【前編】内海啓貴インタビュー! VR演劇『僕はまだ死んでない』「舞台上にいる感覚で観る事ができます」

2021/2/1 12:00

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

内海啓貴主演のVR演劇『僕はまだ死んでない』が2021年2月1日(月)から配信される。VR演劇とは、ヴァーチャルリアリティ技術によってよりリアルに演劇を、そして今作は360度自由な視界で楽しめるように作られた新感覚演劇。原案・演出はウォーリー木下。主人公・白井直人はある日突然病に倒れ、ベッドに横たわっている。身近な存在がそうなった時、家族、友人、本人は何を想い、何を選択するのか。内海啓貴に作品の見どころ、コロナ禍での思いを聞いた。

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――VR演劇、新感覚演劇と言われるスタイルでの公演ですが、このお話が来た時にどのように思われましたか?

僕は『35MM:A MUSICAL EXHIBITION』という作品でVRを初めてやりました。舞台上にVRがある、見て下さった方が舞台上で楽しめる感覚なんですけど、実際にファンの方からも、「演者の人ってこういう風な目線でいつもお芝居しているんだ」とか、「新しくて新鮮で楽しかった」という感想をいただきました。今回お話をいただいた時に、前回のVRはミュージカルだったので、ストレート芝居だったらどうなるんだろうなと思ったんです。今回は、この稽古場に入ったら、僕主観でVRの機械があるという、病気で動かなくなってしまった僕主観で観られる、お客さんは僕の気持ちに段々段々なっていくんです。引きの客観視ではなく、舞台上にいる感覚で観られるので、いろいろな思いも出てくると思うんですよね。お客さんも僕の役に寄り添って観る形になると思うので、そういった面でも楽しんでいただけたらいいなと思います。演劇ということで、上を見たら照明などもあり、ただの映像だけでなく裏側も観られるので、お客さんにも新しい感覚を体感していただけると思います。

――VR演劇は、初めてでないということで心構えはできていらしたということですね?

ですが、撮影では新しい緊張感がありました。映像のお芝居の緊張感ではなく、舞台の緊張感、生もののでもなく、筒状の中に入ってという緊張感が新しかったです。カット割りも、映像だとここでカットして、間違えたらまたそこからスタートなんです。VRはここから長尺で、長いシーンは18分ぐらいあり、例えば18分目で噛んじゃった、飛んじゃったとなったら、また一からスタートするんです。そのためにはVRのカメラを30分冷やさないとならないので、またそれの緊張感もあるんです。本番はVRを一旦忘れて、ともかくお芝居に集中しようという思いで立ちました。

――先ほど「僕主観で観られる」とおっしゃっていましたが、内海さん演じる直人の視線が中心ということでしょうか?

そうですね。実際稽古場ではベッドに僕がいる形で稽古をしたんですけど、本番は僕がいないで、ベッドにカメラがあるという状態でやっていました。僕がいた方が人肌とか体温とか感じられるのですごくお芝居がやりやすかったそうです。やっぱり皆さんがVRで人を感じられないんで、すごく芝居が難しいって言ってましたし、VRというのはカメラのレンズが何個もあるのでレンズとレンズの間のところに立ってしまうと体が歪んでしまったりするので難しかったですね。僕が主観のカメラから幽体離脱して、という芝居があるんですけど、そこはカメラ位置も変わりますし、また違った感覚で見られるのではないかなと思います。

 

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――白井直人のキャラクターをどのように捉えていらっしゃいますか?脳卒中で倒れて、意思表示ができないわけですよね。

彼は芸術家なので、たぶん興味を持ったものしか自分の体が行動しない人間だったというところは、僕にけっこう似ていますね(笑)、ああいう病気になるというのは誰にも可能性があって、それがたまたま白井直人という人がなってしまった。病気になって(直人は)実際動かず、みなさんの芝居を見ていて、ここでしゃべりたいと意思表示したいといっぱいこみ上げてきて、でもこれを言葉として伝えることができないというのは、ストレスという言葉では表し切れない位ストレスを感じました。意思の伝達の文字盤というものがあって、「やってられるかバカヤロウ」って言葉を伝えるのに5分以上かかってしまうという台詞があるんですけど、それぐらいのストレスがかかっていると、自分の過去とか自分の想像の時間が多くなるんですよね。僕の長い台詞にもあるように、自分の想像とか過去に戻って考えると、当たり前のことにすごく感謝するようになるんだなと、すごく感じていました。僕主観でカメラを観てるんですけど、僕は主張できないので、いろいろな役の人が直人っていうのはこういう人間だ、ああいう人間なんだというのを、幽体離脱した時は敢えて裏切りたいなっていう思いはすごくありました。白井直人自身は、妄想の世界や、過去に戻って、成長すると思うんですよね。その姿を僕のシーンでは見せられたらいいなという思いで演じました。

――ご自身と似ていない部分は?

愛情表現がへただなぁって思いますね。僕はありがたいことに家族に愛されて生きてきたので、その部分は僕には似ていないところだと思います。

――直人は、実年齢と離れていらっしゃいますけどその辺りの難しさはありましたか?

