2016.11.18 取材:記事・写真/RanRan Entertainment
映画『幸福のアリバイ~Picture~』の初日舞台挨拶が銀座・丸の内TOEIにて行なわれ、陣内孝則監督をはじめ、キャストの中井貴一、柳葉敏郎、山崎樹範、浅利陽介、木南晴夏、大地康雄、佐藤二朗、渡辺大、入山法子が出席して撮影時のエピソードを語った。
本作は、俳優の陣内孝則が約9年ぶり、3作目となる監督作品。「葬式」「見合い」「成人」「誕生」「結婚」からなる5作品のオムニバス。誰もが経験する日常を描いたハートウォーミングな作品。
舞台挨拶前に行なわれた囲み取材に、陣内孝則監督、中井貴一、柳葉敏郎の3人が顔を揃えた。
3人がそろって公の場所で取材を受けることは「おそらく初めてじゃないかな」と話す陣内監督は、「一緒に飲んだりするし、中井さんの結婚式に出席するためにぼくと柳葉さんはオレゴンに行っている」とプライベートを明かした。
「成人」に主演した中井は、陣内の現場での監督ぶりについて、「ご自分も俳優なので、俳優を動かすツボを知っています。演者としてとてもやりやすかった」とコメント。「誕生」に主演の柳葉も「そうですね」と同調し、「役者って自己演出をするものだから、監督をご自身で演出されていました。演者の気持ちをしっかり分かっての演出だった」と称賛した。
陣内監督はキャストに2人を迎えたことについて「2人ともキャラを深く掘り下げて(現場に来られているので、ドキッとするような質問があったりします」と2人を演出する現場での緊張を吐露していた。
舞台挨拶で、見どころを聞かれた中井は「とっても温かい作品になっています」。柳葉は「身近で起りうる出来事が描かれています。クスクス笑いながら観てください」。他のキャストたちも「あったかい作品です」と口々にアピールしていた。
今月11日に女優の吉井怜と結婚した山崎は、客席からの「結婚、おめでとう!」の祝福の声に「ありがとうございます!11日に入籍しました! 怜ちゃん大好きだよ~!」と絶叫し、大きな拍手を浴びていた。本作の撮影終了後には浅利も一般女性と結婚している。
2人の幸せに、陣内監督は「完成披露試写会で映画を観て結婚が決まったという観客の方が5~6人くらいいるそうです。観たら幸せになる縁起のいい映画です」と幸せ便乗アピール。さらに、「面白かったら『面白いと、つまらなかったら『面白い』と、または『君の名は。』と『シン・ゴジラ』を足して2で割ったような映画と、神様が許せる嘘をついて伝えてください」と大ヒット作品の名前を出してアピールし会場に笑いを誘っていた。
映画『幸福のアリバイ~Picture~』は公開中!
ヤクザの葬式とは知らずに会をとりなす葬儀屋と、故人の残した遺書の内容で揉める親族・知人・息子。
婚期を迎え、好条件の見合いに目がくらむ女と、運悪く浮気が発覚する男。
成人式というハレの日に、スーツではなく特攻服で行こうとする息子と、それを必死に止める両親。
出来ちゃった結婚をし、出産をひかえた妻の元へ向かう夫と、あからさまに八つ当たりをする義父。
ひとりの女性をめぐり、超一流のプロ野球選手に無謀な野球勝負を挑む、うだつのあがらないフリーター男。
一種風変りな登場人物たちは、どこか共感できる悩みを抱いた普通の人々ばかり。そんな悩める人々が惑う様子をコミカルに描ききった、泣き笑いのヒューマンコメディ!
監督:陣内孝則(じんない・たかのり) (『ロッカーズ』『スマイル~聖夜の奇跡~』)
脚本:喜安浩平(きやす・こうへい)(『桐島、部活やめるってよ』)
出演:中井貴一、柳葉敏郎、大地康雄、山崎樹範、浅利陽介、木南晴夏、、渡辺 大、佐藤二朗、木村多江 ほか
制作:パイプライン
製作:テレビ朝日、KADOKAWA ほか
配給:東映