取材:記事・写真/RanRanEntertainment
4月3日、映画『孤狼の血』の製作発表会見が、都内で行なわれ、キャストの役所広司、松坂桃李、真木よう子、石橋蓮司、江口洋介とメガホンを取る白石和彌監督、原作者の柚月裕子が出席した。
本作は、柚月裕子の同名ミステリー小説を映画化。広島・呉原市を舞台に、暴力団系列の金融会社社員失踪事件を捜査する警察の奮闘と、暴力団組織間の激しい抗争が描かれる。
型破りの捜査方法で知られ、暴力団との癒着さえ噂される刑事・大上章吾役を演じる役所は「大上は、捜査のためには魂をも売り渡す男。このテイストの映画は、『仁義なき戦い』など若い頃ワクワクしながら観ていた。大上という無茶苦茶な男の、彼なりの正義がどれだけ伝わっていくかが楽しみ。元気のある映画。警察とヤクザが出てくるけれど、ユーモアもある。登場人物すべてが魅力的」と作品の魅力について熱く語った。
また、役所は若い世代に向けてコメントを求められると、「この映画を観て、この世の正義について自分なりに考えながら勉強して欲しい。映画から発する人間のエネルギーを感じてほしい」と作品をアピールした。
役所と松坂は某CMや、映画『日本のいちばん長い日』などでも共演しているが、今作ではアウトローなバディに扮する。大上とコンビを組む日岡を演じる松坂は、役所との初めてのがっつりタッグに「ご一緒できて嬉しい。役所さんにくらいついていきます」と興奮気味。役所との共演が楽しみでしょうがない様子。
役所がそんな松坂に、「白石監督が撮影の余白を作ってくれたら、飲みに行こう」と松坂を誘うと、松坂は「行きたいですねぇ」と嬉しそうに応える。そんな2人に白石監督は「作りましょう!」と笑顔で応えていた。
劇中、大上と対峙する暴力団「尾谷組」の若頭・一之瀬役を演じる江口は、「刺激的なものになると思う。今から楽しみ」と闘志を燃やす。クラブのママ・高木里佳子役を務める真木は、「男だったらヤクザ役をやりたかった。(里佳子)は、気合の入った女性なので、かっこよく演じたい」と語った。
劇中、石橋は暴力団・五十子会の組長役を務める。白石監督は「最高のキャストがそろった。広島で大暴れしたい」と気合十分。原作者の柚月も「私が考える最高の配役。映画の大上はさらにワルで怖い!」と期待感一杯のコメント。他の共演者には、所轄の刑事役に田口トモロヲ、県警の監察官役に滝藤賢一が出演している。
映画『孤狼の血』は2018年春公開