テレビ東京にて放送されるドラマ「君が獣になる前に」の放送開始（4月5日深夜）に先立ち、4月3日(水) 記者会見が行われ、主演の北山宏光、ヒロインの玉城ティナ、そして共演の鳴海唯、高橋光臣、深水元基が登壇した。
原作は、ヤングマガジンで大人気連載を誇った同名コミック。君はなぜ獣にならなければならなかったのか。君を止める手段はなかったのか。
主人公・神崎一を演じる北山は、本作の見どころについて「原作をどこまで実写化するのかが、気になるところでしたし、そこを観ていただきたいです。予告にも出ていると思うんですけど、血の量がものすごいので、そちらの方も楽しみにしていただきたい」とアピール。
史上最悪の毒ガステロを起こすヒロイン・琴音（玉城）とは姉妹のように仲が良い俳優・宮ノ森真由は、神崎とともに毒ガステロの真相を追い求めていく。宮ノ森役の鳴海は「この作品はタイムリープ×サスペンスという、今までになかった面白い題材になっていて、先が読めない展開にドキドキしながら楽しんで」と話した。
改めて、北山は「ヤンマガは20年ぐらい愛読していて、『君が獣になる前に』が出たときに、なんて面白いんだとずっと思っていたものを、自分が演じることになったというので、とても感慨深いですし、こういうご縁に本当に感謝しました」と振り返った。
毒ガステロを起こす琴音を演じた玉城は「彼女がどうしてそうなってしまったのか、原作を読みながら何度も心を打たれてしまって、私にどういう琴音としての役作りができるんだろうかを非常に考えましたし、今までで一番、インの前にドキドキした作品でした。琴音をきちんと描けていないと、この作品は成立しないと思ったので、真剣に取り組ませていただこう、いいチャンスだなと思いました」とコメント。
現在も撮影中ということで印象的なエピソードについて、北山は「ティナちゃんの吐血がめちゃめちゃ上手い。あれは結構難しくて、どのタイミングで吐かなきゃいけないとかあるんですけど、ティナちゃんは血糊を2回に分けて吐けるんです。これすごいテクニックなんです！ 口に含んでいることがあまりバレないように、しかも2回に分けて吐血するというすごい特技を持ってらっしゃる。すごいわあ」と称賛。
玉城は「血糊がうまく吐けるという、今回の作品でまた一つ肩書きが増えました」とニッコリ。すると北山が「吐血女優ですか」と返すと、玉城は「吐血女優はNGなので（苦笑）。血糊なしでも頑張るんですけど、セルフ血しぶきとかも結構得意で、血糊とかそっち系が得意なのかもしれない」と自慢顔だった。
その玉城は印象に残っているシーンについて「テロ事件の撮影は、精神的にもすごく準備をして臨みましたし、前日には“明日撮影に行きたくない”と思ってしまうぐらい大きなことだと思いましたし、私が琴音としてきちんと演じきらないと緊迫感が伝わらないと思っていたので非常にプレッシャーを感じた日でした」と振り返った。
鳴海は「宮ノ森という役は本当に俳優か？というぐらい、探偵のような動きを常にするらしく、誰かに見つかったり、誰かを見つけたり、驚いたリアクションを何回も撮ったり、誰かに追いかけられて一日中走ったりするシーンなど、体を使うシーンがいっぱいあって大変でした」と述懐。
琴音・主演映画に出資し無実を信じる実業家・玄奘を演じる高橋「この作品に入ったときに、北山さんとは初めましてなので、どういう芝居になるんだろうと考えていたら、北山さんが来られた。『おはようございます』って言ったら、北山さんから『誕生日プレゼントあります。おめでとうございます』。それで気持ちを持ってかれちゃった」と北山の気配りを感謝していた。
また、琴音に関わる過去の事件を追う刑事・柳役の深水は「今回僕は刑事役なんですけど、今まで追われることが多かったんで、やっと追うことができる（笑）。ちょっと不慣れな訳ですけど、精一杯頑張ろうかなと思います」とコメント。さらに「安里監督から『何か血が出てくると落ち着くんだよね』って言っていて、この人変わってる！というのがすごく印象的でした。観る方には覚悟が必要な作品だと思うその裏で、安里監督が楽しんでいると思います」と安里監督とのエピソードを披露した。
この後は記者からの質問。本作では、人が持つ獣性が描かれるが、皆さんの中で一番獣性があるのは誰か？ 悩んだ5人だが、深水が「夜中にラーメン食っちゃったとき、抑えられなかった」と発言。北山は「それだ！ 夜ってなんであんなに獣性が出るんだろうね。食欲って、なんで夜中に来るんだろうね。ドラマ撮影中だと抑えて抑えてやらなきゃいけないから、日々獣性と夜戦ってますね」、結果全員が「獣性はみんな持ってます」と纏まった。
さらに、夜のラーメン以外で獣性になってしまうこと？
北山「仕事を終わった後に疲れてでも、サウナに行きたい。週５回ぐらい。サウナでは、頭の中がリセットできたり、セリフをブツブツと台詞を言ったり」
鳴海「睡眠」、玉城「旅行」、高橋「スイーツ作り。狂ったようにスイーツをインスタにあげている」、深水「涙活。昔の映画を観ながら涙している」と回答。
そして最後の質問。ドラマでは神崎は琴音が獣になるのを阻止するべくタイムリープしていろいろと奔走。タイムリープするのであれば、過去が未来どちらに行きたいか？
玉城「過去に行って、子どもの頃の自分を見たい」
鳴海「過去に行って、恐竜を見たい」
高橋「過去に5回ほど同じ人に告白してダメだったので、過去に行ってもう1回告白したい」
深水「自分の幼少に戻って、両親がどう接してくれていたのか確認したい」と4人が過去へのタイムリープを希望したのに対し、
北山「未来で50歳くらいの自分を見て、今の自分をもっとブラッシュアップしてよりよい50歳になりたい」と話した。
テレビ東京 ドラマ24「君が獣になる前に」
4月5日(金) 深夜24時12分スタート
