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2014年5月17日 22:07

ミュージカル俳優キム・ボムレが初単独公演記者会見で、ファンへ感謝を語る!

日本で『Jack the Ripper』『三銃士』などの人気公演に出演。その低い独特な美声で公演を観た観客に圧倒的なインパクトを与える、ミュージカル俳優のキム・ボムレが、2014年5月15日(木)16日(金)の二日間、キリスト品川教会グローリアチャペルにおいて初の単独公演を行い、公演に先立ちキム・ボムレが記者会見に登壇。心境を語った。

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今回の公演は「韓国ミュージカル俳優コンサート&トーク」と題した公演となっており、本人が楽曲を厳選し歌唱、ミュージカル俳優としての熱い思いを語るというスペシャルなショー。

落ち着いた大人の雰囲気のキム・ボムレが登場し「アンニョンハセヨ~、いい声でしょ?」と、にこやかに挨拶し会見がスタート。

―今の心境はいかがですか?―

キム・ボムレ:今、日本でコンサートができることになり、自分自身とても驚いて信じられない気持ちです。

―キム・ボムレさんは、とてもキャラクターの強い役柄が多いという印象ですが、今日はどのようなボムレさんを拝見できるでしょうか?―

キム・ボムレ:今、おっしゃっていただいたように、いつもキャラクターの強い役柄を演じていますが、今日はそのような姿でなく、もっと色々な姿をおみせしたいとミュージカル曲以外の韓国の歌謡曲なども選んでみました。いつもの低音だけでなく、ソフトな声がよく聴こえるようないろんなジャンルの曲を歌います。

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―その中でも、「この曲は歌いたい!」と思った曲はありますか?―

キム・ボムレ:ご存知とは思いますが、韓国ではセウォル号の水難事故で犠牲になった方々がたくさんいらっしゃいます。自分にも高1の息子がいますので、子供の両親になった気持ちで『手紙』という曲を思いをこめて歌いたいと思います。そして色々な音域を聴かせたいと思い『ノートルダムドパリ』の高い音域の曲なども選んでいます。

―大学は声楽科出身ということで、なぜ声楽科を目指したのか?そしてミュージカルへの世界へ進むきっかけを教えてください。―

キム・ボムレ:ちょっと笑われるかもしれませんが、ます、声楽科に入ったのは勉強ができなかったからです。(笑)そして自分の親から受け継いだこの良い声があったからです。うちの家族は全員声が良く、姉も声楽科にいきました。ミュージカルの世界にすすんだきっかけは、大学ではこの声のおかげで成績が良くて、科の代表に選ばれたり、留学をすることもできました。それで、卒業したときに何かこの声を生かしたアルバイトで稼ぎたいなと思い、あるミュージカル団体でアルバイトしたことがきっかけです。しかし、今はアルバイトのような感覚ではないですよ?(笑)オペラはもっとアクティブですが、ミュージカルはまた違った魅力ではまっていきました。

―今まで数々の作品に出演なされて、印象に残っている作品は?そして『Jack the Ripper』『三銃士』などでは日本で公演されていますが、韓国で公演されるときとは違うと思うことがありますか?―

キム・ボムレ:印象に残っている作品ですが、作品性というより、自分がどれだけ幸せだったかということについては『三銃士』です。なぜならば、自分で演じていてとても楽しかったですし、一人で出る場面よりいつも3人で演じることが多かったからです。一緒に演じた俳優さんたちとも、いつも本番のメイクの段階から仲良くして本当に良かったです。

日本での公演と韓国での公演の違いということについてですが、その二つの作品について、自分の人生を変えた作品であったと言っても過言ではないと思っています。それは日本のファンの皆さんの応援あってのことだと感謝しています。そして『Jack the Ripper』については、韓国初演時はジャックの役ではなかったんです。日本での上演の際にジャックになりました。実は、それまでジャックを演じていた方とのイメージを自分で変えて演じ、とても凄みのあるジャックの強いイメージで演じました。すると、韓国では酷評を受けてしまい、そのことで傷つきました。しかし、日本ではとても好評で、そのことについて他の俳優さんたちも(その日本の反応に)とても驚いたくらいです。日本の方々に「どうして良いのか?」と聞くと、『声』と言ってくださいました。そういった意味で、本当になんと表現していいかわからないくらい、日本のファンの方々には感謝しています。

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―日本で公演すると、(観客が)韓国語がわからないというデメリットがあると思います。そんな中、韓国の公演に比べて、日本の公演では大人しいとか、リアクションが少ないということは演じていて感じますか?―

キム・ボムレ:最初日本で公演した時は、演じながら「これは失敗だな」と実は思いました。ひとつのシーンが終わり拍手はしてくださるのですが、とても大人しかったからです。ところが、カーテンコールになると20分もの間拍手が止まず、皆さん会場から帰らず声援をおくってくださって、むしろ韓国より集中して熱い気持ちをおくってくださることがわかりました。テレビでしか見たことがなかった、日本人ファンが韓流スターに熱中する姿は、自分達には関係ないなと思っていたのですが、直接見てびっくりしましたしありがたかったです。

―若いアイドルスターと一緒に共演する気持ちはいかがですか?そしてこのような教会で公演することについては?―

キム・ボムレ:実際、自分が一番、若いスター達と共演しているのではないかと思います。もし、あまりうまくできなかった場合は、ちゃんと指導していますが、彼らは本当に熱心に一生懸命やっていると思います。そしてミュージカルをたくさんの方々に観に来てきただけるきっかけとなっていることは良いことだと思います。そしてこれからもその好きなアイドルだけでなく、作品全てを愛していただけるようになっていただければ良いな、と感じています。今日の会場(教会)については、私もクリスチャンなので雰囲気がとても良いと思いました。しかし、あまりにも厳粛すぎるとどうかな?とも考えましたが、先ほどリハーサルしてみたら、とても音響も良くて満足しています。

質疑応答後のフォトセッションでは、にこやかな笑顔に加え、ジャックのような雰囲気の鋭い目つきで、というリクエストに流し目で答える、きさくな人柄を感じさせてくれたキム・ボムレ。公演本編のレポートもお楽しみに!

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