
映画『終点のあの子』のジャパンプレミアが12月1日(月) に都内劇場で行われ、W主演の當真あみ、中島セナ、共演の平澤宏々路、南琴奈、深川麻衣、石田ひかり、そして吉田浩太監督が登壇した。
原作は、柚木麻子のデビュー作で、ゆらぎやすい女子高生の友情と複雑な心情が描かれる。第一話は、中学校から上がってきた内部生の希代子(當真)と外部生の朱里(中島)が主人公。第二話は、朱里に親友の希代子を取られた奈津子(平澤)を主軸にした物語。第三話は3人のクラスメイトでもあり、リーダー格の華やかな美人、恭子(南)に焦点をあて、第四話はそんな彼女らの7年後の話となる。
吉田監督は「原作を読んだのは10年ぐらいで、登場人物の痛みにすごく惹かれ、すごく共鳴する部分があって、この映画を作ってみたいという気持ちが湧きました」と映画化への経緯を明かし、誰一人欠けてもこの作品が成り立たない女子高校生の4人について「(希代子を演じた)傷つきながらいろいろと変化していく話なので、(當真)あみちゃんの持っている透明な空気感が(希代子に)ぴったりだった。中島さんは朱里の自由を求める独特な空気感、オーラを持っていた。平澤さんは森(奈津子)の傷つきやすく繊細なところが演じる上で抜群に良かった。恭子はクラスのトップという存在だけれど、実はすごく繊細。その繊細さを演じる上で南さんがすごくぴったりだった」とコメントした。

自身の演じたキャラクターについてどう捉えているか? まず當真は「希代子は普通の女の子だなと思いました。学生生活はどちらかと言えば、周りを伺いながら、自分もその中に溶け込むように生活をしている女の子。希代子自身、学生生活は周りを伺いながら、自分からは積極的に発言しない。そういう部分は小中学校の時の私にすごく似ていると思っていたので、役を作り込むというよりも、できるだけナチュラルに自分のまま、自然体で演じました」と撮影時を振り返り、「自分に一番近いキャラクターは希代子。実生活だったり、性格はすごく似ているなと感じました」と話した。

中島は「明里は、普通であることを嫌って、人と違うことに意味を見い出す人。さらに高校生特有の万能感と自意識の中で揺らいでいる。希代子との距離感や自由でいようとする姿勢を意識しました」と役柄について語った。

平澤は「私が演じた森(奈津子)は、コンプレックスから一人になることに怖さを覚えている女の子。人と一緒にいることで安心感を得る。そういう部分は小学校の時の自分とすごく似ていたので、過去の自分を救ってあげられるよう、自分の持っている痛みと人が感じている痛みをしっかり見分けられるよう演じていました」とコメント。

そして、南は「恭子はクラスのリーダーのような女の子たちから憧れられる、華やかな一面を持っているのですが、その強さとは裏腹に自分の脆いところを曝け出すのが苦手。高校生という多感な時期に、他人からの見られ方や評価を気にしてしまうことは他人事とは考えられなかったです」と、それぞれ演じての思いをコメントし、4人とも自分の性格にぴったりのキャスティングだったことも明かした。
自分が特別な存在になりたいというような思いは、誰もが一度は思うこと。そこで、憧れている存在やモノがあれば?という質問が。當真は「共演した俳優の皆さんの素晴らしいお芝居は、その人の性格の部分から成り立っていることが撮影から垣間見えて、私も現場での振る舞い舞いやお芝居の向き合い方をしっかり勉強していきたい。憧れというか尊敬の念を込めてそう思います。だから、先を行く俳優の皆さんが憧れです」と自分の思いを強調した。
中島は「好きな漫画とか映画とか映像作品とか、表現方法とか、そういう作る人に対する尊敬とか憧れが強いです」、平澤は「女優の満島ひかりさんに憧れています。一度共演させていただいた時に、お芝居だけでなく、その人となりがもう全てかっこよくて、こんな方になりたい」、南は「私は熱量です。友達や先輩が何か好きなことに没頭している姿は本当にキラキラして見えますし、私にはなかったものなので、その熱量にすごく憧れています」と続いた。

そして、深川は「自分の髪質が丈夫で直毛。猫っ毛な髪質の方にすごい憧れます」、石田は「皆さんの答えを聞いていて、私も皆さんぐらいのとき、周りの素敵な大人たちがたくさんいてくれたおかげで、憧れを強く持って今日まで来ることができたと思います」と総括した。

最後に、中島は「十代にはいい思い出も苦い思い出もあると思うんですけど、そういう経験、思い出の一つ一つが、今の自分を構築している何かの要素になっていると思います。本作を観て、大人の方は自分の十代だった頃を思い出すきっかけになったら嬉しいですし、学生の方は自分がどういう学生生活を過ごしていきたいかを考えるきっかけになれば嬉しいなと思っています」と強調。

當真は「私が原作と脚本を見た時に、自分も経験したなという気持ちとともに、痛いところを突かれているような気持ちになって、でも、振り返ってみて、いつか笑って話せるような大人になりたいと思いました。この作品を観て、大人の方は過去の自分を思い出すでしょうし、学生の方は自分も同じ状況にいるなと、自分だけじゃないって安心してほしい。いろんな人たちがそれぞれ葛藤しながら自分を探していく作品なので、みんな同じように悩んでいることを感じて、自分の進む道をしっかりと見つけていただけたらと思います」とアピールした。
映画『終点のあの子』 2026年1月23日(金) より、テアトル新宿ほか全国公開
配給:グラスゴー15 ©2026「終点のあの子」製作委員会

