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2024年11月4日 12:21

映画『ぴっぱらん!!』インタビュー 山口祥行 崔哲浩 福士誠治 熱い絆を語る

左から)福士誠治  崔哲浩  山口祥行

『ぴっぱらん!!』は、25年前の父の暗殺事件以来、離れ離れになっていても固い絆でつながっている3兄弟のヒューマンバイオレンス映画。韓国語で「ぴっ」は『血と雨』、「ぱらん」は『風』を意味する。正しく百鬼の歴史を切り開こうとする3兄弟の人生の代名詞である。3兄弟を演じる山口祥行、崔哲浩、福士誠治がトリプル主演を務めている。

長男の百鬼峻役を演じるのは人気任侠ドラマシリーズ『日本統一』などの山口祥行。次男の百鬼要役を演じる崔哲浩が監督、監督、脚本、プロデューサーも兼ねている。大阪で一目置かれている三男・百鬼湊役を演じたのは福士誠治。トリプル主演した3人がそろってインタビューに応じ、役作りや3人の関係性など、作品についてたっぷりと語ってくれた。

――まず、『ぴっぱらん!!』タイトルに込めた思いを教えてください

崔:人生甘くない。人生の荒波に立ち向かっていく人たち(家族)の話です。タイトルは映画を観終わった人たちにいろいろ想像をしてもらえるようにわざとひらがなにしました。

――山口さんと福士さんのキャスティング理由は

崔:僕は山口さんと福士さんの大ファンなんです(笑)。共演は夢のようで、頭の中であて書きしながら、この3人でやりたいと思いました。

現場で山口さんの背中を見て育ってきたので、出てもらえるのは夢のようです。山口さんから、最初に『崔、お前が前に出なきゃダメだぞ』と言われました。福士さんはそばでスターになっていくのを見ていました。10代のころから海外も意識されていて、オーディションも受かっていて、ステップアップしていく様をうらやましく見ていました―。ふたりに今回出演してもらえて、僕にとって奇跡の3兄弟で、お客さんに見てもらえることにワクワクしています。

――それぞれ強烈なキャラクターですが、役作りはどのようにされたのでしょうか

福士:僕は、兄たちと一緒にいる場面は少なくて、一緒のシーンはラストぐらいかな。大阪でクラブを牛耳っているカリスマみたいな男。人とは違って大衆に紛れないような存在感を見せられたら……と意識しながらやっていました。苦労したのは銀髪かな。

山口:僕は、役作りは特にやってないですね。まんまです。苦労もしていません(笑)。

――現場で印象に残っているシーンやエピソードなども含めて教えてください

山口:最高のアクション・チームが来てくれていたので、安心して演じやすい現場でした。

福士:初めて現場に行った日に『おはようございます』と入っていったら、(ちょうど階段落ちのシーンの撮影で)マジで階段から落ちてきました。ビックリです。山口さんとは何度かご一緒していて、現場での盛り上げ方も二人で相談する仲ですが、予告編にも使われている階段落ちのアクションは、スタントなし、自身でされているのには驚きました。

山口:誠治はまるで玉手箱ですよ(笑)。なにをやってもうまい。特に、けん玉やらせたら右に出る者がいない。

福士:子供の頃からやっていたけん玉を現場でやったら、大はやり(笑)。打ち上げでもけん玉、けん玉と言われて、買いに行きました(苦笑)。最近の趣味はキャンプです。

山口:誠治は車にキャンプ用品を積んでいて、いつでもどこでも泊まれるんですよ(笑)。

福士:山口さんはセリフをかんだ時、次の日の差し入れがすごい。メチャクチャ差し入れしてくださって、現場は大喜び。

崔:この人(山口)、お金かかるなぁ(笑)。

――俳優としてどんな時にテンションが上がりますか? また、健康のためにやっていることがありましたら教えてください

福士:長い仕事の後にキャンプに行くと、リフレッシュしますね。また仕事がやりたくなる。それと、腹筋を毎日やっていて、10回くらいから始めて、毎日10回づつ増やす努力しています。50回目くらいがイチバンしんどい。

山口:僕は、体を絞るのは仕事で必要な時だけ。趣味は散歩かな。犬を飼っているんです。草野球もやっています。それと、僕は生まれ変わったら俳優なんかしないぞ~と思っています。

崔:何の職業につきたいの?

山口:科学者とか、なりたいな。

崔:そういえば、山口さんは現場ではお酒を絶対飲まないんです。誰に言われても、ぜったい飲まない。感動するくらい。

山口:若い頃は撮影の1時間前くらいまで飲んでいたけどね(笑)。40歳くらいからは飲まない。家にも置いてないですね。

崔:僕は、仕事するのが大好き。楽しいですね。いろんなことを妄想して『ぴっぱらん!!』の脚本も5回書き直しています。たくさん妄想する時間がモチベーションになっています。

――最後に熱いメッセージをお願いします

山口:昭和テイストなところもある熱い映画です。ノスタルジックな部分に溢れています。兄弟の絆が描かれていて、感情移入するまでもなく、リラックスした気持ちで観てほしいですね。

福士:心を熱くかき立てるような作品です。人間の愛や絆、奇跡の出会いも描かれているので、作品として本質にある熱いものが伝わればいいなと思います。

崔:みんなのヒューマンドラマです。女性や若い子たちにも観て欲しい。ギャグもちりばめました。自分のやりたいことを目いっぱい詰め込みました。ひとりでも多くの人に届けたいと思っています。どうぞよろしくお願いします―。

ありがとうございました

他の共演者に、選挙を控える元百鬼組の政治家・福沢正志役で三浦浩一、謎の老人役で渡辺哲、アロハシャツの男役で津田寛治、暗殺された父・百鬼剛役で金守珍らが集結。

取材 文:福住佐知子 撮影:大西 陽

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