2016.07.27 取材:記事・写真/RanRan Entertainment
ディズニー映画『ジャングル・ブック』のジャパンプレミアが開催され、主演ニール・セディ、ジョン・ファヴロー監督、日本語吹き替えキャストの伊勢谷友介、宮沢りえ、西田敏行、松本幸四郎らが出席した。
本作は、ジャングルの動物たちに育てられた人間の少年・モーグリの成長や葛藤、動物たちとの絆が描かれる感動作。モーグリ以外は全て、CGで描かれている。
120年を超える歌舞伎座の歴史において、初の洋画作品の上映会。タイトルにちなんで歌舞伎座をグリーンで1日限りのライトアップ。
ジョン・ファヴロー監督は歌舞伎座でのプレミア上映について、「光栄であり、名誉に思います」と感慨深げに挨拶。「日本の観客の皆さんに楽しんでもらいたいと思い、心をこめた作品です」とメッセージした。
初来日となったニールは、「ハロー、エブリ バディ!」と手を振りながら舞台挨拶に登場し、観客から大きな拍手で迎えられた。「ここで上映できることは光栄です。最高の気分」と興奮気味のニールは、すでに京都や広島に行ったことを明かし、「しゃぶしゃぶ、スシ、餃子。炉端焼き、天ぷら……日本食は全部美味しい」と満面の笑み。
今まで演技の経験が無かったニールは、グリーンバックでの撮影に、「最初は、『どうやって演じたらいいの?』って思ったけど、監督がすべてを教えてくれたので楽しんで演じることが出来た」と将来の大物振りを垣間見せた。
ニールは、一番のお気に入りのキャラクターとしてクマのバルーの名を挙げた。これを聞いてバルーの声を担当した西田は「サンキュー!」と大喜び。モーグリが川の中でクマのバルーの背中に乗って、一緒歌って遊ぶシーンは印象深いシーンとなっている。
今年4月に頸椎(けいつい)亜脱臼、5月に胆のう摘出手術を受けて静養していた西田は、復帰後初の公の場になる。杖をついてはいたが、体調を伺う質問には「万全です」と応え、「病院食でちょっとやせちゃった」とコメント。退院後すぐの仕事が『ジャングル・ブック』だったそうで、西田は、「初演技で、全CGのなかで頑張ったモーグリ(ニール)を見て、いろんな意味で自分のモチベーションが高まった」と語った。
宮沢は、「女性が本来、歌舞伎座の舞台に立つことは(ほとんど)ないと思うので、すごく大切な1日にしたいです。舞台に立った瞬間の気持ちは一生大事にしたいです」とコメントした。
伊勢谷は、以前上映された市川海老蔵主演『出口のない海』のプレミアでも舞台に立っており、「気持ち的には2回目です。でも先頭を監督が走っているので、来てみて驚いています」とにっこり。
松本は、歌舞伎座での上映に「胸がいっぱいで、感激しています」とコメント。さらに「本当に素晴らしい古いものは新しい!」としみじみ。歌舞伎役者として70年以上のキャリアを誇る松本は、歌舞伎役者として監督らを迎える側として、このイベントに特別な感慨を感じている様子だった。
『ジャングル・ブック』は8月11日(木・祝)より全国にて公開。