取材:記事・写真/RanRanEntertainment
柚希礼音とソニン、実咲凛音、清水くるみ、石田ニコル、そして日本版脚本と演出を担当する板垣恭一が8月27日(火)に都内で行われた、A New Musical「FACTORY GIRL~私が描く物語~」稽古場公開&囲み取材に出席した。
左から:板垣恭一、清水くるみ、ソニン、柚希礼音、実咲凜音、石田ニコル
本作は、アメリカから新進気鋭のコンビ、クレイトン・アイロンズ&ショーン・マホニー、日本から板垣を始めとする豪華クリエイティブ・チームが集結して新作ロックミュージカルを共作して上演するプロジェクト。産業革命時代のアメリカを舞台に、自由を求めて闘った女性たちの物語を描く。
この日の稽古場取材では、柚希が演じるサラが工場に初出勤するシーンのナンバー「機械のように」、サラとアビゲイル(実咲)とルーシーを始めとしたファクトリー・ガールズが自由に生きたいという想いを歌うナンバー「自由か死か」、そしてサラがハリエット(ソニン)のオフィスを訪れるシーンでの歌唱「ローウェル・オウファリング」の3つの場面が公開された。いずれのシーンでも、迫力ある圧倒的な歌声とダンスを披露し、女性たちが強く、前向きに生きている姿が描き出されていた。
その後に行われた囲み取材で柚希は「私は20年ミュージカルをしていますが、これだけ女性が並ぶことは宝塚以外では滅多にない。とても革命的なことだと思います」と本作の魅力を語る。さらに、「私は舞台で真ん中の人だけが目立つのが嫌で、役名がない子も最強に輝いている作品こそが最高の舞台だと思ってやってきました。今回、板垣さんもそう言ってくださっているので、感動しています。本番までにはみんながきらきらして、どの人を見たらいいのかわからない中、私たちはよりエネルギーを持ってやりたいと思っています」と意気込んだ。
また、ソニンは「女性だけで激しくダンスを踊って、女性だけのユニゾンで聴かせる迫力は、私自身も初めて。お客さんが聞いたらぞわぞわと(鳥肌が立つ)なるんじゃないかなって想像すると楽しい」と笑顔を見せる。そして、「新作ということで、みんなで話し合いながら一緒に作っていっています。大変なこともありますが、幕が開いたときには今まで感じたことがない達成感があるんじゃないかと思っています」とアピールした。
実咲は、宝塚の先輩である柚希との共演に対し「すごく嬉しい」と満面の笑みを見せると、「稽古が始まってからは、(役柄として)工場の先輩にならなければいけないので、そんな状況も楽しめるようになれたらいいなと思っています」とコメントを寄せた。
A New Musical「FACTORY GIRL~私が描く物語~」は9月25日(水)~10月9日(水)にTBS赤坂ACTシアター、10月25日(金)~27日(日)に梅田芸術劇場メインホールで上演。