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2018年12月13日 11:11

笑いの中に本当に大切な事を見出せる人気舞台『ジーザス・クライスト・レディオスター』開幕!

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

お笑いコンビ・インパルスの板倉俊之が主演を務める舞台『ジーザス・クライスト・レディオスター』が、1212日(水)東京・紀伊國屋ホールにて初日を迎えた。

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本作は、人気演劇作家の西田大輔と元お笑い芸人で気鋭の脚本家、家城啓之(マンボウやしろ)のコラボによるシチュエーションコメディー。2004年には西田のオリジナル作品として初演され、過去4回再演された人気作。その原作を、舞台『魔王コント』の脚本・演出を手掛け、現在TOKYO FMSkyrocket Company」のDJとしてラジオ番組の裏側を知る家城が脚色・アレンジを施した。そして西田がその脚本を演出をするというコラボ作品である。

出演は板倉のほか、染谷俊之、八木将康(劇団EXILE)、中島早貴、安川純平、宮平安春、小槙まこ、大地洋輔(ダイノジ) 、小野寺ずる、肘井美佳、辻本耕志、山崎樹範。加えて清水らら、藤田晋之介(Wキャスト)、薮内大河(Wキャスト)が声の出演をしている。

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10代を中心に絶大な支持を集めるカリスマDJ・ジーザス(板倉)が持つ番組は伝説的な聴取率を誇っていた。

今日は特番で生放送。いつもより気合いを入れて生放送に臨むスタッフたち。番組スポンサーの社長が来たり、特番のゲストが来たりといつもより準備が大変だ。しかし、OA直前になってもジーザスは現れない。

番組を止めるわけにはいかないとプロデューサー(山崎)はジーザス不在のままOAを指示する。ジーザスの穴を埋めるため奔走するディレクター(染谷)、放送作家(八木)、音響(小野寺)、新人AD(中島)らレギュラースタッフに加えなぜかその場に居合わせたゲスト(安川)や演歌歌手(大地)など様々な人間を巻き込んで番組が始まってしまう。果たして、様々なトラブルに巻き込まれながらもジーザス不在で無事に生放送を終えることができるのか?

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ステージにはラジオの収録スタジオをスタッフルーム側から見た形にセットが組まれていた。ジーザスがいるブースはまるで神殿か祭壇のように小高く組まれ壁には大きな十字架が掲げられていた。この配置だけですでにジーザスがリスナーだけでなくスタッフ他番組関係者にも大きな影響力を持っていることが伝わってくる。

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いつもと違う生放送特番で万が一でも放送事故が起きないようにと、あらゆるスタッフが気を張っている中で起きたジーザスの失踪事件。この一大事をクリアしようとしているが、番組スタッフだけでなく偶然そこにいたがために巻き込まれていく人々の姿が笑いを誘う。困った事に真剣で熱いやり取りが続く場面であっても隙あらば誰かが妙な事をやらかすので、腹筋が休んでは悲鳴を上げ……の繰り返しになるのだ。

ただ笑ってばかりではないのが本作の魅力であり底力。電波の向こう側にいる誰かのために本音で語り合おうとする様は、ラジオに限らずすべての「仕事」において本当に大切な事は何か、と観る者に投げかけてくる。その熱量があるからこそ、これまで4回も再演されてきた人気作なのだ。

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最後に。ゲネプロ前に出演者からいただいたコメントを紹介しよう。

<売れない演歌歌手・氷川金次郎役:大地洋輔(ダイノジ)>
一癖も二癖も三癖もある人たちが登場するのですが、皆何か足りないところがある人たちばかりなので、それをお互い補完しながら一つの物を作り上げていこうと奮闘する姿に皆さんの共感を得られればと思います。

<六本木のカリスマSM嬢・宮崎ハヤ子役:肘井美佳>
本当に個性的な人たちが揃ってのチームワークが本作の魅力です。劇中、チームワークがないと成り立たないことがいっぱい起こります。初めましての人たちのチームワークの話ですが、それを演じる役者たちのチームワークはとれています。そこがリンクして、お話に更に深みが増しているのではないかと信じて演じています。そのチームワークをぜひ観て頂きたいです。

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<ラジオプロデューサー・山根平蔵役:山崎樹範>
僕は何年か前にラジオの生放送をずっとやらせていただいたのですが、本当にラジオって生だから面白いし、ハプニングがあるから面白いんです。昨日の夜、ふとラジオの仕事をしていた頃のことを思い出して、『ジーザス・クライスト・レディオスター』と同じだと思ったんです。一気に腑に落ちた感じで、今日からの本番がすごく楽しみになってきました。目の前で起こるハプニングをなんとかしようという姿が、面白いと思うし、愛らしいと思うので、そこを見ていただければと思います。僕らがラジオをやっていた時にルールがあって、意見が分かれた時には、演者でも作家でもディレクターでもプロデューサーでもADでも誰でもいいけれど、一番想いが強い人の意見に従う、というルールがあったんです。これもまさにこの舞台と同じだし、僕らがやっていたラジオも、全国で流れているけれど、『誰か一人のためだけのラジオでいい。それがより多くの人に届けばいい』という想いがあって、それもこの舞台の物語と同じです。『このお芝居がもし一人のお客さんの心も動かせなかったら、ここに出ている全員引退する』という気持ちでやります!

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『ジーザス・クライスト・レディオスター』は、20181212日(水)~24日(月・休)、東京・紀伊國屋ホールにて上演。

 

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