グラミー賞受賞のアンサンブルに迫る
映画『ヨーヨー・マと旅するシルクロード』
映画『ヨーヨー・マと旅するシルクロード』の、アンサンブルのセッション風景を映した本編映像が解禁された。本作は『バックコーラスの歌姫たち』で2014年アカデミー賞(r)長編ドキュメンタリー賞を受賞したモーガン・ネヴィル監督が、世界的チェロ奏者ヨーヨー・マに密着したドキュメンタリー映画。3月4日(土)Bunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座他にて全国公開される。
世界的チェロ奏者であるヨーヨー・マが、2000年に【音の文化遺産】を世界に発信するために立ち上げた“シルクロード・アンサンブル”。本作は、ヨーヨー・マが音楽で世界を変えようと努めてきた20年に渡る道のりと、交易路で文化を育み続けた伝統楽器の響きとチェロの美しい音色が国境を越えた究極のハーモニーを奏でる。
楽器の演奏者だけでなくボーカリストや編曲家、ビジュアルアーティストなど個性豊かなメンバーを有した、総勢50名以上の超国際的音楽家集団である同アンサンブル。シルクロードにゆかりを持つ国々から招集され、異なる文化的・政治的・歴史的バックグラウンドを抱える彼らは、ともすれば敵対国人同士のグループでもある。実際に、本格的な結成から間もなくの2001年、アメリカで起こった同時多発テロ事件によりアンサンブルは存続の危機に立たされたこともあった。しかし、「文化は一過性のものではなく、物事を生かし続け発展させるもの」というヨーヨーの強い意志は困難を乗り越え、彼らの最新アルバムは本年度グラミー賞【最優秀ワールドミュージック・アルバム賞】を受賞するなど、音楽の力を実証し続けている。
そしてこの度、ヨーヨー・マをはじめイラン出身のケイハン・カルホールやガリシア地方のバグパイプ奏者クリスティーナ・パト、中国琵琶奏者ウー・マンなど個性豊かなアンサンブルのメンバーが集結した、珠玉の演奏シーンが到着!文化の壁や偏見を乗り越えて、西洋楽器であるチェロやヴァイオリン、そしてイランや中国の民族楽器、無数の音とリズムが交響しあい、新たな音楽を創造していく。アンサンブルの活動に新たな風穴を開けた、クリスティーナ・パトの力強く官能的なバグパイプパフォーマンスが心を揺さぶり、メンバーが共に旅してきたシルクロードの旅路の風景、楽しげなバックステージの映像も垣間見え、従来のオーケストラのイメージを見事に覆す。互いの音楽の伝統を尊重し、耳を傾けながら“相互理解”というハーモニーを築いていく彼らの、生き生きとした情熱的な演奏に耳を傾けてほしい。
映画『ヨーヨー・マと旅するシルクロード』は3月4日(土)Bunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座他にて全国公開。
【映画に登場する曲目(一部)】
「J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007」/「オリヴィエ・メシアン:世の終わりのための四重奏曲」/「サン=サーンス:組曲《動物の謝肉祭》より白鳥」/「サポ・ペラパスケーロ:トゥルケアスカ」ほか
【2015年トロント映画祭出品作品】【2016年ベルリン国際映画祭特別招待作品(ベルリナーレ・スペシャル)】
監督:モーガン・ネヴィル(『バックコーラスの歌姫たち』)2014年アカデミー賞®【長編ドキュメンタリー賞】&グラミー賞【最優秀音楽映画賞】受賞!
出演:ヨーヨー・マ、ジョン・ウィリアムズ、タン・ドゥン、ケイハン・カルホール、梅崎康二郎、キナーン・アズメ、ボビー・マクファーリン
2015年/アメリカ映画/英語/95分/カラー/原題:The Music of Strangers /© 2015, Silk Road Project Inc., All Rights Reserved
配給:コムストック・グループ 配給協力:東京テアトル 公式HP:yoyomasilkroad.com