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2022年1月21日 05:00

有村架純、人と人が寄り添うことは大切なこと! 映画『前科者』公開直前舞台挨拶

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

映画『前科者』の公開直前舞台挨拶が1月20日(木)、TOHOシネマズ 日比谷にて行われ、主演の有村架純、共演の森田剛、磯村勇斗、石橋静河、そして岸善幸監督が登壇した。

 

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本作は、「ビッグコミックオリジナル」にて連載の原作・香川まさひと、作画・月島冬二による漫画「前科者」実写化で、WOWOWでのドラマ放送・配信に続く映画版。主演・有村架純は、罪を犯した「前科者」達の更生・社会復帰を目指し、彼らと向き合い奮闘していく保護司・阿川佳代を演じる。

冒頭、有村は「ちょうど1年ほど前にこの撮影をしていたんですが、まだ気持ちホットのまま今日を迎えております。一刻も早く世の中に起こっていることが収束できるよう祈りながら、この撮影をしていたんですが、そうもいかず・・・。この作品を観て一筋の光を感じられるよう、背中を押せるような作品になっていたらいいなと思っております」と挨拶。

 

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本作を観て率直な感想は?と問われた有村は「台本を読んだときに抱いていた印象とは違ってすごくエンタテインメント性がある作品に仕上がったのではないかと思います。皆さんのお芝居が素晴らしくて、実力のある方々に囲まれて、自分はお芝居に参加することができていたんだという嬉しさを噛み締めながら完成を観ていました」と満足げ。

前科者で保護監察対象者の工藤を演じた森田は「作品を観て涙が出て、自分に泣かされ(笑)、浄化されるというか、観終わったあと、スッキリしたというか、温もりのある映画だなって思いました」とこれまた満足そうに語った。

 

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有村は、初共演の森田について「役柄のせいあって、現場で多くをお話することはなかったんです。山場のシーンを乗り越えて、残りの2日間ぐらいでようやく『趣味は何ですか?』っていうところから始まりまして・・・。初めて目をしっかり見たときに、その瞳の美しさにハッとさせられて、その奥底 から感じ取れる心根の優しさとか。緊張感のある撮影だったんですけど、その瞳にものすごく救われたような気がしました」と森田に惚れ込んだ。一方の森田は「有村さんの現場での在り方もそうですし、役を通しての人に対する寄り添い方、諦めない強さ、パワフルなところが見られたので、すごく嬉しかった」と称賛した。

 

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有村は自身の役柄について「保護司がボランティア活動であったことは初めて知りましたし、人の更生を手助けするってどういうことだろうと興味を持ちました」と話し、「佳代自身にも癒えない傷があって、その傷を正当化したくて、保護司を務めることで汚れた感情をクリーンにしてくれるのでは?そういう自分が認められるんじゃないか?っていう複雑な思いを抱えていたので、しっかりと社会、人と向き合って、佳代自身も成長していければと思いながら演じた」と明かした。

森田は工藤を演じるにあたって「監督とは事前にお会いさせてもらって、それで監督に怒られないよう撮影に向かうことができました。工藤自身はいろいろ苦しんだり悩んだりしていますけど、そういう感情を表現しようと演じました」と話した。

 

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佳代と同級生で今は警視庁の刑事という滝本を演じる磯村は、有村とは4年ぶりの共演。有村は「本当に久々で、ちょっと照れくささもありながら、でもこの4年間いろいろな経験をしてきて、お互い再会できたことはとても喜ばしいことだと思いましたし、ご本人(磯村)の性格は一切変わっていなくて、いつも穏やかで自分自身と向き合っていて、力強さもずっと持っていらっしゃった」と磯村との再会を喜び合ったという。そして、磯村は「本当にこの撮影を楽しみにしていましたし、(佳代との)再会のシーンが2人の初日で感慨深いところがあり、照れくさいところもあったんですね。ずっと1年間夫婦の役(朝ドラ『ひよっこ』)をやってきて、今回は真逆の立場の役柄でアプローチをし なければいけないし、でも安心感はありました。何を投げても受け止めてくれるので、そこはお芝居をしていても楽しかったですし、人としても女優さんとしても大きく羽ばたいているんだなっていうのは現場でも感じましたね」と羨ましがっていた。

 

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最後に有村は「私のなかで、この作品を昇華しきれていない部分があるんですけども、被害者とは?加害者とは?人とは?本当に様々なことを考えさせられるような作品になりました。この作品を観てもきっと正解はないのかもしれないですけど、やはり人と人が寄り添うことっていうのは、自分にもできることも一歩なのかなと思いますので、こういった世の中だからこそ、助け合うこと、寄り添うこと、許し合うことっていうのが必要になってくるのかなと。それがこの作品のなかで1つのメッセージとして皆さんの間にお届けることができたら嬉しいなと思います。ドラマも映画も皆さんのお芝居が本当に素晴らしいので、ぜひそれを楽しんでいただけたらと思います」と締めくくった。

映画『前科者』は、1月28日(金)全国公開される。

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