2015.01.05 取材:記事・写真 RanRan Entertainment
ピーター・ストーン原作、モーリー・イェストン音楽・作詞、トム・サザーランド演出版、豪華客船タイタニック号の沈没事件を題材としたミュージカル『タイタニック』が、新演出版として2015年3月14日から東京・Bunkamuraシアターコクーン、4月1日から大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで上演されることとなった。今回主役に決定した加藤和樹氏にインタビューを行い、作品への思いや意気込みを伺った。
【タイタニック出演について】
―次々と話題作に出演されてますますご活躍ですが、今回の『タイタニック』はオーディションで選ばれたとのことですが、このオーディションのお話を頂いた時にすぐに主役のアンドリュースを希望されたのですか?―
いいえ、ミュージカルにとても興味が出てきましたし、この作品に出演させていただけるならどんな役でもという気持ちでオーディションを受けさせて頂きました。
―いつもオーディションを受けられる時は、緊張しますか?しませんか?また、準備することはありますか?―
いつもはとっても緊張するのですが、今回は全然緊張しませんでした。いつもは凄い緊張するんですけどね(笑)。
―では、淡々とオーディションが終わったのですね。―
オーディションの時に印象深い言葉を頂いたのですが「クラシカルな綺麗な歌い方ではなくて、自分の歌い方で自分を露わにして歌ううたい方を要求すると思います。」と言われた事がとても印象に残りました。それから「お芝居としてつくって欲しい」とおっしゃられたことは同感だと思いました。
―外国人演出家の作品に出演なさるのは初めてですか?―
はい!初めてです。
―オーディションにトム・サザーランド氏が立ち会われたそうですが、第一印象はいかがでしたか?―
うわーでかいなあ~!思いました(笑)。
でも、お話しさせて頂いたら気さくでとても温かみのある方だな~と感じました。
―トム・サザーランド氏に近寄り難い感じとかは無かったですか?―
全然、なかったですね。この作品に対する意気込みや思いをお話し頂きましたし、一度ロンドンで上演しているので日本でどのような作品にするかというお考えがあり、私たちがどれだけのものができるかというのを楽しみにしているようです。
でも、はじまってみないとわからないところもありますけどね。
―どのような形式のオーディションだったのでしょうか?―
ざっくばらんに歌をうたって、というオーディションでした。1回目は用意したそのままで、2回目はトム・サザーランド氏から要望を受けて歌うというオーディションでした。
僕自身、クラシカルな曲が唄える訳ではないので思うがまま、ありのまま、がむしゃらに歌いました。
今回の「タイタニック」は、そこに生きる人々をリアルに描きたいという群像劇ですから、綺麗に歌うというよりその人達の生きざまを表す、感情と芝居で歌ううたい方が必要なので、是非そのままでいてください。ということでした。
必要な事は沢山あるので、その中で自分にできる事はもっともっと追及していきたいと思っています。
―オーディションで歌われた曲は?―
以前出演した時のミュージカルの曲です。
―オーディションの結果を受けた時の感想はいかがでしたか?―
もう~ビックリでしたね!(笑)
―設計士“トーマス・アンドリュース”に抜擢されて、全体を100にしたらワクワクと緊張感はどれ位ですか?―
どちらも100、100ですね!(笑)
『タイタニック』と聞いたら、まず映画を思い浮かべてしまいますよね。お芝居ということでイメージがわかないところもあるでしょうが、その中で心情や状況を説明する歌だったり「タイタニック」というのが、こうゆう物語だったんだという事を真摯に受け止められるのではないかと思います。僕達も演じながら理解していくと思うんですよね。
―どのような思いで作りあげていこうと?―
彼は『タイタニック』の生みの親ですか、誰よりも処女航海を楽しみにしていて、誰よりも悔しい思い絶望に陥るという役柄ですが、その落差と自分の役割を果たしたいなと思っています。
―物語をお読みになっていかがですか?―
皆さんと関わるというのは少ないと思います。一人芝居や船長とオーナーとの芝居になっていくと思います。出演していないところでとても重要なので、この辺も良く感じとっていただければと思っています。『タイタニック』が沈没するというのは皆さんご存知の事実ですが、このことを踏まえて、いかに夢と希望を持ってそしてどん底に行くか…というのがポイントになると思いますので、この事を追及して役作りをしたいと思っています。
【演技者として】
