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2024年2月14日 06:00

杉咲花、本作はすごく大切な出会いになった! 志尊淳、花咲は倒れそうな熱量で役と向い尊敬しかなかった! 映画『52ヘルツのクジラたち』完成披露試写会

映画『52ヘルツのクジラたち』の完成披露試写会が2月13日(火) 都内で行われ、主演の杉咲花、共演の志尊淳、小野花梨、桑名桃李、主題歌・石原慎也(Saucy Dog)、原作者・町田そのこ先生、そして成島出監督が登壇した。

<52ヘルツのクジラ>とは、他の仲間たちには聴こえない高い周波数で鳴く世界で1頭だけのクジラのこと。しかし、そんな「世界で最も孤独なクジラ」たちにも、その声なき声に耳をすませてくれる相手がきっといる。その声はいつか届く─。切なる想いの先に、胸を揺さぶる希望の光を届けてくれる、愛の物語。

主人公・貴瑚を演じた杉咲は「この物語の中で描かれていることを一つひとつ知っていくにつれて、自分が今まで見えていなかったかもしれない存在の高周波数、自分が聞こえる周波数が少しだけ広がったんじゃないかと思ったりして、自分にとってすごく大切な出会いになったと思います」と自信を覗かせた。

安吾を演じた志尊は「正直10代の頃から成島監督の作品を見て、役者だったら出たいなという気持ちがすごく強かった時期があるんですけど、途中から僕は監督とは交わることがないだろうなと感じていた中で成島さんからお話をいただいた。自分にそこまで強い覚悟が持てなかった段階で、成島さんからこの作品に懸ける思いをお聞きして、これはもう一緒にやっていきたいなという気持ちになれたので、今回参加できたことは本当に幸せな気分でした」と成島監督との出会いに感謝。

さらに志尊は「僕がこの作品をやりたいと思ったもう一つの理由は、花ちゃんが主役だったから。共演経験は何度かあるんですがガッツリはなくて、(今回は)探り探り入っていったんですけど、(杉咲の演技を見て)やっぱり俳優が作品に向き合う姿勢ってこうだよなというのをまじまじと感じて、花ちゃんが本当に今にも倒れそうなぐらいの熱量で役と向き合っていく。しかも、それは撮影が終わっても、終わりじゃなくて、宣伝活動一つひとつに対しても、誰よりも前に立って、突き進んでいく姿を見ていったし、本当に尊敬しかなかった。改めて一緒にお芝居をしてみても、杉咲花は素晴らしいなと感じながらやってました」と杉咲を大絶賛。

杉咲は志尊について「ここまでコミュニケーションを取れたことは初めてだった。意志を共有しながら、カメラが回っていないところでも安吾としての眼差しを向け続けてくださって、それは絶対的な味方としてそこにいてくださる。『今のは大丈夫だよ』だったり、『こうでもいいんじゃないか』というアドバイスをくださることも含めて、サポートに徹してくださった。こんなに素敵な共演者さんと出会えたことが幸せですし、身を捧げて安吾の役を演じられた姿に尊敬しかないです」と感謝していた。

成島監督も「(杉咲の役も志尊の役も)本当に難しい役だったと思います。皆さんが受けるところから悩んで、ちゃんと企画を読んでいただいて、いろんな障害を一つひとつ乗り越えてきた。今回は脚本作りのときから、みんなで一丸になってからやってきました」と感慨深げに語った。

貴瑚の親友を演じた小野は、プレイベートでも杉咲とはとても仲のいい間柄。小野は「1ヶ月、花(杉咲)の家にお泊りしていたり・・・。(本作でのお芝居は)公私混同しないように、ちょっと過剰に距離を取ったりしながら、演じてさせていただきました。本作では親友という役だったので、役作りはいらないので、贅沢かつ大事な時間になりました」と柔やかに語った。一方で杉咲は「私は友達が仕事場にいるっていう感覚が慣れなくて、ちょっと小難しさもあったんですけど、お芝居が始まったときに、見張りとしてそこに存在してくれる花梨を目の当たりにして、とても背筋が伸びる思いでした」と小野とは正反対の思いだったそう。小野は「(杉咲の演技をみて)佇まいもそうですし、スタッフさん一人ひとりの気遣いもそうですし、普段見れない一面を見させていただき非常に勉強になりました」と称賛。杉咲は「(そう言われると)ちょっといじられてるような」と苦笑していた。

貴瑚が海辺の街で出会う少年役を演じた桑名は映画初出演。桑名は「(撮影で)思い出に残っているのは、キナコ(貴瑚)さんの家のテラスから見えた景色がすごい綺麗だった。あと、(大分への撮影行で乗った)と飛行機が初めてだったから、すごいわくわくした。(演技については)みんなが見ているので腰を抜かしちゃった」と無邪気に話し、「ヘアドネーションしたくて髪の毛を伸ばしていました」と役柄にも触れた。杉咲は桑名の演技について「意図している役を演じるにあたって、どうしてここにいて何でこのセリフと言うのかとかを自分の中で振り落としながら演じていく姿は、とても立派でした」と称賛した。

物語の最後に流れる主題歌「この長い旅の中で」(2月28日リリース)を担当したSaucy Dogの石原は「(楽曲を作るときは)自分の経験上の話を発信することが多いんですけど、原作を読ませていただいて、すらすら書けるぐらいに心の中に入ってくる。つらいような描写もあるんですけど、それを分かるとか、苦しいと思える描写だったので、そういうとき自分はどう乗り越えたっけとか、そういうふうに思いながら書かせていただきました」とコメントした。

杉咲は「人との関わり合いに対して、とても前向きな気持ちになれる曲だなと感じました。私はエンドロールが流れる時間って、生活に戻っていく心構えをするような時間でもあると思っているので、劇場を出たときにそっと背中を押してくれるような、とても温かい音楽がこの映画の最後に流れることがとても嬉しく思いました」と楽曲への称賛の言葉を贈った。

原作者の町田そのこ先生は「自分の原作にはない新しい感動がぐっと迫ってきて、たくさんの人が関わるとその全ての方たちが原作者の私以上の情熱と愛情を入れてくださって、だからこそ自分が出し得なかった作品のもう一歩先を皆さんが作ってくださった。ありがたいなと思うと同時に、人の心と情熱は本当にすごいものがあると感動していました」と本作に称賛の言葉を贈った。

映画『52ヘルツのクジラたち』3月1日(金) TOHOシネマズ 日比谷 他全国公開

 

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