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2023年8月17日 17:11

【前編】「良さを踏襲しつつ新しいベクトルで作りたい」須賀健太×加藤憲史郎 劇団「ハイキュー!!」旗揚げ公演インタビュー

週刊少年ジャンプにて連載していた大人気バレーボール漫画「ハイキュー!!」。高校バレーを題材に、バレーボールに対する情熱や成長を描き、2020年7月に完結した後も多くのファンの支持を得ている。2015年から2021年に行われていた舞台シリーズであるハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」も大好評を博し熱狂を巻き起こしてきた。

そして2023年、舞台初演において主人公・日向翔陽を演じていた須賀健太が、演出家として新たな『劇団「ハイキュー!!」』を作り上げる。旗揚げ公演となる本作で主人公・日向を演じるのは加藤憲史郎。本作が初対面となる二人に、意気込みや思いを伺った。

――まずは今回のお話を聞いた時の気持ちを教えていただけますか。

須賀:僕が初演から2018年まで日向を演じたハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」が2021年に完結したんですが、コロナ禍もあって全公演を終えることができなかったんです。過去に関わった作品なのでやっぱりすごく悔しく感じました。そんな中、シリーズのプロデューサーさんから「ハイキュー!!の原作はすごく面白くて魅力的なので、舞台作品としてこれからも残していきたい」という話を聞き、僕も参加したいと思って。そこから色々お話しさせていただき、演出として参加することになりました。いまだに夢なんじゃないかと思う瞬間もありますし、発表されてからは不安でいっぱいです。でも、元々演出などのクリエイティブもやりたいという気持ちがあったので、機会をいただけて嬉しいですし、まっとうしたいと思っています。

加藤:舞台に出演できる!関われると決まった時、本当に嬉しかったです。その分僕でいいのかという不安もあって、日に日に不安が大きくなっています。でも、わからないことをそのままにせず、須賀さんやいろんな人たちと共有して、前に進めたらいいなと思っています。

――加藤さんは元々「ハイキュー!!」という作品をご存じでしたか?

加藤:はい。原作漫画、アニメ、舞台も見て、どれもすごく面白くてかったです。すごく深いし、バレーボールを知らなくても好きになる作品だと思います。

――演出プランはもう考えていますか?

須賀:演出家の人がよく聞かれる質問だ(笑)。今話し合いなどをしている最中ですが、演劇「ハイキュー!!」でいつの間にかできていたメソッドなど、良かったものは取り入れつつ新しいことに挑戦していきたいですね。僕がやる意味はエモさだと思うんです。だからこそ、使い所を間違えないように。「ハイキュー!!」という素晴らしい作品を届けるのが第一なので、僕らが今までのシリーズでやってきたことが前に出過ぎないよう、本質を見極めたいですね。あとは“泥臭く”をテーマに。具体的なプランはナイショです(笑)。僕らが演じた時、演出のウォーリー(木下)さんは「役者にもクリエイティブな発想を持ってほしい」というスタンスでした。稽古中、みんなでスーパーレシーブやジャンプサーブをどうするか考える時間もあって。みんなで作る時間は今回も持ちたいですね。

――加藤さんから、須賀さんの演出への期待はいかがでしょう。

加藤:僕にとって須賀さんは、日向というキャラクターの教科書というかお手本。わからないことがあれば一緒に考えていただきたいし、教えてほしいし、一緒に切磋琢磨していきたいなって思います。

――ビジュアル撮影は済んでいるということなので、感想を教えてください。

加藤:すごくはしゃいでいたと思います。衣裳を着たときはに幸せで、すごくテンションが上がりました。完成したビジュアルも最高でした!ね。

須賀:僕らの時とユニフォームの素材が違って、よりスポーティーになっていました。僕はオーディションにも立ち会ったので一方的には見ていたんですが、全員が揃うのが楽しみになりましたね。

――オーディションはどういった視点で見たんでしょうか。

須賀:大前提として、2.5次元舞台はキャラクターが明快にあるので、そこに合っていないといけない。でも、それぞれの役者さんが持ってくるものはやっぱり違うんですよね。あと、「ハイキュー!!」はなんといってもフィジカルな要素が大きい。どれくらい感情を身体に乗せられるかはすごく注目しました。

――加藤さんもオーディションに参加したんですか?

加藤:そうです。緊張しました。

須賀:めちゃくちゃ緊張してたよね。このまま倒れるんじゃないかって顔をしてて、セリフを1回読んでもらった後に「全然緊張しなくていいからもう1回やってみよう」って言ったのを覚えています。

加藤:初めから終わりまで緊張していました。「緊張しなくて大丈夫だよ」と声をかけていただいたんですが、緊張は解けなかったです。

――お互いの第一印象を教えてください。

須賀:第一に笑顔が素敵だなっていうのがありました。本人はものすごくネガティブらしくて、緊張しいだし本番前とかはお腹が痛くなるって言っているんですけど、笑顔を見た時に人懐っこさをすごく感じたし、やっぱり日向に似てるんですよ。僕は全然似ていなくて初演の時に結構ファンの方に言われたんですが、似てるから大丈夫だなって安心しました。

加藤:初めてお会いした時、すごく気さくでお兄ちゃんみたいな方だなと思いました。オーディションの時もビジュアル撮影の時も声をかけてくれて、本当に優しい方だと思います。

劇団「ハイキュー!!」旗揚げ公演
原作:古舘春一「ハイキュー!!」(集英社 ジャンプ コミックス刊)
演出:須賀健太
出演:日向翔陽役 加藤憲史郎 ほか
公演時期:2023年8月 東京
公式サイト:https://gekidan-haikyu.com
公式X(Twitter):@gekidan_haikyu

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