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2024年5月27日 17:01

【後編】加藤清史郎インタビュー「僕はコナンとして生きるしかない」 宮﨑駿初監督アニメを舞台化する『未来少年コナン』に挑む

―加藤さんはご自身のことを「おひさま」じゃないとおっしゃっていましたが、演じる上で、コナンとの共通点というのは感じていますか?

そうですね。「人のために動く」というところは理解できるところがありますし、そうした本質的なところは少し似ているところもあるのかなと思います。自分の犠牲を犠牲と厭わず、人のために動けるというような。こんなことを言うと、僕がスーパーヒーローみたいになってしまいますが、全然そんなかっこいい男じゃないんですよ(笑)。僕はコナンほど真っ直ぐでもないし、できた大人じゃないなとは日々思っています。

―今、「できた大人じゃない」という言葉がありましたが、演じていく中でコナンに対して大人だなって感じるところが多いのですか?

あれほど大人な子どもはいないと思います。言葉が難しいんですが、「子どもだけど熟している」と言えばいいのかな? 「大人なんだけど未熟」なのかな? とにかく、のこされ島でおじいと一緒に過ごしてきて、「生きる」ということを知っている気がするんですよ。もちろん経験という意味では足りていないところもありますし、劇中でもさまざまな人や場所との出会いでコナンもどんどん変わっていくのですが、「生きる」ということに対しては、ものすごく熟していて、だからこそ「生への執着心」が生まれるのかもしれません。無鉄砲で、何も考えずにドーンと行ってしまう子に見えるけれども、そんなことはないんですよ。すごく考えているんです。宮﨑監督の作品のキャラクターって、言葉が詰まったときに真顔に近い顔をして、眉間だけが動いているという表情をすることがあるんですよ。コナンは原作のアニメの中で、人との会話の最中に、その表情をよくしているんです。それは何も考えていないのではなくて、いろいろなことをものすごいスピードで考えている表情なんだと僕は思います。「ラナはこういう生い立ちでこう生きてきたと言っていたから、今はこれを言うべきではないかもしれない」とか、逆に「今だからこそ言うべきなのかもしれない」というように、考えてからものを言っているんだと思います。それは、なかなかできることではないと思いますし、少なからず僕はまだまだできないなと思うところなので、そういう意味でもコナンは大人だなと思います。

―インバルさん、ダビッドさんの演出を受けた印象は?

二人のバランスが絶妙で、本当に素晴らしい黄金比だなと二人を見ていて思います。この作品の良さである「活発さ」を舞台で表現するという上では、身体表現は本当に大事な要素だと思います。だからこそ、インバルの演出で舞台化なのだと僕は思いますし、そこが今回の舞台化の醍醐味の一つだと思いますが、それとお芝居を完全に繋ぎ合わせるのは本当に難しい作業だと感じています。ただ、そこにダビッドがいてくれるだけでそれが可能になるんですよ。ダビッドは身体表現にも精通していますし、お芝居の知識も豊富です。ボキャブラリーも多くて、ニュアンスの伝え方もとても上手なんです。インバルも同じですが、ご自身で「こういう感じなんだよね」とやってくださったりするんですよ。ダビッドが芝居のアプローチ、その内面の心の動きのアプローチだけでなく、ビジュアル的な点も教えてくれるので、インバルの動きと繋がっていくんですよ。この作品は、本当にこの二人じゃないと成立しないのかもしれないと思いますし、双方から刺激を受けまくっています。

―加藤さんは映像でもご活躍されていらっしゃいますが、舞台に出演することにはどのような魅力を感じているのですか?

その空間に共存することは生の舞台でしかあり得ないことだと思います。映像作品では、その場にテレビの視聴者がいるわけではないですよね。もちろん映像には映像の伝え方がありますが、その場の温度感や匂い、色を100パーセント以上伝えることは絶対にできないと思うんです。しかも、テレビを観ている人は、何かをしながら傍観して観ることもできます。でも、演劇は生で同じ空間を共有しているから、傍観ではなくなるんです。その空間に一緒に存在することで、同じ空間で、同じ温度感で、同じ空気を吸っている。それが1番の魅力なのではないかなと思います。

―ありがとうございました! 最後に改めて公演への意気込みと読者へのメッセージをお願いします。

僕がコナンであり続けることが必要だと思うので、初日に舞台に立つまでに完全にコナンとして板の上に立てるように努力していきたいと思います。その上で、インバル・ピント、ダビッド・マンブッフのフィルターを通した『未来少年コナン』という作品が持っている深いメッセージをお客さまに届けていけたらと思っています。きっと舞台化の良さをすごく感じられると思います。老若男女に楽しんでいただける作品だと思いますので、ぜひ足をお運びいただけたらと思いますし、最終的にコナンという作品が皆さまの中に生き続けてくださったらとても嬉しいです。そうなるように頑張ります。

舞台『未来少年コナン』
2024年5月28日~6月16日
東京芸術劇劇場プレイハウス
ホームページ https://horipro-stage.jp/stage/fbconan2024/

【サイン入りチェキプレゼント】

<応募方法>
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 (3)ダイレクトメッセージから「加藤清史郎さん希望」と書き、申し込む。
<応募締切>
2024年6月17日 23時59分
<当選発表>
締切後、厳正なる抽選の上、当選者を決定。ご当選者様には、ランランエンタメ公式アカウントよりダイレクトメッセージにて当選連絡をいたします。2日以内にご返信がない場合は当選の権利が移ります。
当選者発表までに少々お時間を頂戴いたします。ご了承ください。
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※当選結果に関するお問い合せは受け付けておりませんので、ご了承ください。
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※当選者の長期不在や、賞品お届け先ご住所や転居先が不明等の理由により、賞品のお届けができない場合は、ご当選を無効とさせていただく場合がありますので、予めご了承ください。
<注意事項>
※プレゼントの応募によりお預かりした個人情報は商品の発送にのみ使用いたします。
※ご当選の権利は第三者への譲渡や現金とのお引き換えはできません。
※ご応募いただいた時点で、本応募要項に同意いただいたものとみなします。

スタイリスト:古舘謙介
ヘアメイク:Ken Nagasaka
<衣裳クレジット>
・ブルゾン ¥41,800/Barbour
・ジャケット ¥38,500
・ネクタイ ¥8,580
・パンツ 参考商品
/ともにKent Ave.
・シャツ ¥14,300/SENTINEL
・靴 ¥44,000/42ND ROYAL HIGHLAND Navy Collection(42ND ROYAL HIGHLAND)
・眼鏡 ¥48,400/金子眼鏡(オプティシァンロイド)
・時計 ¥41,800/BRISTON(UNBY GENERAL GOODS STORE)
・サスペンダー/スタイリスト私物

取材 文:嶋田真己 撮影:有田純也

 

 

 

 

 

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