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2011年12月29日 23:56

ユ・アイン クリスマスイベント 「聖なる夜に ~ with Ain」

クリスマスを2日後に控えた2011年12月22日(木)、中野サンプラザにはユ・アインと一足早い聖なる一夜を過ごそうと、多くのファンがつめかけた。会場に入ったファンの目には雪をまとったかのような真っ白いクリスマスツリーが飛び込んできた。これからはじまる夢のようなひとときを暗示するかのように。19時、時の鐘が楽しいクリスマスパーティーの始まりを告げた。

ブラックのスーツをパープルのTシャツで大人っぽく着こなしたユ・アインが彼の登場を待っていたファンの前に姿を現した。まるでクリスマスパーティーにファンをエスコートするかのように、「少年の世界」を歌いながら。緊張感がこちらにも伝わってくるかのようにガチガチに緊張しているユ・アイン。その緊張のせいでちょっと思いもよらない音程になってしまっても、素直に「ごめんなさい」と謝り、間奏では、ワー!ヤッター!と後ろを向いてガッツボーズをしてみたり、照れ笑いをしたりしながら、風邪でのどを痛めているなか、一生懸命最後まで歌い上げ、彼の性格が垣間見れる1曲だった。終わると緊張を解きほぐすように大きくフーと深呼吸。

 「アンニョンハセヨ(こんばんは)。いつもこのように下手な歌でファンミーティングをはじめてしまって、ごめんなさい。」と自分の気持ちを正直に語りだすユ・アイン。そんな彼に「ケンチャナヨ!(大丈夫)」とファンは返し、それに対して彼も「カムサハムニダ(ありがとう)」と。ステージと客席と距離はあっても、彼とファンの心には距離がない。お互いそばにいるように感じていることだろう。そして、それは彼にとっても心強いことであるだろう。挨拶は続く。「東京では5月以来2回目のファンミーティングです。前回より緊張していますが、楽しい時間を過ごせるよう盛り上げて行きますので、皆さんも楽しんで応援してくだいね。」と。歌はすごく緊張するらしい。自己採点は60点。ファンは…、60点?いや80点?いやいや100点満点。精一杯評価してくれたファンにユ・アインは「ウソ!ウソ!…ありがとうございました。」とちょっと照れたようなうれしいような顔。

 2日前に大阪でもファンミーティングが行なわれた。「大阪にも行きました!」「5月のファーストファンミも!」と多くのファンはいつもどこでもユ・アインとの時間を楽しんでいるようだ。今回、大阪と東京の滞在中、ショッピングしたり、美味しいものもたくさん食べたようだ。うどん、お好み焼き、お寿司など。特に汽車で運ばれてくるお寿司は楽しくて、ことのほか気に入ったようだ。ファンからはほかにてんぷらや牛丼など美味しい日本食があることを教えてもらった。きっと、次に来日する際にはこれらを注文することだろう。「日本は美味しくて、また楽しく食事ができていいですね。」と。

 2003年、「四捨五入」(KBS)でデビューしたユ・アイン。その彼を一躍若手トップスターに押し上げたのは「トキメキ成均館スキャンダル」(2010年 KBS)だ。その当り役コロ役について「韓国ではコロ病のワクチンが出てしまって…、日本ではそのワクチンが出回らないといいなぁ。」と。「本当のぼくならもっと積極的にユニに告白したはず。奪ってでも。でも、プライベートでは人のものは奪いませんよ。気持ちは積極的にアタックしますけど。」と役どころと彼自身の恋愛感を吐露。どんどん質問は深みに。「恋の表現は…、愛している!愛している!と表現します。適当な感情で言うわけではありません。愛していれば当然でしょ。ちゃんと言葉にします。ほかの男性はしないの?」彼の実直な性格が表れている言葉だ。

 

コロは女性を前にすると“しゃっくり”をする。ここで“しゃっくり”をしてみせた。「この“しゃっくり”はコロのキャラクターを表現するのに重要な要素なんです。普段は男らしくてクールで無口なコロが実はシャイで優しい男というように一つの体に二面性があることを表現するためのアイテムが“しゃっくり”なんです。」とコロという役を丁寧に分析してくれた。そして、この「成均館スキャンダル」は同年代の仲間が一緒だったので、楽しく撮影ができました」と当時を振り返った。一つの質問に、時には困ったように、時には考え込みながら丁寧に誠実に答えようとするユ・アイン。そんな彼を見て“コロ病”ならぬ“アイン病”患者は増えるに違いない。

その「成均館スキャンダル」の後、取り組んだのは映画だった。10月にユ・アインの主演映画「ワンドゥギ」が韓国で公開された。公開後まだ2ヶ月あまりで、観客動員数530万人に達しようとしており、2011年の年間観客動員数ベスト3に入っている。来年2月には62回ベルリン国際映画祭にも招待されている。会場からはそれが告げられるや否や「おめでとう」の大拍手が起きた。「とてもうれしいです。まだ日本で公開していないので、観ていない方も多いと思いますが…。「成均館」のあとの「ワンドゥキ」がコケていたら、この場所にいることが恥ずかしいかったけど、ヒットしてよかったです。前作のコロの役を拭い去るようにワンドゥギの役作りを頑張りました。コロはお気に入りの役です。かっこよくて渋くてセクシー(このセクシーという言葉にはファンは疑問視。でも、ユ・アイン本人はいたってセクシーと思っていたようだ。)だけど、俳優としてはちょっと息苦しさを感じていました。どんな時も役を着て、また次回作でそれを脱いで、また新しい役を着るというように演じるように心がけています。」と役者としてのしっかりとした心構えを教えてくれた。

