遠藤周作×アカデミー賞監督
『沈黙-サイレンス-』
日本文学の金字塔が完全映画化
© 2016 FM Films,LLC.All Rights Reserved.
「初めて原作を読んだあの日から28年、ずっとこの作品のことを考えてきました」。予告編はマーティン・スコセッシ監督のメッセージで幕をあける。
冒頭、敬虔な信者であるモキチ(塚本晋也) が荒波の中、水磔に遭うシーン。湯煙の雲仙で行われる激しい仕打ちを目にして絶望的な表情で腰を落とす宣教師の姿に、「フェレイラ(リーアム・ニーソン)が棄教したことを告げる神父の姿が重なっていく。
「あり得ない。日本での布教活動に生涯を捧げられておられた」とガルペ(アダム・ドライバー)が驚き、 「すぐに彼を見つけ出さないと」と、ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)は長崎潜入を決意する。
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江戸初期、キリシタン弾圧下の長崎に着いた二人の宣教師は、弾圧の中、隠れてキリスト信仰を続けていた村人たちに匿われる。二人を長崎へと導いたキチジロー(窪塚洋介)は、「パードレ、どうかお助けを。弱い者はどうすれば?」と赦しを求める。だが、奉行の厳しい追及は容赦なく、井上筑後守(イッセー尾形)は、「お前のせいで奴らは苦しむことになるのだ」と棄教を迫る。
「パードレたちはわしらが守る」と固い決意を示した村の長老・イチゾウ(笈田ヨシ)とモキチは、茂みに隠れたロドリゴの目の前で連れ去られてしまう。「我々が彼らを救うのだ」と、尚も固い信念で前に進もうとするロドリゴだが、遂に囚われの身となってしまう。
牢屋には通辞(浅野忠信)が現れ、「悩むことはない“転ぶ”のだ。お前が転ばぬ限り犠牲がでる」と棄教を迫る。弾圧は更に激しさを極め、目を覆いたくなるような光景に言葉を失い、絶望的な表情をするロドリゴにもその瞬間が迫ろうとしていた…。
ハリウッドと日本の技術、才能、パッションが融合し、 人間にとって本当に大切なものとは何かを、壮大な映像で問いかける歴史大作『沈黙-サイレンス-』は、1月21日(土)より、全国ロードショー。