取材:記事・写真/RanRanEntertainment
2019年11月20日(水)から22日(金)まで東京・キリスト品川教会グローリア・チャペルにて開催の『知念里奈Premium Concert Vol.1』。近年はミュージカルを中心として活躍する知念里奈だが、今回は歌唱力を誇る豪華ゲストを迎えてのアコースティックライブに挑戦。初日ゲストは山崎育三郎とMayJ.。21日(木)は春野寿美礼、松下優也、22日(金)には濱田めぐみが出演。初日開幕の直前に囲み会見を行った。
会見場となる舞台に登場した知念里奈は、今の心境を「緊張してます」と告白。今回、2年ぶりにコンサートをしようと思った理由を問われ「2年前、20周年のコンサートした時にファンの方が20年前の曲を大事に思い、その曲がみんなに寄り添って時間を重ねてきたことがわかったのです。それがすごく嬉しく、舞台とは違う形でお客様と繋がる場所ができたらいいなと思って企画しました」と話した。
ミュージカルと比べ、会場の規模も小さいが「こちらの方が緊張してます。舞台は始まると自分じゃなくなり、ほんとに大きな作品の中のピースの一つなので、しっかり自分の役割を果たせばいいのですが、コンサートは全部自分なので、責任が重いです。」と語った。
歌唱だけに専念できるので気が楽なのではと問われると、「そうですかね。でも、いやぁもう大変なことですよ。一人で最初から最後まで。面白くないかもしれないじゃないですか(笑)。ちょっとドキドキしてます」と心境を吐露した。
今回のコンサートは毎回ゲストが豪華なことも話題になっている。初日のゲストは山崎育三郎とMayJ.。今年1月、知念が山崎育三郎のコンサートにゲストで出演し、舞台でも何度も共演をしている。「“やりたい”と言ったらとにかく素晴らしいみなさんに来ていただけて、ほんとうに嬉しいです。初めましての方もいるんです。」と知念自身もゲストの歌声を聞けることに興奮している様子だった。
コンサートの見どころを問われ「ゲストの皆さんの歌声です(笑)」と謙遜していたが「とにかく思いを込めて、丁寧に皆さんにお届けしたいです」と真剣な面持ちで語った。ん命に
2019年を振り返り、「産休をいただいて、舞台復帰をした大事な年になりました。計らずもいろいろな経験をさせていただいた年になりました。子ども(1歳半)を追いかけ回しながらの日々ですが、自分の好きな仕事もさせていただいていることに家族や周りにも感謝しています。」と話した。また、沖縄出身の知念は10月末の首里城の火災について問われ、
「実家は今も首里で、祖父母も親戚もそう(首里)なんです。あの日は夜中の3時ぐらいまでサイレンが鳴っていたと父が話していました。とにかく朝起きたらあの光景を見て震えました。沖縄の人は、苦しい時いつも心をひとつにして“なんくるないさー”と言いながら、“ゆいまーる(※助け合いの精神)”で乗り越えてきたので、みなさんにご協力していただきながら、早く復元できるようにと思います。」話した。
会見最後に「コンサートタイトルはVol.1だが、Vol.2、3と続けていけるようにしていきたいです。みなさまと心が繋ぐような素敵なステージになる予定なので期待していてください。」と決意を語った。
会見から30分後にコンサートが開幕。教会という場の雰囲気のためか最初は客席にも緊張感が見られたが、知念が舞台上から「大丈夫ですか?緊張してますか?SNSでも『教会だからドレスコードありますか?』という質問がきましたが、そんなことはないですよ。普段通りにしてくださいね」と声をかけると、ぐっと観客が和んだ。
知念のヒット曲、ミュージカルナンバー、先月リリースの「Twinkle Stars」など、艶があり、チャーミングな歌声で魅了した。 ゲストで登場したMay J.は「アナと雪の女王」の世界から抜け出して来たような出で立ちで熱唱した。知念は以前からMay J.にミュージカルを勧めていたそうで、ようやく来年実現するという。二人のデュエットは今後ミュージカルの舞台でも実現しそうだ。 続いて山崎育三郎が登場。ミュージカルで何度も共演している二人は歌もさる事ながら、トークでも絶妙の掛け合いを見せていた。 また、今回の選曲に関しては、山崎からも提案があり、ミュージカルナンバーからとっておきの曲を披露した。
ピアノとチェロだけのシンプルな構成だったが、圧倒的な歌唱力であっという間の90分だった。