―活動の選択はどのようになさっているのですか?―
基本は自分でやりたいものだけしかやりません(笑)!いやいややってもばれちゃうのでやらなかったです。
ミュージカルは周りから勧められていましたが、「絶対にやりません」と言っていたんですが…(笑)。
―では、いつ本格的にミュージカルに興味を持たれたのですか?―
それは『コーヒープリンス』で山崎育三郎君と共演してからですね。同年代でこれだけ歌が歌えて表現力がある人という人が周りにいなかったたんです。この人凄いな!また共演したいなと思って。
―『レディ・ベス』ではダブルキャストでしたが…。―
クラシカル路線の山崎育三郎君と僕では全然違いましたね。同じ役なのに考え方や役つくりが全然違ました。育三郎君のロビンは王子様ポイところがあるし、僕は流れ者みたいなロビンでしたね。僕は王子様にはなりきれないですから(笑)。
―役づくりはどのようになさっているのですか?―
まず、台本が一番で台本を読み込みます。それから参考文献が有れば読んだり聞いたりします。
昔は役作りは役に近づくということだったのですが、白井晃演出の『オセロ』に出演させて頂いた時に白井さんから「自分に役を近づける」という演出方法だったのです。今までとは逆だったですね、そうすることによって自分の良い部分がよりでるし、自然に演じることができると思います。ですからシェークスピアの難しい作品でも自分を通して演じることができたんですよ。『レディ・ベス』の時もそうでした。ですから今回もアンドリュースという人物を自分に近づけて、必要な部分を引き出していくという作業になると思っています。
―演出家のトム・サザーランド氏から「カリスマ性がある人」というお言葉が有りましたが、その言葉を聞いてどう思われましたか?―
あるのかな~と思いました。自分ではわからないですよ。「俺、カリスマあるぜ!」とは言わないですよね。ただ、有名な方から言われると自身にはなりますね。でもそのことに驕ることなく一つ一つ自分のできる事を自分の役割をしっかりと果たせるように精進することだと思っています。
―今まで出演なさった中で印象的だった作品、また嵌った作品、出来事がありましたら教えて下さい。―
思いで深いのは全ての作品です。ただ忘れられないのがドラマ『ホタルのヒカリ』の時は普通の青年をもとめられていて、自分では普通に歩いているつもりでも「普通じゃない」と言われ、「芝居ってなに?普通ってなに?」と真剣に悩み、一時わからなくなってしまった時がありました。
―では、どのようにして解消なさったのですか?―
解消できませんよ。普通って人それぞれ感覚が違いますから。人を観察して「あなたの求めている普通ってなんですか?」ということを理解しないと解消できないです。求められた普通を演じることですね。
僕は普通と常識というのは違うと思っていて、常識的なものというのは世間一般の常識で普通というのは人それぞれの感覚なので、貴方の普通を僕に求めないでください、僕も求めませんからという事です。
演出するうえでも芝居をするうえでも「普通」という言葉はなるべく使いたくないですね。「もっと普通にしてではなくて、もっとこうして」というに明確にしないといけないと思いますね。
―私も普通という言葉を良く使ってしまいますけど―
そうですよ、使いますよ。それが日常ですよ。「この辛さ普通だよ」とか、でも僕にとってはメチャメチャ辛いんだけど、ということもありますよね。ちょっと極端ですけどね。
芝居をするというのはある意味普通ではないことをやって居るのだと思います。映像作品はナチュラルな演技を求められますね。
―逆に言うと「帝劇では伝わらないよ」と言われますね。映像の普通と帝劇の普通の違いですね。
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★ミュージカル「タイタニック」
◇東京公演:2015年3月14日(土)~3月29日(日)Bunkamura シアターコクーン
◇大阪公演:2015年4月1日(水)~4月5日(日)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
チケット情報:一般発売 2015年1月17日(土) より
【東京公演】Bunkamura シアターコクーン S席11,000円 A席9,000円(全席指定・税込)
【大阪公演】梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 全席11,000円(全席指定・税込)
公式HP http://titanic-musical.com
加藤和樹オフィシャルブログ http://ameblo.jp/katokazuki-blog/