
瀬奈じゅん 島 太星 渡邉 蒼 小林亮太 山田健登 安蘭けい 日澤雄介
3月9日(月)より東京・シアタークリエで上演されるミュージカル「ブラッド・ブラザーズ」の製作発表会見が2月2日に都内で行われ、ミッキー役(貧しい家庭育ち)の小林亮太、渡邉蒼(Wキャスト)、エディ役(裕福な家庭育ち)の山田健登、島太星(Wキャスト)、ミセス・ライオンズ役(エディの育ての母)の瀬奈じゅん、ミセス・ジョンストン役(ミッキーとエディの実の母)の安蘭けい、演出の日澤雄介が登壇した。また、楽曲「あいつに」を4人で披露した。
ミッキー役の小林、渡邉への質問。ミッキーというキャラクターの魅力、ミッキーから見てエディがどういう存在か?
小林(ミッキー役):【ミッキーの魅力】僕らは7歳から子供自体を演じるんですけれども、大人目線で子供のことを見ている。でも実際に僕らが子ども目線に立ったときに、大人のいろんなしがらみを排除できて、ミッキーはジョンストンお母ちゃんがいる中で、生活的に苦しい人生に立ち向かっていく。めげずに人生を精いっぱい謳歌しようとしているところが、子供とか大人とかではなく一人の人間としてすごく魅力的だなと感じています。【ミッキーにとってエディの存在】ミッキーにとってエディがいることで自分を肯定できるような、補完してくれるような存在ということをインタビューなどで言っていたんですが、稽古が始まってみて、自分が笑えないところで笑ってくれてたり、言葉にしなくとも、目と目で通じ合って、その後一緒に生きてくれるところは、すごく救われるし最高の友達なんじゃないかなと思います。

渡邉(ミッキー役):【ミッキーの魅力】ミッキーは本当に楽しくて明るい子。そしてストイックさは大人顔負け。そこがすごい可愛く、そういう部分を僕も常に持ち続けておきたいなと思えるような子。【ミッキーにとってエディの存在】ミッキーが持ってなかったものをエディが持ってきてくれる感じがあるし、一緒にいなきゃダメだって、絶対に一緒にいるべき存在なんだろうなと感じます。

エディ役の山田、島への質問。稽古場で互いの演技を見て、その違い・共通点は?
山田(エディ役):たいちゃん(嶋大成)とは、元々10代から一緒にグループ活動をやっていた時期もあって、音楽している瞬間は見たことあったんですけど・・・。人柄がお芝居に出ているというか、独特なテンポ感、空気感がすごくいいなと思う。狙って出せるものじゃないなと日々感じていて、年齢的には先輩なんですけど、もうちょっとフレッシュに行かないとやばいなっていうのも感じてますので、ちょっと負けじとフレッシュに行きたいなと思います。

島(エディ役):僕は健人とお芝居もできることをすごい楽しみして参りました。健人はめちゃくちゃ優しいです。こんなに優しくて完璧な人がいるのかと思ってお芝居を観たら、その優しい裏には葛藤や暗い部分も存在していて、健人って優しいだけじゃなくて、本当に人間なんだなと思いました。共通点はやっぱり僕たち同じ人間なんだなっていうことです。間違いない! だから本当に大好きな友であります。

公演に向けてのメッセージ
安蘭(ミセス・ジョンストン役):世界中で愛されるこの作品に携わることができて、本当に幸せに思っています。私は2003年の『ブラッド・ブラザーズ』を観ておりました。そのときはなんて悲惨な話なんだろう? 一体何が言いたいの? 正直、ただただひどいお話だなと。今回やることになり、台本を読むだけの稽古しながら運命なのか宿命を感じます。この作品を皆様がどう受け止めてくださって、どういうメッセージを持って帰ってくださるのか分からないですけれども、何か素敵なものを持って帰っていただけるように稽古を重ねて、本番に挑みたいと思っております。

瀬奈(ミセス・ライオンズ役):私自身が特別養子縁組という制度で二人子供を授かっておりまして、血がつながっていることについて直面する場面が私生活で多々あります。そんな中で一回目の特別養子縁組をした時には、みんな皆さんの反応がすごいねとかえらいねだったのが、その5年後に二人目を授かった時にはおめでとうっていう言葉に変わっていたのです。その世間の変化がすごく大きいなと思いました。この作品は、5年ごとに世間の常識とか感覚が変わっていく中で、長いこと作品が受け継がれ、受け取り側の感情もどんどん変化していると思います。今私たちがこの作品をやる意味がきっとあると思うので、それを探りながら、この若い皆様と一緒に最高の作品に仕上げていきたいと思います。

