草彅剛･主演、白石和彌監督 映画『碁盤斬り』
草彅剛の主演、時代劇を初めて手掛ける白石和彌監督による本格時代劇映画『碁盤斬り』の製作が決定、京都、関西近郊を中心に撮影が始まる。
第42回日本アカデミー賞優秀監督賞受賞の『孤狼の血』、第60回ブルーリボン賞監督賞受賞の『彼女がその名を知らない鳥たち』など映画界で高い評価を受けてきた白石監督が、自身初の時代劇の主役にと熱望したのは草彅剛。脚本は加藤正人で、古典落語をベースにオリジナル脚本で描く本格時代劇となる。
草彅が演じるのは、浪人・柳田格之進。“格之進”は謂れのない嫌疑をかけられ藩を離れ、亡き妻の忘れ形見の娘とともに貧乏長屋で今日の米にも困る暮らしをしている。落ちぶれても武士の誇りを捨てておらず、とりわけ嗜む囲碁にもその実直な人柄が表れ、正々堂々と嘘偽りない勝負を心掛けている。あるきっかけで隠されていた真実が明かされたことにより、娘のために命を賭けた仇討ちを誓う。疑心と陰謀渦巻く中、愛する者を守り誇り高く生きる武士の尊厳と、親子の情愛を描く軌跡の物語。
草彅は、「また新しい世界を見に、フルスロットルで行きたいと思います」と意気込みを見せると同時に「未だ嘗て感じた事のない世界観で胸がとても熱くなりました。古き良き物に宿る色褪せることない魂を演じてみたいです」とこの作品にかける思いを力強く語った。
白石監督も「私にとって初めての時代劇を草彅剛さんと共に作れることに興奮しています」と草彅の快諾を喜んでいる。今回の作品は「本格時代劇」であると同時に普遍的な人間ドラマであると語り、「加藤さんが書いてくれた実直な浪人柳田格之進が選択する未来に、少しだけ今の時代に必要なものが見えた気がしました」と話している。
映画『碁盤斬り』 (配給キノフィルムズ)
2024年 全国ロードショー
