加藤シゲアキ、脚本にも初挑戦!正門良規・初主演 舞台『染、色』
上段左から:正門良規、三浦透子、岡田義徳、松島庄汰、小日向星一、黒崎レイナ
加藤シゲアキが2015年に上梓した短編集の一編を舞台化し、今年6月の上演が中止となっていた舞台『染、色』が来年の同時期に復活上演されることが決定した。
作家としていくつもの作品を生み出し、先日は第164回直木賞候補としても名が挙がった加藤シゲアキ。2015年に出版された短編小説集「傘をもたない蟻たちは」(KADOKAWA/角川文庫刊)に収録の「染色」は、美大生のリアルな日常と葛藤を描く青春小説。これまでも、自著の映画化・ドラマ化がされたが、自身によって舞台化&脚本を手掛けるのは初の試み。演出は、2020年読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞した瀬戸山美咲。加藤・主演舞台『グリーンマイル』(2017)で演出を務めた瀬戸山が、今度は演出×脚本としてタッグを組み直す。
本作で主演を務めるのは関西ジャニーズJr.のユニット“Aぇ! group”のメンバーで、ドラマや映画にも出演する演技派の正門良規。『映画 少年たち』やドラマ『恋の病と野郎組』などにも出演し、ドラマ『スカーレット』ではヒロイン喜美子の妹・直子の恋人である鮫島を好演したことで注目を集めた。『僕らAぇ! groupって言いますねん』(2019)でグループ単独初主演を果たした正門が、本作で自身の才能に葛藤する等身大の美大生・深馬役を演じる。
正門のほか、壁にグラフィックアートの落書きをする謎の女性に三浦透子、深馬の大学の友人役に松島庄汰と小日向星一、深馬の恋人役に黒崎レイナ。そして深馬が所属するゼミの教授役を、実力派俳優の岡田義徳が務める。
脚本の加藤は「ようやく日の目を見ることができそうなのでほっとしております。『「染色」であり「染色」ではない。そんな不思議な戯曲をお届けできたら』というのは今年発表したコメントですが、まさにその通りの台本を書き上げることができ、手応えを感じております。この戯曲を演出の瀬戸山さん、正門とともに演じてくれる俳優陣、スタッフのみんなが鮮やかに染め上げてくれることを期待しております」とコメントを寄せた。
【あらすじ】深馬(正門良規)は一目置かれる美大生で、恋人や友人、先生から作品を期待されているが、本人は思い通りにならず悶々としていた。気を紛らわすように街の壁にグラフィティアートを落書きする深馬。しかしあくる日、その絵は自身が描いたものとはわずかに異なっていた。違和感の中で、深馬は何者かの気配を感じるようになり、色褪せていた日常は思わぬものへと変化していく。
舞台『染、色』
脚 本: 加藤シゲアキ
演 出: 瀬戸山美咲
出 演: 正門良規(Aぇ! group/関西ジャニーズJr.)
三浦透子 松島庄汰 小日向星一 黒崎レイナ/岡田義徳
原 作: 加藤シゲアキ「染色」 (角川文庫『傘をもたない蟻たちは』所収)
主催・企画製作: 東京グローブ座
公式サイト: https://www.sen-shoku.com
【東京公演】 2021年5月下旬~6月中旬 東京グローブ座
【大阪公演】 2021年6月下旬 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