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2024年2月8日 16:15

【後編】佐藤日向がストレートプレイにかける思いとは 舞台『笑わせんな』インタビュー

―皆さん初めましてだと思いますが、印象的な方はいらっしゃいますか?

鳥越(裕貴)さんは『刀剣乱舞』で拝見したことがありますが、今回の役もご本人の人柄も全部違うと思います。今まで女性が多い舞台ばかり見ていて、男性とお芝居をした経験も少ないので、今回とても新鮮な気持ちでできると思います。

――ファンの方にとっても新鮮な作品になりそうですね。

そうですね。でも、私のお芝居を見てくださるファンの方はすごく文才あふれる方が多くて、どんな作品でも「ここが良かった」と細かく書いてくださるんです。この作品は皆さんにどう刺さるのか気になりますね。私が演じるキャラクターがいい意味で普遍的に見えたらいいなと思いながらお稽古に挑みたいと思います。

―ファンの方からの細やかな感想で印象に残っているものはありますか?

皆さんかなりかちっとした長文を送ってくださいます。私が立つ舞台があれば「どんな場所でも行きます」と言ってくださる方が多くて、そう言ってくださる限り、ジャンル問わず色々な舞台に出たいです。皆さんのおかげでそう思えているなと、普段すごく思います。

――とてもいい関係ですね。

本当に素敵な方ばかりです。皆さんが見にきてくれるなら出演しようと思います。

―今回の舞台の見どころ、注目してほしい部分はどこでしょう。

会話のテンポ感と間がすごく目立つ作品なのかなと思っています。日付などは変わり、同じ場所に登場人物が入れ代わり立ち代わり現れますが、フォーカスされる場所は同じだからこそ、どんな言葉が交わされるかという点に集中できると思います。例えば2.5次元舞台などだと豪華なセットや照明といったエンタメ要素があって目が足りない楽しさがある。それも演劇の魅力ですが、こういった作品は、お客さんが言葉に集中せざるを得ないのが魅力。登場人物の関係性や地下室で起きていることについてお客さんをソワソワさせたら勝ちだと思います。細かな部分まで見逃さずに楽しんでいただけたら嬉しいですね。

―作中ではくすぐり・くすぐられフェチの方々が登場しますが、変わった趣味はありますか?

犬を飼っている方はわかると思いますが、汗をかいた犬の皮膚の匂いが好きです。この時期は電気毛布の上などで寝ているので折りたたんでいる体の内側に汗をかくんですが、香ばしい匂いがして好きですね。生きてるなって思いますし、匂いを気にしないところも愛おしいなと思います。

―ご自身が入るとしたらどんなサークルがいいでしょう。

私は海外の大学のジャパンキャンパスに通っていたので、サークルらしいサークルに所属したことがないんです。サークルがどんな感じかちゃんと想像できませんが、こじんまりしたサークルがいいですね。櫛木理宇さんが書かれた『ホーンテッド・キャンパス』という小説が大好きで、読むたびにオカルト研究室に入りたいなと思っています。オカ研のみんなが心霊現象をロジックで解決していくんですが、幽霊は本当にいる。その現場に立ち会ってみたいです。

―お稽古で楽しみにしていることはありますか?

人と話すのはあまり得意じゃありませんし、まだ顔合わせもしていないので緊張のほうが大きいです。関西の方が多いので、ボケてくださった時にちゃんと返せるかなって。

―(笑)。

関西の方ってボケてくれた時に正解を持っているじゃないですか。「うまいパスを出したよ」と振ってくれた時に気づかないことがあって、「いやそこツッコむとこやん!」みたいなことを言われると結構反省してしまうんです。ビジュアル撮影の時のオクイさんの鍋の話もボケだったのかな、ツッコミを入れるべきだったのかなといまだに考えていて(笑)。そう言う意味でもドキドキしています。

―稽古前ではありますが、作品全体の魅力はどう感じていますか?

やっぱり導入のコメディっぽい部分、お客さんが初めてキャラクターたちに触れる部分は好きですね。登場人物たちはくすぐり・くすぐられが日常だから、それがない人が異常に見える。お客さんも「あれ、これが普通なのかな」という不思議な感覚になるでしょうし、導入部分でお客さんがこの世界に入り込めるか決まると思います。また、物語の軸になっているくすぐり・くすぐられは現代でいう承認欲求に近いところがある。SNSの使い方などに通じるところもあって、共感したり「痛いところを突かれた」と思ったりするんじゃないかなと。見方や自分が抱えているものによって刺さる言葉やシーンが変わる、お客さん次第なところが面白さだと感じます。

―以前ストレートのお芝居に出てから今回までの間に成長したと感じることはありますか?

水野さんの舞台に出会うまでは、感覚でセリフを発してしまっていたところがありました。でも、ストレートのお芝居を通して、ここでそのセリフを言う意味などをロジカルに組み立て、最終的に目指すお芝居に向けて逆算して作っていけるようになりました。お芝居の作り方みたいなものから変化したと思います。

―2024年の抱負を教えてください。

「丁寧に生きる」でしょうか。雑に生きてきたわけではありませんが、2023年は自分で限界を決めてしまった瞬間もあります。限界を決めずに頑張れというわけじゃないけど、自分の中の火力調整を上手くして、丁寧に歩いて行きたいなと思っています。

―楽しみにしている皆さんへのメッセージをお願いします。

この作品は会話劇だからこそ、それぞれの言葉や表情から読み取れる情報が大切になってくると思います。それぞれのキャラクターに注目し、どんな思いでこの言葉を発しているのか考えながら見て、最後にどう感じるか問いかけてもらえるような舞台になったらいいなと思っています。ぜひ劇場に笑いにきてください。

舞台『笑わせんな』
2024年2月8日(木)~18日(日) 本多劇場
https://mmj-pro.co.jp/warawasenna/

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<応募締切>
2024年2月18日 23時59分
<当選発表>
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当選者発表までに少々お時間を頂戴いたします。ご了承ください。
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取材 文:吉田沙奈  撮影:有田純也

 

 

 

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