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2012年2月15日 12:49

2012 チャン・ヒョク バレンタインスペシャル ファンミーティング

2012年2月9日(木)18時、日比谷公会堂のスクリーンには「TOKYO JANGHYUK  Valentine Special Fan Meeting Start」の文字に続き、チャン・ヒョクの映像が浮かび上がった。彼の登場を待つファンの胸の高鳴りは最高潮になる。彼の誠実な性格を表すかのようなネイビーのスーツと白シャツに身を包んだシックな装いのチャン・ヒョクが登場した。ステージ上ではなく、なんと、会場の中扉から。そして、彼の手には花束。突然のことに興奮したファンに囲まれながらも、ファンのために用意した花を一輪、そしてまた一輪と差し出し、丁寧に握手したり、ファンの呼びかけに応えたりしながら、会場を回ってステージに上がった。実直でファンを大切にするチャン・ヒョクならではサプライズプレゼントだった。

第一声は「みなさん、お久しぶりです。チャン・ヒョクです。」と日本語で。ファンとのふれあいを重ねるたびにうまくなる日本語。それだけ、ファンとの距離を縮めようとする彼の心遣いの表れに違いない。「日本に来るたびに温かく情熱的に歓迎していただき、感謝しています。今日は楽しい時間を過ごしましょう。」と。その彼の言葉に、ファンからは「かっこいい!!」と声援が飛ぶ。それに対して、少し照れたようにハニカミながら、「カムサハムニダ(ありがとうございます)。」とチャン・ヒョクも応える。

1997年、SBSドラマ「モデル」でデビューしたチャン・ヒョク。俳優生活15周年を迎える。今回のファンミーティングはチャン・ヒョクが俳優として歩んできた道のりをファンと一緒に振り返り、俳優の道をこれからも歩んでいく彼を応援しようというファンの気持ちで溢れていた。チャン・ヒョク自身も「もうそんなに時間が経ったとは…。年をとりましたね。(笑)そのなかで皆さんにたくさんの時間を共に過ごせたことをうれしく思っています。」と感慨深げな言葉をつむいだ。そして、15周年を記念して、ファンの気持ちのような情熱的な赤い花束がチャン・ヒョクに贈呈された。

チャン・ヒョクはこの15年間、一つの役に縛られることなく、俳優としての幅を広げ続け、三枚目から二枚目まで、そして、コメディーからシリアスな作品、ラブストーリー、アクションまで数々のドラマ、映画に出演してきた。それらの中から思い出深い作品<火山高>(映画 2001)<僕の彼女を紹介します>(映画 2004)<不汗党>(SBS 2008)<ありがとうございます>(MBC 2007)<チュノ>(KBS 2010)をファンと共に振り返り、当時の時は楽しく、時には辛かったエピソードが語られた。

<火山高>でのシャワーシーンでは会場から悲鳴が響いた。チャン・ヒョクは「全てをお見せしてしまいましたね。(笑)」と。そして、ワイヤーアクションが多用された作品であるだけに、撮影はハードで気絶や脱水症状を度々起していたと告白があった。「そんななか、精神力であのシャワーシーンを撮りきったんです。(笑)撮影中は私自身、役になりきっていて、より細やかな感情を表現方法について考えているので、羞恥心はないんです。そして、そのようなことを考える時間もありませんでした。」とチャン・ヒョクならではのジョークも飛び出した。

彼を一躍人気俳優に押し上げた作品<僕の彼女を紹介します>では「もう一度あの撮影をしろといわれても無理だと思います。もちろん照れもありますが、あの時は若かったし、考え方も変わりました。あっ、いまでも若いですけど。(笑)撮影時の感性と今の感性は違いますから。」と。チャン・ヒョクの俳優としての成長、人間としての成長のビフォーアフターを垣間見ることができた。

<ありがとうございます><不汗党>は除隊後の作品だ。韓国男性の義務の一つである兵役。兵役制度がない日本人にはなかなかその苦労や心理状態は理解しづらい。でも、チャン・ヒョクの誠実な言葉を通してなら、少しでも身近なこととして感じることができるのではないだろうか。「個人的には入隊前はまだまだ初々しくて子供でした。兵役を経験したことから、成熟した男らしさが役からもにじみ出るようになったと思います。<ありがとうございます>は除隊後初のドラマで、兵役のために離れていた撮影現場に戻れるのだろかと心配で、緊張もしていました。でも、いざ撮影が始まるとそれまで心待ちにしていた現場に戻れたことをうれしく思ったものでした。共演のボミ役のソ・シネちゃんはもう中学生になったんです。思い出せば、「私のお嫁さんになる!と言っていたので、もっと大きくなって、よく考えてごらん。と話していたんですよ。もう思春期ですからいろいろな恋をする時期ですね。(笑)」「<不汗党>は楽しく撮影した思い出があります。」と。兵役を終え、一人の男性としてさらに成長した姿が、役を通してファンに届いたことだろう。

<チュノ>はアクションシーンが見物の作品だ。それと引き締まったチャン・ヒョクの腹筋と上腕二頭筋からも目が離せない。このことにふれられると彼は「このラインでしょ?」といわんばかりに自分のあごのラインを指でなぞっみせた。「<火山高>以来のアクションドラマで、<火山高>から10年ぐらい経っているため、長い時間をかけて、体作りをし、武術を身につけました。その分、楽しんで観ていただけたのではないと思っています。」

