取材:記事・写真/RanRanEntertainment
玉木宏主演のWOWOW「連続ドラマW 盗まれた顔 ~ミリタリ捜査班~」完成披露試写会が12月11日(火)、東京・ユナイテッド・シネマ豊洲にて行われ、玉木宏のほか、共演の内田理央、町田啓太、渋川清彦、伊藤歩、および武正晴監督、さらにはサプライズ・ゲストとして原作者の羽田圭介が登壇した。
本作は、2015年に「スクラップ・アンド・ビルド」で芥川賞を受賞した羽田圭介の原作小説をドラマ化したもので、自ら記憶した指名手配犯の顔だけを頼りに潜伏する容疑者を捕まえる“見当たり捜査員”の物語。3000人の顔を記憶する捜査員・白戸崇正(玉木)、部下の安藤香苗(内田)、谷遼平(町田)は指名手配犯を探し続ける。
この役を演じるまで“見当たり捜査員”を知らなかったという玉木は、「大変な仕事だと思います。ただただ犯人を見つけるだけでなく、プライベートとの境がなくなってしまう。たくさんのエキストラに囲まれ、顔の海に溺れながら仕事をしていた記憶があります。3人のチームでありながら、孤独感がある。ある一線以上仲良くなれない孤独感を出せるよう演じました」」と撮影時の苦労を打ち明けた。
ハイヒール、ミニスカ姿という警察官らしくない格好で刑事を演じた内田は「戦う女に憧れていたんですけど、大変だった。柔道は初めてで、監督が柔道の経験者で、襟(えり)を掴んで指導していただいたのですが、思ったほどできなくて悔しいです!」と心残りの感想を漏らした。
玉木、内田とのシーンが多かったという町田は「食べているシーンが多く、台本を読んで、“どれだけ食べるんだろう?”と。早朝から、焼き肉とか、焼きトン、パンケーキ・・・。撮影で玉木さんと焼き肉を食べた日は、夜も玉木さんとプライベートで焼き肉を食べました(笑)」と食べ物で苦労したことを、楽しそうに語った。
白戸と同棲中の恋人・千春を演じた伊藤は玉木とは何年かぶりの共演だそうで、「前に共演したときの印象は悪戯好きの玉木さん。今回は役柄のせいかストイックでした。ただ、劇中での猫のあやし方が不器用でビックリしました」との意外な言葉に、玉木は「猫アレルギーもあって、猫に触ったことがないので」と弁解し、「酷暑の撮影で、暑くて悪戯する余裕がなかった」とも明かした。町田も「自分が焼き肉を食べる前に、焼き肉になりそうだった」と苦笑していた。
サプライズ・ゲストとして登場した羽田は本作の第1話を観て「感慨深いです。小説以上に生々しさが伝わってきた」と評し、「この場所ララポートは2007年に就活でエントリーシートを出して落とされた企業。その場所で上映されるのが感慨深いです」と語った。
舞台挨拶の最後に、玉木が「羽田さんが一生懸命に売った世界を武監督がすごく熱い熱量で作り上げた作品になっています。(全5話)、5時間くらいの映画だと思ってみてください!本日はありがとうございました」と締めくくった。
本作は2019年1月5日(土)よりWOWOWプライムにてオンエアされる。【全5話・第1話無料放送】