取材:記事・写真/RanRanEntertainment
9月18日(土) に、東京芸術劇場 プレイハウスにて開幕するPARCO PRODUCE「ブライトン・ビーチ回顧録」。開幕に先駆けて、フォトコールおよび取材会が行われ、取材会には初の単独主演舞台となる佐藤勝利(Sexy Zone)、共演の松下由樹、入野自由、演出の小山ゆうなが登壇した。
本作は、アメリカ・ブロードウェイの大御所コメディ作家ニール・サイモンの三部作の第1作で、サイモンの少年時代を描いたとされ、ブロードウェイでの上演は 1306 回を数える大ヒットを記録、85年にはPARCO劇場にて日本初演され、大好評を博した。
主人公であるユダヤ人一家の次男ユージンを佐藤、ユージンの母ケイトを松下、兄・スタンリーを入野、父・ジャックを神保悟志が演じ、さらに夫に先立たれ居候をしている叔母ブランチ役には須藤理彩、ユージンの従姉妹、姉のローラ役には川島海荷、妹のローリー役には岩田華怜といった多彩なキャストが集結している。
性に目覚め、戸惑いながらも成長していくユージンの目を通し、家族の姿がユーモラスに温かに描かれる。ときに可笑しく、ときに真剣に、困難な時代に喧嘩や失敗を重ねながらも「自分」と「家族」を見出していく物語。
ストレートプレイにも初挑戦となる佐藤は「やってみたいとは思っていましたし、芸術劇場はいつか立ってみたい舞台でした。まさか立てる日が来るなんて・・・」と感慨深げ。さらに、「本当に不安で・・・と思っていたら、さっきメンバーの松島聡(「赤シャツ」公演中)から『絶対大丈夫だから。信じて、ぜひ本番も頑張ってください』というメールが入っていて、先輩なのかな?って(笑)」と激励メールに感謝していた。また、「菊池風磨(「DREAM BOYS」公演中)は長い台詞に挑戦した舞台を演っていて、『僕は噛まなかった』と自慢をめちゃくちゃしていました」とメンバーのことを紹介。「(同時期に)舞台をやっているのは不思議で光栄なことなんですけど、皆で切磋琢磨しながら頑張っていきたいと思います」と意気込んだ。
また、佐藤が演じるのは14歳、思春期の少年。「実年齢より10歳若いので・・・。でも無理して子供っぽくしないように気をつけていますし、14歳のときの自分って、自分のことを大人だと思っていたので、変に子供っぽくしないほうが伝わると思います。あと僕童顔なので、それは大丈夫かなって思います(笑)」と自信たっぷり。さらに「14歳は僕が事務所に入った年齢。グループが10周年で、10年前の年齢の役を初舞台でやるのは感慨深いなって思います」とも話した。
また、思春期の頃の思い出について問われた佐藤は「ジャニーズの思春期トーク…?聞いたことないですよ!?」と、恥ずかしそうに話し、「この舞台ではお兄ちゃん、スタンリーに思春期のことを教わったりしているんですけど・・・。実際、僕のお母さんが結構そういうのを嫌がるので、家族とはそういう話を一切したことがなくて。なので、僕にとってのそういう“お兄ちゃん”的な存在は奇しくもグループの上2人(中島健人、菊池風磨)でした。独特な彼らに“独特な思春期”を教わりましたね」と苦笑。さらに突っ込まれ、「セクシートークをすることになっちゃいますよね(笑)…。なんか、うまいこと言葉を編集しておいてください(笑)」と答え、煙に巻いていた。
兄のスタンリーを演じる入野は「兄ではあるんですけど、ユージンにいろいろサポートしてもらったりとか、すごく立ててもらっているところがあります。めちゃくちゃ助けてもらってます」と話す。佐藤が続けて「何故かというと、自由くんがゲネプロの前とか、始まる前に『大丈夫だよ』『お前なら行ける』と毎回言ってくださる。それで、僕は本番に入って、自由くんは後から登場してくるんですけど、僕がはけてスタンリー登場のタイミングに、(舞台の)袖にいる自由くんがこの世の終わりぐらい緊張している。誰がアドバイスしていたんだろうと(笑)」と明かす。入野は「昨日、やらかしたからね」と恥ずかし気。佐藤が「僕も緊張しいなんですけど、僕よりも緊張しいの方を見て、逆に緊張しなくなって、お互いに励まし合っていました」と笑顔で話した。入野は「佐藤君の笑顔を見ると『大丈夫、大丈夫』って、そういう声を掛けながらやってますし、とにかく稽古場でコミュニケーションをとってきたありのままを舞台上で再現できれば、きっといい作品になると信じています」と思いを語った。
最後に佐藤が「この作品を観て家族っていいなって改めて思っていただいたり、すっと笑えるところが多い作品になっていて、今の時期にはぴったりなので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います」と締めくくった。
東京公演: 2021年9月18日(土)~10月3日(日)東京芸術劇場 プレイハウス 全19公演
京都公演: 2021年10月7日(木)~13日(水) 京都劇場 全10公演