取材:記事・写真/RanRanEntertainment
映画『ハード・コア』の完成披露試写会が11月15日(木)、都内で行われ、舞台挨拶に今作で兄弟役を演じた山田孝之と佐藤健、共演の荒川良々とメガホンを取った山下敦弘監督が登壇した。劇中に登場する謎のロボット・、ロボオも登壇して観客を沸かせた。
本作は、90年代にマンガ雑誌「グランドチャンピオン」で連載され多くの読者の共感を呼んだ伝説のコミック「ハード・コア 平成地獄ブラザーズ」(作・狩撫麻礼、画・いましろたかし)が原作。都会の片隅で不器用に生きるアウトローの権藤右近(山田)と素朴な友人・牛山(荒川)、権藤の弟・エリートの左近(佐藤)が、謎の古びたロボットを発見したことから人生を一変させる様子が描かれる。
テレビドラマや映画などで度々タッグを組んできた山下監督と山田が原作に惚れ込み、前々から「(映画で)やりたいね!」と話し合っていたという。
念願の企画が実現した山下監督は「5年位前から、ゆっくりゆっくり進めてきました」と映画化に感無量な様子。山下監督が、山田が演じる権藤右近の弟・左近役に佐藤を上げたところ、山田は「即OKでした。だって俺、佐藤健、大好きだから……」と佐藤を喜ばせる。オファーを受けた佐藤も「孝之さんの弟役なら、ぜひやりたい」と即決だったことを明かし、「役者としての僕の新しい扉を開いてもらった」と満面の笑み。
さらに、佐藤は「もともと僕は、役者として山田孝之が大好き。僕が『バクマン。』で主演した時に出てもらってすごく嬉しかったし、心強かったんです。今回は逆にダメな兄貴を支えたいと思い、出演を決めました。楽しかった!」と撮影を振り返った。
山田は役作りについて「素のまんま、です!右近とは一心同体です」ときっぱり。そんな山田が演じた右近について、佐藤は「今の時代は、右近みたいに生きることが出来ない。左近みたいな人が多い。自分の信念を貫いて生きている右近が好き。憧れます」と話した。
牛山を演じた荒川は「20代の頃に原作を読んでいて、見た目も似ている牛山が気になっていました」と納得の出演。山下監督も「最初に会った時から『牛山は、荒川さんがマストだね』と決まっていた」と笑顔で話し、ベストなキャスティングに大満足な様子だった。
ある日、謎の古びたロボットが現れたことで、男たちの人生が一変する……。そんな物語にちなんで、平成の大事件を聞かれた登壇者たち。「僕は平成が終わることが一大事」(佐藤)。「ハード・コアがつくれたことかな」(山下監督)。荒川は高円寺で住んでいた時にネズミ退治したことを話し、山田は「大したことないです。僕は今日も元気。ずっと元気!」と答えを探しながら、最後に「監督に会ったことかな」と答えていた。
映画『ハード・コア』は、11月23日より全国公開。