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2023年4月24日 04:00

初演からさらに進化したセッションを届けたい 戸塚祥太、加藤和樹らが世界的バンドの軌跡を魅せる 『BACKBEAT』ゲネプロ&会見レポート

取材・撮影/RanRanEntertainment

20世紀を代表するイギリスのロックバンド・ビートルズ。彼らがハンブルクで巡業していた時代を描いた1994年公開の伝記映画をイアン・ソフトリー監督自ら舞台化したのが『BACKBEAT』だ。

結成当初のベーシストであり、メジャーデビュー前に袂を分かつスチュアート・サトクリフと、彼を敬愛していた親友ジョン・レノンにスポットを当て、ビートルズが伝説のバンドに成長するまでを描いた本作。翻訳・演出は、2019年の日本初演に引き続き石丸さち子。音楽監督も初演と同じく森大輔が務める。また、スチュアート・サトクリフ役の戸塚祥太(A.B.C-Z)、 ジョン・レノン役に加藤和樹、ジョージ・ハリスンに辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、ポール・マッカートニーにJUON(FUZZY CONTROL)、ピート・ベストは上口耕平と、初演キャストが再集結した。

 

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左から:尾藤イサオ、上口耕平、辰巳雄大、戸塚祥太、加藤和樹、JUON、愛加あゆ

 

スチュアートの恋人となるアストリッド・キルヒヘル役は新たに愛加あゆが務める。1966年のビートルズ初来日公演で前座を務めた歌手で俳優の尾藤イサオも再び参加するなど、実力と個性を兼ね備えたキャストが揃い、ドラマチックなストーリーを魅せる。

開幕に先駆け4月23日(日)に、会見とゲネプロが行われ、会見には戸塚祥太(A.B.C-Z)、加藤和樹、辰巳雄大(ふぉ〜ゆ〜)、JUON(FUZZY CONTROL)、上口耕平、愛加あゆ、尾藤イサオが登壇した。

 

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4年ぶりの再演について、チームワークについて聞かれた戸塚は「完璧です!」と即答。「再会した初日から、これだ! と。自分はこれをやりたかったんだという思いが湧いてきました。心さえ乾いていなければ、何歳になっても青春だなって思います」と話し、加藤も「自分の中で止まっていた時間が動き出した感じです。稽古中に演出の石丸さんからもう少し若く、若くと言われたんですが、稽古を通してどんどん身も心も若返り、ビートルズを演じるに相応しくなった感覚があります」と手応えを語る。

 

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辰巳の「4年前とはまた違うドライブ感のあるものをお見せできると思います。戻れない青春というか、世界的なバンドになったビートルズが素晴らしい音楽と共に疾走していく新しい『BACKBEAT』になったと実感しています」という言葉に、JUONも「相当良い、僕らだけのグルーヴが完成しました。レベルアップの連続で今日を迎えられました」と頷く。

上口は「4年間で色々なことがあり、最初はみんな大人になったと感じたんです。でも、すぐ10代に戻っていました。その段階がとても印象的ですね」と笑顔を見せた。

尾藤は「皆さんの話を聞いていて、本当にその通りだと思います。4年前もびっくりしましたが、今回はさらに進化している。とにかくかっこいい演奏をしています」と太鼓判を押す。

 

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今回が初参加となる愛加は「皆さん仕上がっている状態からの参加なので、ついていくのに必死でした。普段から皆さん優しくて、すっかりこのビートルズのとりこになっています! 個人的には、アストリッドに近付きたくて人生初の金髪ショートにしました」と意気込んだ。

初演からの一番大きな変化を尋ねられると、戸塚が「やっぱりジョージ。4年前はギターが弾けないところからのスタートだったのが、今ではギターソロ弾いてます!」と辰巳を賞賛。

 

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辰巳は「ジョージはすごくギターを愛していたので、僕もとにかくギターを触ることを大事にして、がっつりジョージになれるように練習しました。印象的なリフをいくつか弾くんですが、バンドの音楽も本当に変わったと感じます」と自信たっぷりに語った。さらに、「ザ・ビートルズ・クラブの方々に見ていただいた時に、「日本でロックをやる人は多くいるけど、ロックンロールを聴けるのは中々ない。でもここではロックンロールが聴ける」と言ってもらったのがすごく嬉しかった」と笑顔に。

 

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加藤は「この作品は本当に大変で、誰が欠けても同じピースにならない。気持ち的にも年齢的にも、本当に奇跡のメンバーが集まってできたものだと思います。次があるって思っちゃうと甘えが出てしまうので、これが最後という気持ちで、1公演ごとに命をかけて挑みたいですね」と、情熱を持って取り組む覚悟を語る。

 

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最後に、これからスタートする全国公演に向け、戸塚が「もちろん4年前も最善を尽くし、最高の『BACKBEAT』を届けました。でも、今回はそこからさらに熟成された、しかし瑞々しい。大人なのに若いという、矛盾したようなものをこのチームでは出せているので、4年間を経たサウンドとスピード感を増したお芝居の両方を見届けてほしいです。僕個人は、この作品の稽古を稽古ではなくセッションと呼んでいました。セッションを積み重ねた結果を全国に持っていくので、皆さんぜひ楽しみにしてください」と締め括った。

舞台『BLACKBEAT』
プレビュー公演:4月23日(日) 江戸川区総合文化センター 大ホール
兵庫公演: 4月28日(金) ~ 5月3日(水・祝) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

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