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2023年6月5日 22:41

柚希礼音「明日から頑張ろうと思える作品」 ミュージカル『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』開幕!

取材:撮影/RanRanEntertainment

ミュージカル『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』囲み取材及びゲネプロが6月5日(月)に、東京国際フォーラム ホールCで行われ、柚希礼音、ソニン、実咲凛音、清水くるみ、平野綾、水田航生、脚本・演出の板垣恭一が登壇した。

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水田航生 平野綾 清水くるみ 板垣恭一

ソニン 柚希礼音 実咲凛音


本作は、アメリカ・ブロードウェイで活躍する新進気鋭の作曲家コンビ、クレイトン・アイロンズ&ショーン・マホニーによって作られたパワフルでソウルフルなロックサウンド満載の原案を元に、日本で活躍する板垣をはじめとした豪華クリエイティブチームが集結し、日米クリエイターの共作として2019年に初演。読売演劇大賞優秀作品賞を受賞するなど、大きな話題を呼んだ作品の再演となる。

文章の力によって女性たちの尊厳を取り戻し、労働環境を改善しようと奮闘する主人公のサラ・バグリーを演じる柚希は「初演から3年半が経ち、再演できることを心から嬉しく思っています。それぞれの3年半が詰まっているなと思うくらいさらに深くなっています。私自身、毎日、パワーをもらったり、励まされたり、背中を押してもらったりしながら稽古をしてきました。そのパワーがお客さまにも届くと思いますので、多くの方に観てもらいたいです」と初日に向けた想いを語った。

サラと対立しながらも深い友情を結ぶハリエット・ファーリー役のソニンは「柚希さんのコメントを聞いていたら泣けてきました。この3年半を思い出して。前回、我々が初演した後にコロナが始まり、我々は稽古中にマスクが外れ、この間に色々なことを乗り越えて、またみんなに会えて初日が迎えられたと思うと、感慨深くなってきました」と目を潤ませた。そして「 初演と変わらず、再演も誰も前進することを止めず歩き続けて、切磋琢磨して試行錯誤しながら再演バージョンを新しく作り上げてきました。この作品は紡績工場のお話ですが、みんなの太い糸が重なり合って、今日、お客さんを交えて、布になっていくんだろうなというのがすごく嬉しくて、さらにパワーアップして皆さんにお届けできることを確信しています」と力を込めた。

サラとハリエットと共に工場で働くアビゲイル役の実咲は「いいチームワークでお稽古場を迎えられて今日が迎えられているという気がします。2度目の挑戦の役になりますが、アビゲイルという役は共感できるところも多くて、さらに大好きになっているなと実感しています。たくさんの方に見ていただきたいと思うので、初日に向けて意気込んでいます」。

ルーシー役の清水は「再演に出るのが初めてなので、思い入れもありますし、お客さんの反応がどうなるのかもワクワクしています。新しい作品になっていると思うので、皆さんぜひ観にきて欲しいです」とコメント。

マーシャ役の平野とベンジャミン・カーティス役の水田は再演から本作に参加する。平野は「稽古場の熱量が毎日ものすごかったです。始まる前から解散したくないと思ってしまうような(カンパニーで)、ものすごい時間を一緒に過ごして、家族のような感覚で取り組んできた気持ちにさせる作品で、素敵だなという思いで稽古させていただきました」と稽古を振り返った。

一方、水田は「見どころは『ファクトリーガールズ』だと思っています。生きる力を感じますし、そのパワーは絶対に観ている方に伝わると思います。それぞれの道を必死に生き抜こうとしている力を、劇場で見て、感じていただけたらと思います」とアピールした。

また、板垣は「このミュージカルはオリジナルミュージカルです」と前置きし、改めて見どころを「1つは人間ドラマを描いたということです。女性が主人公ですが、現代を生きる我々にも関係ある労働問題や差別の問題、貧困問題を書きました。そして、再演でオリジナルなので、好き勝手にブラッシュアップができる。振り付けも全部付け直しましたし、新しいメンバーも入ったので、全く新しいものを改めて作った」と明かした。

さらに板垣は、初演から引き続き出演する柚希、ソニン、実咲、清水に付いて「3年以上の時を経て、人としての重さが明らかに増しています。(本作は)それが反映されやすい舞台なんだなと噛み締めています。深みが増して、重みがついたなと思います」とコメント。

新キャストについて問われると「綾ちゃんはたくさんアイディアをたくさん持って、たくさん技術も持って、新しい風を吹かせてくれる。それを今、頼りにしています。航生くんは、こんなに綺麗にプリンスをやるのかという素晴らしい演技ぶりで、稽古場ではよく航生くんに見とれて、怒られてました。ここにはいませんが、寺西(拓人)くんは再演組なんですが、移民の役なので、ダークサイドも含めて背負わなければいけない。爽やかすぎると思って、寺西くんに屈折してみようかと言ったら、翌日から屈折キャラを作ってきて、この人、すごいできるなと思いました」と賞賛した。

最後に、改めて読者へのメッセージを聞かれると、ソニンは「今やSNSで誰もが発言する権利を持っていて、でも(本作で描かれている)その当時は、(ハリエットたちが作った)寄稿集が世界中の人に見てもらえるってことでした。それは興奮であり、それと共に責任があり、付いてくるリスクも(本作では)描いています。今は、みんながSNSをやっていたり発言したりすると思うので、すごく共感したり、身につまされる思いをするストーリーになっていると思います。現代に通じる物語になっていますので、お客さまにたくさんのものが伝わったらいいなと思っています」とアピールし、柚希は「『女性がメインのお話でしょう』とよく言われますが、女性が男性を責めているお話ではなく、女性も人間としての人権を戦って得ようとしているお話なので、現代の皆さんにも色々と刺さるところがあると思います。また明日から頑張ろうと思える作品になっていると思いますので、ぜひ多くの方に観ていただけきたいと思っています」と話して締めくくった。

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ミュージカル『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』
は、以下の日程で上演。

東京公演:6月5日(月)~13日(火) 東京国際フォーラム ホールC
福岡公演:6月24日(土)・25日(日) キャナルシティ劇場
大阪公演:6月29日(木)~7月2日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA

 

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