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2024年7月13日 21:28

チョ・インソンとの対面に大谷亮平が感激!映画『密輸 1970』の公開記念舞台挨拶に登壇

リュ・スンワン監督  大谷亮平  チョ・インソン

映画『密輸 1970』の公開記念舞台挨拶が13日、新宿ピカデリーにて行なわれ、俳優のチョ・インソンとメガホンを取ったリュ・スンワン監督が登壇して、会場のファンとの交流を楽しんだ。当日はサプライズゲストとして12年間韓国で俳優活動を行っていた大谷亮平が登壇して、2人に祝福の花束を手渡した。

本作は、昨年韓国で公開され、動員数500万人超を記録した大ヒット映画。2023年「第44回青龍映画賞」で、最優秀作品賞など4冠に輝いている。海底に眠る金塊を巡って、騙し合いが繰り広げられた実話に着想を得た海洋クライム・アクション。1970年代半ば、韓国の漁村クンチョンを舞台に、巨額の密輸金塊を巡る、密輸王たちと平凡な海女たちによる騙し、騙されの大乱戦が描かれる。物語の中心となる海女を、キム・ヘス(『国家が破産する日』)、ヨム・ジョンア(『完璧な他人』「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」)が演じている。

最初にリュ・スンワン監督が「コンニチハ!」と日本語で挨拶し、会場の声援を浴びる。「蒸し暑い中、観に来ていただいて、ありがとうございます」と客席に感謝を伝える。上映後の舞台挨拶となり、スンワン監督は「(海での撮影シーンが多いため)涼しさを少しはと届けられたかな」とにっこり。

続いて、今作で事業家の顔と、悪徳密輸業者の顔を併せ持つ全国区の密輸王のクォン軍曹役を演じたチョ・インソンは客席を見渡し、「お会いできてうれしいです」とファンに笑顔を届ける。インソンは何度も日本を訪れている親日家。先日もファンミーティングで来日しており、この日の舞台挨拶後には大坂でのファンミを予定していることも明かした。

本作では壮絶なアクションシーンが見どころの1つ。アクションシーンについて話が及ぶと、スンワン監督は大の故・千葉真一ファンであることを明かし、「お亡くなりになりましたが、大好きな俳優さんです。アクション映画の『殺人拳』シリーズがとても好きです」と告白。

また、海女が活躍する今作に影響を与えた作品について聞かれると、女性の復讐劇を描いた『修羅雪姫』や『女囚さそり』シリーズをあげ、「本作で用いた原色の照明やシーンの展開は、こうした作品からの影響が大きいです」と応えた。また、パク・ジョンミン扮するチンピラのアロハシャツなどは深作欣二監督作品『仁義なき戦い』シリーズの影響があると話した。

さらに、本作のアクションシーンについて、スンワン監督は「チョ・インソンという突出した俳優がいたから可能だったのだと思います。彼の能力をどこまで引き出せるかを絶えず考えていました」と力強く話す。そんなスンワン監督の褒め言葉に、インソンは客席に背を向けて照れるしぐさを見せた。インソンとスンワン監督のコラボは『モガディシュ脱出までの14日間』(21)に続く2作目となる。

インソンは、アクションシーンについてコメントを求められると、自身の激しいアクションシーンはさておき、「浮力と戦いながら水中でアクションを演じられた俳優たちがすごかった。けがなく無事に撮り終えられて本当に良かったです」と共演者たちを称えた。

最後のシーンでダイヤの分け前を手にするクォン軍曹だが、最初は“別の運命”が用意されていたという。スンワン監督は「撮影が進むにつれて、現場にいるスタッフ全員が『彼は生かそう、映画だからいいじゃないか―』という結論になったんです」と話す。そして、1980年代を舞台に、クォン軍曹がダイヤの密輸で暗躍するという続編の構想があることも話していた。

この日、ゲストとして登壇した大谷は、作品について聞かれると「観終わったあとは爽快感がある、素敵な映画でした!」と称賛した。そんな大谷は韓国の俳優になるために、チョ・インソンの出演ドラマ「春の日」(日本のドラマ「星の金貨」のリメイク)の台詞(韓国語)を暗記して学んでいたことを告白。「僕にとっては、(作中のキャラクターである)ウンソプさんというイメージも強いです」とインソンとの対面に感激しきりだった。

最後に、スンワン監督は客席に向かって、「皆さんが『密輸 1970』の営業社員となって、家族や友人に宣伝していただければ大丈夫です!」と呼びかける。インソンは「この暑い夏、『密輸 1970』で涼しく過ごしていただければ、うれしいです!」とメッセージを送ってイベントは終了した。

映画『密輸 1970』
7月12日公開
https://mitsuyu1970.jp/index.html

 

取材:蛭川直子

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