島(エディ役):物語は最後苦しい結末が迎えているけれど、僕は28歳になったばかりだけど、本当の母は“かあちゃん”と呼んでいるけど、久しくママと呼んでなかったから、瀬奈さんと関わるところが多いから、(瀬奈演じるミセス・ライオンズを)勝手に本当にお母さんのように思えたし、僕はちゃんとした子に生まれたのだと思いました。物語を通して、エディという人物を通して、人に優しくしていきたいし、何も知らなかった子供の時代を思い出して、毎日毎日が幸せで新鮮で楽しいと思っています。とても楽しく心温まるところもあるけど、ちょっとつらくなるところもある、魅力の詰まった素敵な作品ですので、ぜひ両ペアともご来場していただけると、誠に幸いでございます。
山田(エディ役):現在、絶賛稽古中なんですけど、稽古を重ねるたびに、なんでこの作品がこれだけ長く続いてきたかを感じる瞬間がたくさんあります。僕たちにしかできない表現で、皆様にお届けできるように誠実に演じたいと思いますので、楽しみにしていてください。
渡邉(ミッキー役):人間の心はとても複雑で、意地悪というか面白い。誰しもその時々で、これこそがいい未来につながるだろうと自分を信じて選択するけれど、うまくいかないこと、悲しいことが起こる。そういう人間の悲しい出来事は、一歩引いたところとか、自分が関係ないと思って見ると喜劇的に思えたりすることもあるんです。そういう要素が『ブラッド・ブラザーズ』にはあるなと思っています。生き別れた双子という現実ではあまり出会わないテーマではあるんだけども、人間のおかしさとか哀れさみたいなものが、とても色濃く宿されている作品だなと思っております。派手な作品をやるという意識ではなく、リアルな人間的な物語を演じさせていただくという自覚を持って、一生懸命やっていけたらと思っております。
小林(ミッキー役):『ブラッド・ブラザーズ』にはいろいろなテーマ(曲)が流れている中で、キッズゲームと(子供の遊び)いう曲がある。僕らがやっている演劇はどこまでも遊びの延長線上だと思っていて、これを僕らがいかに真剣に遊ぶかによって、あるいは僕らが子供から大人になるところを演じることによって、日常を頑張っている皆様にそういう心のゆとりを持ってもいいんだと(伝えることができる)・・・。もちろん最後には、心にズシッとくる結末が待っているのは事実ではあるんですが、そこまでの僕らの道のりをすごく豊かに観ていただける作品になっていると思います。僕らも3月9日まで精一杯準備してまいりたいと思います。ぜひ蒼・島とコバ・ヤマで、皆様に楽しんでいただければ嬉しいです。


日澤(演出):脚本のウィーリー・ラッセルさんは、何故この作品では大人が子供を演じるような形にしたのかを考えたときに、お芝居の都合というより大きな必然があると思います。翻訳の伊藤美代子さんにも聞いたのですが、これを子役でやったら意味がない。これは大人がやるから、とてもとても意味がある。我々はみんな一度は子供を経験していて、大人になったときに、自分の子供時代はどうだったのか?子供から大人になったときというのはどういうことなのかを、1幕と2幕の2幕構成で見せる。そこには必ずどこか刺さるところがある。この二人の兄弟を通して、皆様の今までの生きてきた時間というものとリンクさせる。考えるところを劇場から持って帰っていただければと思っております。ダブルキャストということではなく、僕は2本の作品を作っているような感覚で演出をせていただいております。是非とも、両作品を劇場で観ていただければと思います。

ミュージカル『ブラッド・ブラザース』
脚本・音楽・歌詞 ウィリー・ラッセル
演出 日澤雄介
翻訳 伊藤美代子
訳詞 小林香
キャスト ミッキー:小林亮太/渡邉 蒼(Wキャスト)
エディ:山田健登/島 太星(Wキャスト)
リンダ:小向なる サミー:秋沢健太朗
ナレーター:東山義久ミスター・ライオンズ:戸井勝海
ミセス・ライオンズ:瀬奈じゅん
ミセス・ジョンストン:安蘭けい
<東京公演>2026年3月9日(月)~4月2日(木) シアタークリエ
<大阪公演>2026年4月10日(金)~4月12日(日) サンケイホールブリーゼ
公式HP https://www.tohostage.com/blood_brothers/intro.html

