見が本当に多い。舞台でその時代に行けるのも待ち遠しいです。

──演じるインカ王アタワルパについて聞かせてください。

自分を“太陽の子”だと考えていて、それを信じてついてくるインカの人々……誰か一人の人間のためなら死ねる、って今はあまりイメージできないかもしれないですね。アタワルパが人に愛されて信用されているのは、彼が神だからというだけでなく、その存在感だと思うんです。役作りでは、もちろん体を作ることもやろうとおもています。そして自分の内から醸し出す包容力というか自信を出せればいいな。台本を読めば読むほどアタワルパの偉大さが伝わってくるので、存在感がないとアタワルパは成立しない。そこが僕の一番大きな壁で、これから挑戦していかなければいけないところだと思っています。

──具体的にどう取り組もうと思っていますか?

筋トレと、走ります。まずはスタミナが必要だと思うんです。アタワルパって立っている時間が多いんですが、綺麗に立つだけって本当に難しい。動いている方が、圧倒的に楽。立ち姿を保つには、スタミナとか忍耐力がすごく必要なので、走ります。

見た目から作ると、自然と内側から何かがうまれてくる気がするんです。体を作ることでアタワルパとしての自信が出てくると思いますから。これまでも体を健康的に見せたりしたことはあるんですけれど、今回またちょっとレベルが違う……。参考文献を読んでいても、アタワルパって本当に大きい人で力があるから、まずはそこからかな。

──身体もですし、インカの人々の世界をどのように見せるのか楽しみです。

演出のウィルは、インカは色鮮やかに表現する予定らしいんです。どんな衣装になるのか、楽しみですね、

「ウィルが想像するアタワルパはどんな感じですか?」と聞いたら、「一緒に考えていこう」と話をしました。あと、僕はアタワルパっててっきり長い黒髪で肌も茶色い姿をイメージしていたんですけど、ウィルは「自然体なものがいい」と言っていたので、髪色もたぶんこのままかな。まだわからないですけどね。

後編に続く~http://ranran-entame.com/ranran/64541.html

舞台『ピサロ』2020313日から420日まで東京・PARCO劇場にて。チケット一般販売中。

 

 

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