取材:記事・写真/RanRanEntertainment
映画『泣くな赤鬼』の完成披露試写会が5月21日、東京・新宿バルト9にて行われ、舞台挨拶に堤真一、柳楽優弥、川栄李奈、竜星涼、メガホンをとった兼重淳監督が出席した。川栄は5月17日に俳優の廣瀬智紀との“授かり”婚を発表したばかり。発表後初の公の場となったので多くの報道陣が詰めかけた。
本作は、「とんび」「流星ワゴン」などで知られるベストセラー作家・重松清の小説を、『キセキ あの日のソビト』などの兼重監督が映画化した感動作。
赤鬼先生こと、野球部監督・小渕隆役を務めた堤は、「今までいろいろ映画に出ていますが、自分が出ている映画を観て泣いたのは初めて」とコメント。「丁寧な人間関係や距離感が見事に活写されていて、監督の優しさや愛情を感じた。やって良かった」と兼重監督の手腕を絶賛。兼重監督も思わず、「有難うございます」と応え、感無量な様子。
また、堤は「中学時代に野球部に入っていて、当時の先生は怖い先生だった。懐かしい……」とししみじみ。
赤鬼先生の元教え子で余命半年のゴルゴ役を務めた柳楽は、堤と共演した感想を聞かれると、「この仕事をする前からドラマなどで見ていた堤さんと、10数年経って、こうして先生と教師という関係性で共演できるなんて……」と不思議(?)コメント。不思議に気付いた堤が「先生と生徒だろ」と訂正し、周りは大爆笑。どぎまぎしながら柳楽は、「今日は舞台(『CITY』)の休演日なので、ちょっと頭が(働かなくて)……」とドギマギ。そこで柳楽は何を思ったのか川栄に向かって「あ、川栄さん。おめでとうございます!」と突然の祝福の言葉を送る。おもわず堤から「(言い間違いを)ごまかすな!」とツッコミが入った。このやり取りに川栄も会場も大爆笑。
ゴルゴの妻・雪乃役を務めた川栄は「芯が強く、最後まで旦那さま(柳楽)を支えていく役なんですが、柳楽さんがどんどんやせていく姿を見て辛くて……。」と号泣した事を明かした。そして、「切ないけれど、自分のなかで生きる何かを見つけようと、観終わったあとに思える作品」と熱いメッセージを伝えた。劇中、川栄はゴルゴを献身的に支える妻・雪乃を好演している。
当日は、事前に現役中高生から質問を募集し、登壇者陣がそれに答える場面も見られた。
最後に堤は「去年の暑い夏、たくさんのスタッフ、共演者と作り上げた作品です。若い俳優さんたちもたくさん出ていて、彼らの情熱も感じ取ることができると思います」と作品を熱くアピールした。
フォトセッション後、川栄は去り際、報道陣から祝福の声をかけられると、無言ながらうれしそうな微笑みで返していた。
映画『泣くな赤鬼』は、6月14日より公開。