 「ワンドゥギ」の撮影現場では大先輩キム・ユンソクとの共演で、「はしゃぐこともなく、作品に集中していました。まじめに答えると…。自分の演技をどうしたらいいかというより、映画、作品全体を見渡すことを教えていただきました。自分の役だけではなく、ほかの俳優さんの役も理解しつつ。」ユ・アインが考え込むと、会場からは「頑張れ!」と声援が飛んだ。それに対して、彼は「Thank You!」と。「韓国ではドラマは早く!早く!という感じで撮影に追われます。でも、映画はじっくり、演じるキャラクターを研究できます。なので、映画のほうが役者としてはプロ意識をもって納得できる演技ができるんじゃないかと思っています。たとえるならば、ドラマは小説で、映画は詩ですね。ぼくは行間を読む詩が好きなんです。」会場からはこれからの活躍も祈って、拍手が送られた。この「ワンドゥギ」は日本では来年公開予定。ユ・アインとともに映画自体も期待だ。トレーラーを一緒に。

2011年を振り返って、「成均館からワンドゥギの撮影、プロモーションととても幸せな夢のような時間を過ごさせてもらいました。また来年がもうすぐに来るかと思うと、少しプレッシャーです。今年以上の演技ができるか…。」とこれまでの感謝の気持ちとこれからの不安な気持ちを吐露していた。そして、今度はどんな姿をファンに見せてくれるのか、次の作品が期待される。

もっと知りたくなったユ・アイン。ここで、「どっちなの?アイン君」という質問コーナーで彼の考えが赤裸々に。「特別にルックスとかにこだわりはありません。フィーリングが大事だと思います。ぼくにアピールしてくる女性より、ぼくが関心を抱きたくなるような女性が理想です。」と困り顔しながらこれも誠実に答えていた。

一旦、ユ・アインはファンに「すぐに戻るよ」というかのように手を振りながら、ステージを去った。ファンは韓国での一人一人丁寧に対応するサイン会や映画に対する真摯な思いが語られた「ワンドゥギ」の制作発表会の模様を観ながら、彼の帰りを待った。

ファンの「アインシ!」の呼び声とともにユ・アインは再登場。うすいグレーのシャツにグレーのアンクル丈のパンツにサスペンダーをあわせたスタイリッシュな姿で。

当初からステージ上に飾られていたツリーをユ・アインと一緒に飾りつける権利をかけて、彼にまつわる○×クイズが行なわれた。数々の難問を勝ち抜けて権利得た3人は、ユ・アインの「さぁ、一緒に飾ろう!」という言葉で真っ白だったツリーを鮮やかに飾り付けていった。そのあいだも、ユ・アインは洗濯や料理は得意、特にぺクスやカルビチム。でも、最近のマイブームはお茶漬けだとか。部屋には食材がぎっしりつまった冷蔵庫2台、キムチ冷蔵庫もあるらしい。ただ、片付けは得意ではないらしいが。ゴールドのリボンをツリーの上につけてすべての飾り付けを終えた。そして、一緒にカウントダウンしてクリスマスツリー点灯。「メリークリスマス!!」手伝ってくれた3名には笑ったり、変顔したり、それぞれ表情をかえてツーショット写真を。それも彼の手で自らシャッターを。「あなただけのユ・アインだよ。」というように。

続いて、ユ・アインサンタにかなえてほしい願い事がオーナメントの代わりに飾られたグリーンのツリーが運び込まれた。どんな願い事があるのだろうか?ツリーの下のほうから、裏側に回りこんで裏から、いろいろなところから願い事カードを選ぶユ・アイン。「ハグをしてツーショット写真撮って」「手をつないで歩きたい」「ハグして頭をなでながら、頑張れって言って」など、さまざまなお願いを笑顔で叶えるユ・アインサンタだった。ユ・アインサンタからのクリスマスプレゼントはこれだけではなかった。「ワンドゥギ」のパンフレットをさらに。ファンを大切にするユ・アイン、本当は全員にプレゼントしたかっただろう。それはなかなか叶わない願い事。そこで、緊張するという歌「告白」をプレゼントした。

楽しかったパーティーも終わりの時に。「ぼく、とても楽しかったです!今日は皆さんが楽しむべき時間なのに。ちょっと心配。大丈夫でしたか?楽しめました?」そんな心配はいらない。ファンは「私も楽しかったよ!大丈夫!」と大きな拍手を送った。「歌、上手くないのに、拍手やエールを送ってくれて、頑張れ!頑張れ!って、励ましてもらって感謝しています。ありがとうございます。」と最後の挨拶をする。そのとき、突然、ユ・アインの声が聞こえてこなくなった。「(愛しています。ぼくはあなたを)」となんと手話でメッセージを。「大阪のときはまだ東京があると思っていましたが、こうして東京が終わると寂しいですね。またお会いしましょう。また日本に来ます!スムーズに言葉は通じないけど…。ぼくのいるソウルとみなさんのいる東京、ソウルにはソウルタワーがあって、東京には東京タワーがあるという違いしかない。ぼくの心にはいつも皆さんがいます。また来ますね!カムサハムニダ(ありがとうございました)。ト マンナヨ(またお会いしましょう)。アンニョン!アンニョン!(バイバイ!)」と楽しかった夢のクリスマスパーティーは幕を下ろした。

このあと、ユ・アインは疲れもどこへやら、急いで準備し、最後のイベント・握手会が行なわれた。別れ難いファンを一人一人、たとえ短い一言であっても言葉を交わし、目をみて握手をして…。今日、このファンミーティングに来てくれたことにお礼するかのように帰路につくファンをお見送りした。終始、笑顔を絶やさないユ・アイン。その誠実さ、優しさ、かわいらしさをいつまでも持ち続けてくれるように願い、これからの活躍を期待する。

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