チェ・ジウの主演作『ハッピーログイン』(2016) 以来、7年ぶりの映画復帰作となる『ニューノーマル』の初日記念プレミアムイベントが都内で行われた。映画の宣伝での来日は、『連理の枝』〈06〉以来、18年ぶりとなるチェ・ジウが、メガホンを取ったチョン・ボムシク監督と共に舞台挨拶に出席して作品についてクロストークを行った。
本作は、チェ・ジウを筆頭に、Netflixシリーズ「イカゲーム」で世界的な人気を集めたイ・ユミ、韓国の男性グループSHINeeのミンホ、Block BのP．O（ピョ・ジフン）など豪華キャストが集結。登場人物たちの日常の裏に潜む恐怖を描いた、予測不可能なスリラー作品だ。
冒頭、チェ・ジウは「本当にお久しぶりです」と日本語で挨拶し、「こんなに時間がたったとは気づきませんでした……。新作で皆さんにご挨拶ができて、嬉しくて心臓が高鳴っています」と客席に向かって美しい微笑みをなげかける。劇中では、女性ばかりを狙う連続殺人事件が多発するソウルのマンションで1人暮らしする女性・ヒョンジョン役を演じている。
チョン・ボムシク監督の最新作に出演を決めた理由について聞かれると、チェ・ジウは「まず台本を読んで本当に面白かった。ただ怖いだけではなく、笑いのツボもあって、奇抜でした」と作品に魅力を感じたことを明かす。一方で「この役を私に演じられるか不安でした。私にとって初めての役だったので……」と、不安も吐露。『コンジアム』を撮ったチョン・ボムシク監督の新作ということで「私の新たな一面をお見せできそう」と思い、監督を信じて出演を決めました」と出演を決めた理由を明かした。そして、「この作品をご覧になった皆さんの感想が気になります」と不安も漏らした。
チョン・ボムシク監督は“Kホラーの巨匠”と言われており、『コンジアム』(2018)では韓国ホラー歴代興行収入2位を記録した。チョン・ボムシク監督は「チェ・ジウさんの演じているキャラクターは皆の予想を裏切るものです。演技力に加え、美貌も必要とされる役です」と話す。
さらに、チョン・ボムシク監督は「チェ・ジウさんの演技での変身を日本の方々がどのように受け入れてくださるのか興味があります」とニヤリ。チェ・ジウの演技が皆の予想を裏切ることが出来ているのか、見どころとなっている。
MCから変わらぬ美しさを称えられたチェ・ジウは、日本語で「ホントですか？ありがとうございます」と返して客席を沸かせた。「これから、頻繁に、皆さんと、たくさんお会いする機会が増えたら、嬉しいです」と再びの来日も約束した。
最後に、チェ・ジウが「恐くてゾクゾクするシーンもありますが、楽しめるシーンもあります。楽しんで観てください」と客席に伝え、チョン・ボムシク監督も「〈出演者たちの〉様々な演技も楽しめるし、サスペンスとエモーショナルな美しいところもあります。どうぞ楽しんでください」とメッセージを送ってイベントは終了した。
