2016.11.08 取材:記事・写真/RanRan Entertainment
映画『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』のプロモーションで来日したトム・クルーズがエドワード・ズウィック監督と共に都内で行なわれた記者会見に出席した。「日本が大好きなんです!」という親日家のトムの来日は今回で22回目となる。
本作は、リー・チャイルド原作の小説「ジャック・リーチャー」シリーズを実写映画化したサスペンスアクション「アウトロー」の続編。かつて優秀な秘密捜査官だったジャック・リーチャー(トム・クルーズ)が、今は放浪生活を送りながら、巨大な陰謀に挑む姿が壮大なアクションシーンと共に描かれる。トムとズウィック監督は『ラストサムライ』以来、本作で13年ぶりにタッグを組んだ。
大きな拍手で会場に迎えられたトムは、「『ラストサムライ』を一緒に作った監督と、こうしてまた日本に来ることができて光栄です」とにっこり。ズウィック監督も「『ラストサムライ』を日本に持ってきたときのあの瞬間を忘れたことはありません。こうして新作でトムと共に日本に来ることができてとても嬉しい」と感無量の様子。
作品についてトムは、「アクション描写はもちろん、ズウィック監督の持ち味である、感情豊かなドラマ性やユーモアも発揮されている。ジャックは予期せぬ行動をするという点で、とても人間的だと思う」と語る。
ズウィック監督は「トムと一緒に仕事するのは、映画監督の夢だよ。トムは僕らのことを信じてくれるし、映画製作への愛に溢れていて、それが周りにも伝わるんだ」とトムを絶賛した。
トムの映画製作にかける情熱の深さは有名だが、ハリウッドでトムと共演するのに必要な要素は何ですか? という質問がトムに飛ぶと、「私は1週間のうち7日間、休み無く働きづめですが、それは好きでやっていることで、“仕事”という意識でやっているわけではありません。私は、男性であれ、女性であれ、全てを映画に情熱を注いでくれる人を求めています。私が探しているのはその役を演じるに最高だと思える人なんです。何より、目的はお客さんに楽しんでもらうことなのです」と熱弁をふるった。
シリーズ1作目となる前作『Jack Reacher』(原題)は日本では『アウトロー』という邦題で公開されたが、それを聞いたズウィック監督は「“アウトロー”という言葉は“浪人”ですね。我々が手掛けた『ラストサムライ』とのつながりを感じます。組織の中枢にいた男がそこを離れ、自分なりのルールと道徳で行動するという意味で『ラストサムライ』の対となる作品とも言えますね」とコメントした。
一方、トムは、「彼(ズウィック監督)は、人間をいろんな視点で語っていくし、人間の感情を、敬意を持って表現していく。その点で『ラストサムライ』との共通点を感じた」と監督の考えに同調した。
この日のゲストには、2003年にエドワード・ズウィック監督作『ラストサムライ』でトムと共演した池松壮亮が登壇し、ふたりに日本酒をプレゼント。13年ぶりの再会を果たした。
トムは、「大きくなったね」と池松の成長振りに目を細める。池松の現在の活躍ぶりを聞いて、「それについては驚かないよ。あの頃から素晴らしい演技を見せてくれたからね」と称賛の言葉を送った。
池松は、『ラストサムライ』で、トムが演じた主人公と心を通わせる少年役を演じた。13歳で、スクリーンデビューを果たした池松は、「当時は俳優になるなんて思ってもいなかった。お2人に出会ったことで人生が変わったと思う。お2人はいまでも僕にとって“指標”のような存在です」と溢れる思いを口にしていた。
映画『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』は11月11日(金)より全国ロードショー!