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2010年11月1日 03:32

パク・ヘイル「黒く濁る村」舞台挨拶

11月20日に日本での公開を控えて今回、日本初上映です。

 ~舞台挨拶~
 
監:こんにちは。監督のカン・ウソクです。私は「シルミド」という映画で日本の
   皆さんにご挨拶した以来ですので、6年ぶりにこのように皆さんの前に
   皆さんの前に立つことになりました。この作品は7年目の演出作品なのですが
   今まで撮った作品の中で最も苦労した作品です。
 
パク:こんにちは、私はパク・ヘイルです。お会いできてうれしいです。今回は
   東京国際映画祭で、この「黒く濁る村」を上映していただいて本当に気分を
   良くしています。日本の観客の皆さんには初めてスクリーンでこの映画を通して
   お会いするということで非常にエキサイトしていますし、又、緊張もしています。
 
Q:この作品は先ほど監督も一番苦労した作品だとおっしゃいましたが、韓国では
  インターネットコミックで大変人気がある作品ですが、どうして原作がある作品
  を使われたのか、またどんなふうに苦労したのか教えてください。
 
 監:私はいつもオリジナルの作品を撮っていたので、このように原作があるという
  作品を撮るのは初めてのことだったのですが、インターネットコミックの原作
  を見たときに非常に立体的な印象がありましたし、絵もとても良かったし、
  登場人物も映画的だったので映画化することにしました。
 
  この映画はスリラーですが、ドキッと驚かせるようなことではなくて、明るい場面
  の中でそして動きは同じだけれども皆さんに怖いと思ってもらえるような・・・・
  そういう映画作りをすることが大変でした。つまり緊張感を持たせるということに
  力点を置いたのですが、上映時間は長いのですが長く感じさせないように
  編集することがまた、大変なことでした。
 
Q:パク・ヘイルさんはこの仕事のオファーが来た時どう思いましたか?そして役作りで
  苦労した点を教えてください。
 
パク:まず、個人的に原作のコミックを読んでいました。そうした矢先にこれが映画化
   されると聞いて、そしてカン・ウソク監督が自ら電話を下さって一緒に映画を
   やろうと誘って下さったので本当に気分が良かったです。そしてカン・ウソク監督と
   いえば韓国では最も多くの観客を動員し、多くの大衆と心を通いあわせた監督さん
   として知られているので、やらない理由はないと思いました。
   でもこの作品が本当にたくさんの観客に見られるんだと思うと非常にプレッシャー
   も感じていました。
 
Q:ごらんいただければわかるように本当に俳優さんの演技合戦でもあるようですね?
  他の俳優さんたちと演技していかがでしたか?
 
パク:今回、共演した俳優さんたちというのは今まで一緒にお仕事をしたことは
    なかったのですが、それぞれが個性がありますし、演技派の俳優さんたち
    で、今、最も旺盛に活躍している方々たちなので一緒に仕事ができるというのは
    本当に嬉しいことでした。そしてカン・ウソク監督がそれぞれのキャラクター
    にあった俳優さんたちをキャスティングしていましたので本当に気分良く撮影
    することができました。
    
    僕が演じたのはユ・ヘグクという一人の青年なのですが見知らぬ閉鎖的な
    村にひとりでやってくる、まるで異邦人のような役柄でしたので全く知らない
    村にやってくるという雰囲気を見せるというのが又、大変で劇中では村人
    一人一人と対決するシーンもあるので、よりしなければならずそのへんが  
    大変でした。
 
Q:ヘグクの原作が本当にパク・ヘイルさんに似ているという話で韓国ではニュースに 
  なったりしていましたが、ご自身では顔つき、性格は似ていらっしゃると
  思いますか?
 
パク:実は似ざるをえない状況でした。もともと韓国では原作があるので読んでいたの 
   ですが、作家の方とお会いすることもあって、このヘグクはパク・ヘイルさん
   を念頭において書いたとおっしゃっていました。
 
Q:運命的な役柄だったんですね。そして監督、あの出てくる村はセットだったのですか?
  イメージとしては原作に忠実に?監督としてはどういうリクエストをして作られた
  のでしょうか?
 
 監:原作にも村が出てくるのですが、今回の映画のように広くはないんです。この中の
  村というのはとても小さいのですが、映画化するにあたりまして原作よりも大きい
  ものを作ろうと思いました。そして村の雰囲気がうまく出せなければ上手に撮れない 
  と思っていましたので、とにかく村を作ることにお金をかけて山をひとつ削って
  村を作りました。
 
 
Q:そう思ってみると又、凄く楽しいと思うのですが、これから作品を見る皆さまに
  どういうところを見て欲しいですか?
 
監:もうすでに韓国の方たちからは評価を受けたのですが、この映画の上映時間は 
  2時間40分なのですが、私にとって最大の褒め言葉というのはこの映画は
  1時間半くらいに感じましたという言葉でした。
 
  その言葉にとても励まされて、私も作っている間に観客と私との戦いでもあるのかな
  という思いで作っていたのですが、日本の皆さまにはゲームを楽しむように心から
  楽しんで欲しいと思います。
 
Q:実はご存じの方もいらっしゃると思いますが、今日韓国で大鐘映画賞というのが
  ありまして、そちらの授賞式に本当は参加しなければならないのに朝だけ日本に
  来て下さるということで駆けつけてくださいました。このあと3時30分の飛行機で
  とんぼ帰りで韓国へ帰りレッドカーペッドを歩くかもしれませんが、私たちが一足先に
  聞いてみたいのですが、作品賞、監督賞、主演男優賞、パク・ヘイルさんと刑事さん
  の役のチョン・ジェヨンさん・・・この方は非常に濃い役で出ている方ですがダブル
  ノミネートされていますが、ノミネートされるだけでも凄いのですがもう少し欲が
  出てくると思うのですがどうでしょう?パク・ヘイルさん・・・・
 
 パク:私ですか?ノミネートされること自体が久しぶりのことなのでこれで賞をとれた
   ような気分になっています。
 
Q:監督はいかがですか?
 
 監:私よりは今回出演した俳優さんのだれか一人、男性が賞をとるのではないかなと
  思っているのですが、パク・ヘイルさんはちょっと演技力が及ばないので他の人が
  とるのではないかな?と思っています。(場内大爆笑)
 
パク:これから僕も一生懸命、頑張っていきます。(笑)
 
Q:監督さん!通訳さんが困るコメントですね(笑)
 
 皆さんも夜、インターネットで受賞をチェックされてこの作品が取ったら
 「今日観たのよ」と皆さんに言っていただければと思います。
 
写真、記事 : YUKO.I
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