娘がいるっていう、そこに対してのアプローチは掘り下げましたね。もともとの白井直人は愛情表現をうまくできる人ではなく不器用なので、想像の世界、過去の世界に行って、“もっとああすればよかったなぁ”という後悔ってすごく持っていると思うんです。だからこの娘に対しての愛情もどんどん大きく膨らんでいったんだろうなぁと思いながら作りました。

――役を作る時の掘り下げるというのは、どのような形でやっていらっしゃるのですか?

まず僕自身のト書きに書いてあるものは絶対なんですけど、周りにいたものを箇条書きに書いて、こういう人間だろうなというのを想像していくんです。今回は、こういう人がどういう風に成長していくのかという物語を自分の中で作りました。ウォーリー(木下)さんと話した中で、何かキャラクターが強すぎても違うなっていうのが後半に芽生えて、結構フラットなお芝居を続けました。その方が、いろいろな想像を膨らませられるのではないかと思いましたし、客観的に観てお客さんが、“白井直人ってこうなんだろうな”って寄り添えるような演技プランや役作りを考えました。

――寝ている、でも気持ちだけ、頭だけは働いているというのはすごく難しかったと思うのですが、いかがでしたか?

本当に難しかったですね。本番はベッドにいるのは僕ではなくVRだったんですけど、お客さんの気持ちも直人の気持ちも考えながら稽古場にいました。動かなくなると、人の話をより聞くんだと思いましたし、五感がすごく働くようになりました。感覚に触覚を立てながら演じました。

 

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――そのような物語からご自身はどのようなメッセージを受け取られましたか?

コロナ禍でなかったら、僕自身VR演劇と出会うことはなかったかもしれません。今まで通り劇場での演劇を続けていたと思うんです。コロナ禍なので、病院の面会もできず、演劇も中止になったり、僕も中止になったミュージカルや、作品があって、それはぶつけようのない悔しさなんです。そういうものもこのVRによって昇華されたように感じています。作品のテーマは“命”“生死”を扱う作品なので、僕の直人を通じて、お客さんが少しでも前向きになってくれたらいいなと思います。もし、自分がこうなってしまったら誰が来るのかな(笑)とか、ほんとにいろいろな想像をして、いろいろなニュースがある中で自分の命を大切にして欲しいというメッセージを観た方が受け取ってくださったらうれしいです。

――お芝居の中では、直人にとって碧という年上の幼馴染で大切な存在の人がいますが、ご自身にはそういった人はいらっしゃいますか?

実の兄貴が、2個上にいます。今一緒に住んでいるんですけど。そういった面ではすごく演じやすかったです。(碧兄役の)加藤さんもすごく優しい方で、碧兄との過去を想像するシーンもあるのですが、僕的には弟気質が強いのでやりやすかったですね。

――弟気質が強いというのは甘えるということでしょうか?

だと思います(笑)。直人自身もそういう台詞で言われているのがあって、年上には甘えるという、リンクしている部分がありました。

 

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後編~ 

タイトル:VR演劇「僕はまだ死んでない」
配信チケット販売:   販売中~2月28日(日)23:59
※期間中何回でも購入可。
配信期間:           2月1日(月)18:00~3月7日(日)23:59
視聴期限:           7日間
配信チケット価格:   3,500円(税込)

公式サイトhttps://stagegate-vr.jp/

※VR配信とは
VR(ヴァーチャルリアリティ)技術を活用し、舞台上360°を複数アングルから撮影。観客はスマートフォンやヘッドマウントディスプレイで観たいアングルを自由に選択して楽しむことができる。

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■原案・演出 ウォーリー木下
■脚本 広田淳一
■音楽 吉田能
■出演
白井直人:内海啓貴
白井慎一郎:斉藤直樹
児玉碧:加藤良輔
青山樹里:輝有子
白井朱音:渋谷飛鳥
白井直人(幼少期):瀧本弦音
児玉碧(幼少期):木原悠翔
■主催・企画・製作 シーエイティプロデュース
■撮影・技術協力 アルファコード

■公式HP  https://stagegate-vr.jp/

■あらすじ
僕は病室にいた。
父と、僕の友人が何やら話をしている。が、体がぴくりとも動かない。一体僕に何が起こった?
医師らしき声も聞こえる。「現状、一命を取り留めていることがすでに大きな幸運なんです」……なるほど。そういうことなのか。
デザイナーとしての会社務めを半年前に辞め、油絵に打ち込んで夢だった画家への道を歩み始めた矢先だった。脳卒中で倒れ、自分の意志で動かせるのは眼球と瞼だけ。
「やってられるか、バカ野郎!」とたった一言伝えるのに5 分以上かかる。
そして病室には、飄々と振る舞い軽口も叩く父、慎一郎。
兄貴分の幼馴染で、親身になって回復を願っている碧。
離婚の話し合いが進み、新たな生活に踏み出し始めていた妻、朱音。
そして、担当医である青山。
「良く死ぬことも含めての良く生きること」
直人と、直人を取り巻く人々それぞれに、胸に去来する想いがあり…。

 

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