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2022年5月17日 16:03

【後編】加藤清史郎インタビュー ミュージカル『るろうに剣心 京都編』「緋村剣心と志々雄真実に人生を変えられる瀬田宗次郎。やりがいのある役です」

取材:撮影/RanRanEntertainment

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――演出の小池修一郎さんとは、昨年のミュージカル『NEWSIES』でもご一緒されていましたが、今回、小池さんからはどのようなお話がありましたか?

小池先生も僕もこの作品を作ることに必死で、今のところそこまで多くのことはお話しできていないかもしれません。もちろん、役のことだとか、どういう風に演出していくかという展開に関しては、キャストスタッフ総員で試行錯誤をしながら稽古に臨んでいます。小池先生からは「動けるだろう」と言われてしまったので、「頑張ります」と答えました。役者業というのは基本的には気合だと思っているので、台詞など覚えることも含めて気合と根性で頑張ります(笑)。

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――根性は、バッチリですか?

根性は小池先生の元でお芝居をしていると自然につきますし、根性がないとついていけません。本番が近づくに連れてスケジュールもハードになって、公演回数も重なっていくと体の負担も増えていくと思うのですが、そこを乗り切るだけの根性は絶対に必要で。もちろん体をケアするにもいろいろな努力が必要なので、その努力をし続けるための気合や根性を忘れてしまうと乗り切れないと思います。

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――小池演出の魅力はどのように感じていらっしゃいますか?

やはり、華のある演出です。見え方が美しい、芸術的な演出をされる方だなと思っています。小池先生の作品、僕は本当に大好きで、『エリザベート』『モーツァルト!』『ロミオ&ジュリエット』など観てきていますし、『エリザベート』は僕も過去に出演させて頂きました。だから今回、動乱の時代を経た剣客たちがまた動乱を起こして、それに立ち向かっていく緋村剣心を描くこの京都編を、どのように演出されるかがすごく気になります。

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――(取材時には)お稽古が始まったばかりだと思いますが、出演者の方々とお話する機会はありましたか?

はい。宗次郎はいろいろな場面にひょっこり現れるので、その都度一緒のシーンの方々とお話しています。原作だとこうだよねとか、「るろ剣」ファンの人同士で話していると盛り上がるので楽しいです。ただ会話をしている中で一番多いのは、この舞台構造がどうなんだということで、そこをこんなで考えながら解決している感じです。キャスト、スタッフ総員で一つのものを作っていることを強く体感できています。

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――加藤さんは、2017年から2020年まで英国に留学されていたとお聞きしています。振り返ってみて、その経験はご自身のどんなところに影響を与えていると思いますか?

現地の高校でサッカー部に入部し、基礎体力がかなり付きました。一生懸命トレーニングもしていましたし、そこで得た体の使い方、筋肉、体を操る力は、この瀬田宗次郎にも活かせるのではないかと思います。もちろんそれだけでは足りない部分もあるのでレッスンを受けたりしています。英国で過ごした日々は、役者としてもとても大きな一歩を踏むことができたので、感謝の気持ちでいっぱいです。ここで得た経験を今後に活かさなければと思います。

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――それでは、最後にご覧になる皆さまに向けてメッセージをお願いいたします。

今回の『るろうに剣心 京都編』は、この作品で、あの劇場だからこそできることが詰まった作品だと思います。そういったものを楽しんでいただきながら、キャラクターたちが信じるもの、志すもの、それぞれが思う正義のぶつかり合いにも注目していただきたいです。剣心と出会ってからの宗次郎の変化を見て、もしかしたら見てくださっている方の心を動かせるかもしれませんし、考え方や生き方がかっこいいな、この人みたいになりたいなと思えるキャラクターが見つかるかもしれません。そんないろいろな楽しみ方をしていただける作品になるように、瀬田宗次郎でいられるように精進いたしますので、ぜひ劇場に足をお運びください。

――ありがとうございました。

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ミュージカル『るろうに剣心 京都編』
日程:2022年5月17日(火)~6月24日(金)
会場:IHIステージアラウンド東京

原作:「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」和月伸宏 (集英社 ジャンプ コミックス刊)
脚本・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)
出演:小池徹平 黒羽麻璃央 松下優也 加藤清史郎 岐洲匠 奥野壮
井頭愛海 鈴木梨央 伶美うらら 山口馬木也 加藤和樹ほか

特別協賛:くら寿司
企画:梅田芸術劇場/TBS
製作:TBS/梅田芸術劇場
協力:宝塚歌劇団
後援:TBSラジオ
主催:TBS/ディスクガレージ/ローソンエンタテインメント/電通/梅田芸術劇場
公式サイト https://www.ruroken-musical.com/

 【ものがたり】
幕末の世に最強の刺客”人斬り抜刀斎”としておそれられた緋村剣心(小池徹平)。明治維新後は不殺の誓いを立て、流浪流人となり刀の峰を刃とした「逆刃刀」を手に静かな暮らしを送っていた。そんな剣心の元に、志々雄真実(黒羽麻璃央)が国家転覆を計っているという報せが届く。剣心の跡を継ぎ人斬りとなった志々雄は明治政府の裏切りにあい全身を焼かれ暗殺されかけたことを恨みに、京都の暗黒街で復讐を企てていた。剣心は神谷薫(井頭愛海)や相楽左之助(岐洲匠)ら止める仲間を後に京都へ向かった——。かつての仇敵・斎藤一(山口馬木也)、四乃森蒼紫(松下優也)もそれぞれの想いを胸に剣心を追う。剣心は途中で出会ったくノ一・巻町操(鈴木梨央)と共に志々雄一派・瀬田宗次郎(加藤清史郎)、本条鎌足(奥野壮)、駒形由美(伶美うらら)と対峙するも、逆刃刀を折られてしまう。志々雄を倒すべく、より強くなる為に剣心は師匠・比古清十郎(加藤和樹)の元を訪れる……。

 

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文:高橋美帆  撮影:篭原和也 

 

 

 

 

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