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2022年3月29日 06:00

美弥るりか×花乃まりあ×剣幸が小林香のオリジナルミュージカルに挑む! Musical『The Parlor』取材会

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

本作は、『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』やオフ・ブロードウェイミュージカル『The Last 5 Years』など数々の海外ミュージカルの演出を手掛け、「オリジナルミュージカル」の創作も得意とする演出家・小林香が手がける「パーラー」を舞台にした女性たちのミュージカル。作曲・編曲を、ブロードウェイ新進気鋭の作詞作曲家、アレクサンダー・セージ・オーエンが担当する。

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左から)花乃まりあ  美弥るりか  剣幸


次々とヒット作を出しているインディーゲームクリエイターの円山朱里を演じる美弥は、演出の小林とは2020年上演の『SHOW-ISMS』以来、2度目のタッグ。美弥は、『SHOW-ISMS』の上演時を「コロナの影響もあってダイジェスト版で上演することになってしまいました。その頃はまだみんなが手探りだったので、皆さんと作品についてセッションする時間も取れず、会話もなかなか思うようにできなかったんです。舞台の良いところは、長い時間を皆さんと共有して、稽古でたくさんのセッションをし、共演者・スタッフの皆さんの人柄に触れて、その方の人生や考え方を知ることができるということだと思います。ですが、その時はそういった舞台の良さがなくなってしまった気がして、すごくショックでした」と振り返る。その上で「そこから舞台業界も少しずつ踏み出していって、少しずつ光が見えている今、香さんがずっと描きたかった物語の新作をやりたいというお話を聞いて、この役に挑戦できたらすごくいい経験になって勉強にもなるだろうと(オファーをいただいて)嬉しかったです」と本作への思いを語った。

また、美弥は剣の大ファンだと言い、「私は、剣さんが(宝塚歌劇団の)月組でトップスターをされていた頃からの大ファンで、同じ板に立つ日がくるなんて今でも信じられず、フワフワした気持ちです」と共演の喜びを爆発させる。そして「本当に優しく、大きな心で受け入れてくださるので、私たちは甘えてしまっています。神様みたいな方です」と絶賛した。

主人公・朱里の異父姉妹である灯と、朱里の母親・千里という2役を演じる花乃は、「香さんとは以前、一度ご一緒にお仕事をさせていただいて、とても学びの多い時間を過ごさせていただきました。またぜひご一緒したいと思っていたので、今回、香さんが長年暖めていたテーマの作品に出させていただけるのがとても嬉しいです。素晴らしい先輩方とご一緒できると聞いて、とても緊張していたのですが、家族の役をさせていただけるのはすごく嬉しく、毎日ウキウキしながら稽古をさせていただいています」と挨拶。

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朱里の祖母でパーラーを守り続ける円山阿弥莉役の剣は、美弥と花乃との共演について「(宝塚歌劇団という)同じところで育ってきたからこそ、親子、孫という関係性を一から構築しなくてもいいんです。そこにいる雰囲気が(役柄と)同じだと思いました」と話した。そして、「香さんがオリジナル作品を作るときに、普通に暮らしている人間たちの傷や再生の物語を必ず織り込んでくださるので、私はその暖かさが大好きで、どんな役でも出させていただきたいと思っていました。今回も出演させていただくことができ、本当に幸せですし、こうしてかわいらしい人たちと家族としてやっていけるのが楽しいです」と笑顔を見せた。

今回、3人はパーラーを守り継ぐ三世代の母娘を演じる。それぞれの役柄について聞かれると、美弥は「16歳で新作ゲームを発表して話題になったという、すごく特殊な世界に生きている人です。小さい頃にお母さんが亡くなってしまったことで、その悲しみから目を背けるようにしてアメリカに旅立ちましたが、おばあちゃんに呼ばれて久しぶりに戻った“パーラー”で、人と関わることになります。そして、今まで目を背けていた問題点と無理やり向き合うようになって、シャットアウトしていた世界を少しだけ開けてそこにある世界に入っていきます。彼女の人生の変化をしっかりと出していきたいです」とコメント。一方で、「私は今まで個性的な役柄を演じることが多かったので、今回、香さんから『普通に演じて』と教えていただくのですが、普通ってなんだろうって(苦笑)。まだ力が入っていると思うので、リラックスした状態で演じられるようになりたいです」と意気込んだ。

また、花乃は「今はまだお役を一生懸命作っている最中ですが、お客さまが観た時にきちんと入り込んで、理解してくださるように演じ分けられるよう頑張らなければいけないと思っています」、剣は「この物語は、パーラーを閉めようかなと思うところから始まります。孫が帰ってきて、そして娘が産んだもう1人の孫が突然現れて、そこからそれぞれの歯車が回っていきます。“普通じゃなくてもいい”という世界で女性がどう生きるかが描かれています」とそれぞれの役への思いを話した。

【The-Parlor】メインビジュアルa


Musical『The Parlor』は、以下の日程で上演。
東京公演:2022年4月29日(金・祝)~5月8日(日) よみうり大手町ホール
兵庫公演:2022年5月14日(土)・5月15日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

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