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2022年7月12日 22:52

醍醐虎汰朗、一緒に笑って楽しんでもらえる作品! 映画『野球部に花束を』 先行上映会舞台挨拶イベント

映画『野球部に花束を』 先行上映会舞台挨拶イベント

映画『野球部に花束を』(8月11日全国公開)の先行上映会舞台挨拶イベントが7月12日(火)、都内で行われ、主演の醍醐虎汰朗、共演の黒羽麻璃央、三浦健人、小沢仁志、髙嶋政宏、そして飯塚健監督が登壇、映画の見どころや撮影時を振り返るエピソードが盛りだくさんのトークを披露した。

 

『野球部に花束を』先行上映会イベントスチール①s

左から:飯塚健監督、三浦健人、黒羽麻璃央、醍醐虎汰朗、髙嶋政宏、小沢仁志

 

地獄の野球部に入部する一年生の黒田鉄平役を演じた醍醐は「撮影期間はすごく短かったんですけど濃い時間を過ごしてみんなで作り上げたもの、僕の中でも大切な一日だなと思います」と話し、「年がばらばらだったので珍しい環境だったんですが、仲良くなれましたよね?」と黒羽に問いかけると「みんな体を酷使していたのでサウナ行ってたんですよ。みんな丸坊主なので、撮影していた地方では伝説になってましたよ」とマル秘エピソードを披露。坊主になった感想を聞かれた醍醐は「20歳超えてからは外見のこだわりがなくなったのか、はいって感じでした」とすんなり受け入れた当時の心境を明かした。

熱血監督の原田監督を演じた髙嶋は、激しいノックシーンを撮影するにあたり「自分も中学までは野球部だったんですけど、坊主になるのが嫌で高校生になった時に辞めたという情けないエピソードがあるんですけど。台本もらった時から、監督といえば“ノック”だなと思って即ノックの練習をして、手のひら内出血から始まりましたね」と撮影時をふり返った。さらに「監督って偉いですね。外野までノックで飛ばす大変さ。みんなさんに楽しんでもらってパート2ができたら嬉しいです」と続編への想いを明かした。

小沢を高校生役にするなどキャスティングのアイディアについて聞かれ、飯塚監督は「小沢さんに制服着てくださいというのが中々勇気のいる提案だったんですけど、快く“どす“を”バット“に変えてくださったので良かったなと思います。髙嶋さんは脚本読んだ感想からこういう髪型どうかなとか色々とご提案してくださって、お互いにキャッチボールしながら進めることができました。現場でも若い俳優さんたちのいい背中になってくださいました」と振り返った。

本作ではまさかの高校球児という役どころで出演となった小沢は「50代最後の作品は高校生役で野球のユニフォームならまだわかるんだけど、台本ももらってなかったのに急に学生服着ろって言われて何やらされるのか分からなかった」と語り、「俺高校生だったのかな?」と小沢に振られた醍醐は「一応高校生だったんじゃないですか」と会場の笑いを誘った。

 

『野球部に花束を』先行上映会イベントスチール②s

髙嶋や小沢など先輩俳優たちとの共演について醍醐は「お二人とも顔のインパクトが強いので、こちらから顔色伺いながら話しかけてました」と当時の心境を打ち明けると、髙嶋は「読み合わせの時から、中年もたくさん混ざっている現場だったので、これで本当に高校野球の映画やるのかなって印象でした。現場も本当の部活さながらの過酷さだったので筋肉痛で倒れてる人もいて。僕の方こそどんな凄まじい現場なんだろうとビクビクしながら現場に入りました」と現場の様子を振り返った。

 

『野球部に花束を』先行上映会イベントスチール③s

さらに黒羽も「原田監督(髙嶋)との絡みは笑っちゃいけないんですけど、髙嶋さんが想像を遥か超えたお芝居で来るので笑わないように頑張るのが大変でした」と回顧すると、醍醐も「本当に。髙嶋さんの原田監督で笑っちゃったら、今度は飯塚監督から「笑うなよ」って叱られる怖さもあって」とふたりの監督の下で奮闘した撮影現場の思い出を語った。

ここでメイキング映像をまとめた特別映像をスクリーンにて上映、会場全員で鑑賞。涙あり、笑いあり、リアルな高校野球部さながらの厳しい撮影現場を写した内容に、醍醐は「クランクアップは想いがいっぱいでした」と涙のワケを明かし、黒羽は「撮影が過酷すぎてみんなバタバタ倒れていました。でもすごく一体感のある現場でした」とコメントすると、髙嶋も「現場の過酷さでいうと黒澤明監督を継承する監督だと思います。」とその壮絶さを振り返った。

最後に醍醐は「映画のタイトルに『野球』とありますが、野球を経験したことない人でも部活生活が身近にあった人なら誰でも、一緒に笑って楽しんでもらえる作品になっていると思います。暗いニュースの多い毎日で、『今日笑ってないな』って日もある人もいるかもしれませんが、この映画を観てもらえれば、どこかしら皆さんを笑顔にできるシーンがあると思います。面白かったなと上をむいて映画館を出てもらえたら嬉しいです」とメッセージを送り舞台挨拶を締めくくった。

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