倉科カナ×福本莉子×演出:倉持裕 舞台『お勢、断行』
江戸川乱歩の蠱惑的な迷宮世界を踏襲しながら 全く新たな物語で稀代の悪女・お勢を描く倉持裕の舞台『お勢、断行』が、2020 年の全公演中止を経て上演決定。この度、ビジュアルおよび公演日程が公開された。2022年5月11日(水)~5月24日(火) 世田谷パブリックシアターにて、そのあと兵庫・愛知・長野・福岡・島根にて上演される。
本作で大きな要素となる音楽を担当するのは、椎名林檎を始め多くのミュージシャンの作品に参加し、多彩な活動を続ける斎藤ネコ。
自らも悪事に染まりながら、企みを巡らす人間たちに正義の鉄槌を下さんとする主人公・お勢には、あどけない表情と凛とした佇まいの対照的な魅力が光る倉科カナ。第8回東宝シンデレラグランプリで、映画「思い、思われ、ふり、ふられ」での柔らかな透明感と確かな演技力が印象的な福本莉子は、倉持とは本作が初顔合わせ。物語の中心となる謀略の被害者・資産家の娘で、おっとりとしたお嬢様らしい外見ながら、その奥に秘めた強い意志を感じさせる役どころを演じる。
さらに、これまでも倉持作品に出演してきた江口のりこ、池谷のぶえ、堀井新太、粕谷吉洋、千葉雅子、大空ゆうひ、正名僕蔵、梶原善と、強力な布陣が揃った。
あらすじ
大正末期、資産家の松成千代吉の屋敷に身を寄せた女流作家、お勢(倉科カナ)がいる。その屋敷には、千代吉の娘(福本莉子)と住み込みの女中(江口のりこ)、そして千代吉と小姑(池谷のぶえ)からの圧力に苦しむ後妻(大空ゆうひ)がいた。ある日、千代吉に屈辱を受けた代議士(梶原善)は、後妻と結託し、松成家の財産をすべて奪い去ろうと、千代吉を狂人に仕立て上げる計画を練る。女中、精神病院の医院長(正名僕蔵)、貧しい電灯工事夫(堀井新太)らを巻き込み、首尾よく進むかに見えたが、第一の殺人がおき、計画は思わぬ惨劇へと突き進むーーー
東京公演: 2022年5月11日(水)~5月24日(火) 世田谷パブリックシアター
-チケット一般発売: 2022年3月6日(日)
兵庫公演: 5月28日(土)12:00/17:00、5月29日(日)12:00 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
愛知公演: 6月4日(土)18:00、6月5日(日)13:00 春日井市民会館
長野公演: 6月12日(日)13:00 まつもと市民芸術館 主ホール
福岡公演: 6月16日(木)19:00 福岡市民会館 大ホール
島根公演: 6月19日(日)14:00 島根県民会館 大ホール