いつもながら一つ一つ、一言一言丁寧にジョークも交えながら、答えるチャン・ヒョク。でも、その分、ファンは彼をより深く知ることができ、彼との距離が短くなるのだ。

二択の質問コーナーへと進むと、「絶妙なタイミングですね。(私は話が長いと定評があるので)シリアスになって、深みにはまる前に、本当にいいタイミングですよ。今年2012年の目標は“話を短くすること”です。(笑)」とチャン・ヒョクワールド全開のコメントを。

しかし、そう簡単に性格が変わるわけでもない。そして、変わってほしくもないが…。やはり一問一問丁寧に応えていった。「両方手に入れたいのですが…。究極ですね。ハードなスケジュールをこなせる体力もほしいけど、まぁ、体力はあるので、俳優はセリフをただ単に覚えるだけでなく、その役を分析して行かなければならないので、時間がかかるんです。だから長いセリフを覚えられる暗記力がほしいですね。」と役者としての真摯な考え方を聞くことができた。

また<チュノ>で共演したオ・ジホとのアクション、スタイル対決に関する質問には「もちもん…、分かりますよね。」とファンに問いかける。もちろん、ファンは分かっていることだ。

トークは新しい作品へと。昨年、韓国で公開された<依頼人>は「容疑者役だが、真犯人なのか、無実なのかわからない役どころで難しかった。無口なだけにまなざしで演技せねばならなく、苦心した。」と撮影時の苦労が垣間見えた。「検事や弁護士のセリフによりシーンが進んでいくことが多く、私はあまりセリフもなく、じっとしていることが多かったですね。次のシーンもじっとして、そして次のシーンも…。(笑)」さらに「検事より弁護士役のほうがより多く話せます(笑)から、弁護士の役をやってみたいですね」とも。ちょうどこの「依頼人」は「マイダス」(SBS 2010)も同時進行で撮影を行なっていたようで、弁護士役の俳優さんの演技を観察していたというエピソードも明かしてくれた。この<依頼人>は今夏、日本で公開される。いまからその公開が待ち遠しい。

チャン・ヒョクは「ちょっと待っていてくださいね。」と言葉を残し、一旦ステージを去る。ファンは<根深い木>やCM撮影のメイキングを観ながら、彼の再登場を待った。

ブラックシャツとシルバーのスーツのチャン・ヒョクが再度ファンの前に姿を現した。韓国歌謡界の大御所イ・ムンセの「雨のなかで」を。ファンはメロディアスな曲に、そして、包み込まれるようなチャン・ヒョクの歌声に酔いしれた。

最新作<根深い木>(SBS 2011)はKNTV(3月放送開始)での放送が決定している。人気作家イ・ジョンミョンの小説が原作であり、ハングルが作られた時代を背景に連続殺人事件が起きるサスペンス時代劇である。しかし、チャン・ヒョクは「私にとって、この作品は歴史物でも時代劇でもアクションでもありません。ラブストーリーだから、この作品のオファーを受けたんです。」と。これまでも多くの先輩俳優との共演により、影響を受け、俳優としていろいろなエネルギーをもらってきたという。この作品でも多くの先輩俳優との共演で影響を受け、またそれを楽しんだようだ。

テレビでおなじみのサイコロトークでは、「生まれ持ったものだけど、運動して汗を流すことにより、この“美貌”を保っています!」と会場を沸かせ、「入隊中、ファンから送られた熱冷シートが何だかわからず、パッケージの絵をヒントに仲間とおでこと胸に貼って寝たことがあります。よく眠ることができました。」というエピソードも披露。信じないファンに「本当です!本当ですよ!」と。

「今日は楽しんでいただけましたか。俳優というものは観客がいて、ファンの皆さんがいて、皆さんの声援を受けてこそ私たちは存在できるんです。皆さんに声援いただけるように撮影現場で汗を流し、また、このような場に戻ってきます。次回までに歌を…。喉の調子を直して戻ってきます。心の準備をしながら待っていてくださいね。」と最後の挨拶をし、今回のファンミーティングは幕を下ろした。

このあと、団体写真撮影や握手会が行なわれた。そこでも、一人一人丁寧に対応するチャン・ヒョク。より一層チャン・ヒョクとファンの距離が縮まったに違いない。そして、ファンはチャン・ヒョクのぬくもりを抱きつつ、次回の彼との再会を待つことだろう。

チーム対抗のジェスチャーゲームではチャン・ヒョクの私物がプレゼントされた。チャン・ヒョク自ら客席に出向き、手渡していた。少しでも近くに行こうと言う彼のファンを思う心遣いが感じられた。ファンへの最後のプレゼントとしてキム・ヒョンシクの「雨のように音楽のように」を熱唱した。「今日はちょっと喉の調子が…」というおちゃめなコメントも忘れずに。

【1曲目】雨の中(ビッソゲソ)

歌手:イムンセ

30年前から愛され続けている韓国を代表する歌手イ・ムンセ

彼の3番目のアルバムに収録された「雨の中」

雨の降る町を歩きながら、叶えられなかった彼女との愛を考えると

淋しさで、恋しさで涙が溢れてしまう。

一生忘れらない彼女のことを胸の奥から思う曲

【2曲目】雨のように音楽のように(ビチョロム、ウマクチョロム)

歌手:キムヒョンシク

心を打つ感動的なメロディー、彼は亡くなり、音楽だけ残った。。。キム・ヒョンシク

彼が亡くなった1990年に仮録音のまま、後輩達によって発売された6番目のアルバム、その中に収録された「雨のように音楽のように」

今は、韓国人が愛する名曲となり、たくさんの後輩達から今も歌われつづけている。

雨が降り、音楽が流れると

雨のようだった彼女と音楽のようだった思い出が浮かび、その淋しさを歌っている曲

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