連続ドラマW-３０「白暮のクロニクル」の完成披露試写会が2月19日(月)、都内で行われ、神山智洋（WEST.）、松井愛莉、竹財輝之助、光石研、そして中川和博監督が登壇し、本作の見どころ、撮影時のエピソードなどを語った。さらに、第1話、第2話放映後には、シークレットゲストとしてWEST.（重岡大毅、桐山照史、中間淳太、神山智洋、藤井流星、濵田崇裕、小瀧望）が本作の主題歌で新曲の「FATE」を披露し、会場を盛り上げた。
WOWOWで３月１日(金)より放送・配信開始となる本作は、ゆうきまさみの同名漫画が原作。原作は「不⽼不死の種族“オキナガ”×公務員」という異⾊のコンビが難解な事件に挑むという斬新な世界観で人気を博した。神山が演じるのは不⽼不死の体質を持つ“オキナガ”で、⾒た目が18 歳だが、実年齢は88歳の雪村魁。オキナガたちを管轄する厚生労働省の「夜間衛生管理課」で、魁との連絡係を命じられる新米職員の伏木あかり役には松井愛莉。魁とあかりはバディとなり衝突を繰り返しながらも事件解決に向けて協⼒し合い奔⾛していく。
初の単独主演、そして初のドラマ出演となる神山は「主に舞台の仕事をコンスタントにやっていて、映像作品は約4年ぶり。最初に（出演の）お話を伺ったときは、ようやく来た！という気持ちがすごく強かったです。単独初主演というのもありますし、WOWOWの作品はいずれ出たいと思っていたので、お話を聞いたときはとても嬉しかったです」と述懐した。
また、見た目が18歳、実年齢88歳という役柄について、「僕は今、30歳なんです（笑）。18歳にオキナガ（不老不死）という存在になって成長が止まる。88歳になるまでの70年間はどういった経験をしてきたんだろうと。その間、人間扱いされなかったら18歳の子はどうなるだろうなということをめちゃくちゃ考えましたし、髪の毛も地毛で明るくしたり、18歳のとき僕はガリガリだったので、食事制限をして体重を落としました」と懸命に役作りに挑んだことを明かした。
神山とバディを組む松井は「今まであまり演じたことがない役柄。自分からアクションを起こさないといけないので、最初の方は毎日ドキドキしてました。でもオキナガをあまり知らない役柄なので一つひとつのリアクションを大切に演じました」と撮影時を振り返った。
竹財は厚生労働省の参事官を演じるが、神山と同じくオキナガで1600歳。竹財は「1600年生きたっていうのが僕は分かりません。40数年しか生きていないから、俺は何回転生したらいいんだろうって考えましたし、現場でもふわふわした状態で、演じさせていただきました。役は僕一人で作るものじゃないと思っているので、今回は座長がスーパーマンで、本当に気配がすごく、芝居にも助けられました」と神山を称賛した。
また、あかりの上司を演じた光石は「SFだし、ファンタジーだし、ホラーだし、台本をいただいたときは、どうやって撮るんだろうって、すごい心配になっていたんですけど、現場に入ると、監督、プロデューサー、カメラマンは旧知の仲だから、もうやりたい放題やっている。この台本の落としどころが分からないからとにかく着いていこうと思って、でも現場がジェットコースターみたいで楽しかったです」と撮影時を回想した。
それを聞いていた中川監督は「本当に申し訳なかったんですけど、設定がSFというところもあるので、まずどういう世界観でどういうお芝居を正解とするのか、毎日探って作っていったと思いますし、本当に一生懸命毎日毎日大変な撮影をまともに過ごせてよかったなと思ってます」と試行錯誤で撮影していったことを明かした。
本作ではアクションに挑んだという神山だが、「18歳という設定ではあるんですけれども、実年齢が30歳なので、若いときに比べると体の動かすことが大変になってきました。今作では、めちゃめちゃ走ってますね。（撮影での）靴はスニーカーじゃないから走りづらいし、若い気持ちで走ると、足が絡まるようになったり、いろいろと挑戦させていただいた。できることを全てぶつけたというか体当たりで挑ませていただいた作品です」と胸を張った。
松井は神山との共演について「それこそ魁とあかりみたいに、最初は結構距離感を感じてたんですけど・・・」との発言に、神山は「ダメ出し！」とガックリ。しかし、松井は「徐々に撮影していくうちに距離が縮まって、自然と魁とあかりみたいな関係になったかな」と話し、神山をホッとさせていた。
神山は松井に対し、「松井さんの演じるあかりもそうですし、松井さん自身も明るく太陽のようで、現場もすごく明るくなるんで、すごく助けていただいたところもありますし、一緒のシーンが多くて、魁とあかりのでこぼこ感というか、魁があかりを振り回しているところは、松井さんが全力で向き合ってくださっていたので僕もすごくやりやすかったです」と松井に感謝していた。
イベントの後半は、神山演じる魁が見た目18歳ということで、キャストたちの18歳時を振り返る。それぞれの写真が披露され、それぞれが感慨深げにあるいは恥ずかしそうに見入っていた。
さらに、第1話、第2話上映終了後にはシークレットゲストとしてWEST.の7名が登場し、新曲「FATE」を披露し、会場内を大いに沸かせた。神山も「今日が初公開、初パフォーマンスです。結構ダークな雰囲気のある楽曲で、ドラマの世界観にピッタリと思っております」と本楽曲を紹介。
WEST.は4月23日に10周年を迎える。桐山は「10周年のライブツアーも決まりました。タイトルが『AWARD』。実際に皆さんにアンケートをとらせてもらったものがアルバムに続々発表されるので、でぜひそちらの方も楽しみにしていただけたら」とアピール。
濵田は「デビューして10年間一緒。今年こそみんなでキャンプに行きたい」と望みを語り、神山は「10周年の今年はファンの皆さんに感謝を届ける1年にしたいと同時に、ドラマも合わせて楽しんでいただければ。10周年のWEST.も応援してください」と呼びかけた。
連続ドラマＷ-３０「白暮のクロニクル」（全12話）
ＷＯＷＯＷにて3月1日(金) START
毎週⾦曜日午後11時放送・配信
