
第30回釜山国際映画祭オープンシネマ部門に正式出品している映画『秒速5センチメートル』のステージグリーティング、9月19日(金)に行われ、主演の松村北斗と奥山由之監督が登壇した。
冒頭、松村は「アニアセヨ!釜山でこの作品が上映されることを、本当に光栄に思っております。皆さんにお会いでき本当にうれしいです。普段住んでいる日本を飛び出て、韓国に来られたことも、すごくうれしいし、この『秒速5センチメートル』という作品を通して、皆様と繋がれたことも、すごくうれしく思っています」と挨拶し、大喝采を浴びた。

松村は釜山国際映画祭には2023年公開の『キリエのうた』以来、今回が2度目の参加。「まだまだ2回目という気持ちもありますけれども、すでに見慣れた景色と、皆さんの温かい眼差しのなか、上映を終えて幸せな気持ちでしたし、前回よりも、お客様の質問や反応から伝わってくるものをより柔らかく、柔軟に得ることができましたし、釜山国際映画祭を幸せに楽しめています」と今の心境を語った。
本作は1990年代から2009年までが描かれ、スマホもなく手書きの時代。演技するうえで大変だったことを問われ、松村は「僕は1995年生まれの田舎育ち。当時のことも記憶していない状況で、(本作を演じて)今さらながら気づくことがたくさんあって、この時代に対する抵抗とか難しさみたいなものは感じず、意外とすんなり入っていきました」と回答。
本作の見どころを問われ、奥山監督は「距離と時間の意味がひとつのテーマになっています。距離と時間は、いつ誰がどこで長いように感じるかで、伸び縮みするもの。時間は、人によって短く感じたり長く感じたり。距離にしても、人と人の距離は物理的には近くても、心理的にはなかなか近づけなかったり、逆に、物理的に遠くの町に住んでいても、手紙のやり取りなどで心理的な近かったり。そういうこう、距離と時間の伸縮性を描いているので、そこに注目してください」とアピールした。

また、松村は「四季折々に多くのキャラクターが3つの時代を過ごしていく。それぞれに人生の、この物語の入り口があって、いろんなキャラクターを切なく、愛おしく思う。あれは自分かもしれないし、これは親友のことかもしれないという思いながら、観ていただけるし、時にはこのキャラクターのような人生を歩んでみたかった、このキャラクターが見上げている空と同じぐらい美しい空を見てみたかった、こんなふうに誰かに運ばれてみたいと、皆さまの人生をときめきかせるような、人生が変わるような体験をプレゼントできる映画だと思います」と力説した。
映画『秒速5センチメートル』は10月10日(金)より全国公開される。

