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2024年10月18日 09:33

佐藤流司「素晴らしい演劇体験にさせるぞという気合いで臨みます」 舞台『応天の門』製作発表会見

舞台『応天の門』製作発表会見が10月17日(木)に東京都内で行われ、佐藤流司、高橋克典、花總まり、演出の青木豪が出席。公演への思いを語った。

本作は、2013年より「月刊コミックバンチ」「コミックバンチ Kai」(新潮社)にて連載中の同名歴史漫画を舞台化。平安時代を舞台に、学問の天才と称される菅原道真と、都で随一の色男である在原業平がタッグを組み、京の都で起こる怪奇事件を次々と解決していくさまを描く歴史クライムサスペンスだ。主人公の菅原道真を佐藤、在原業平を高橋、遊技場の女主人・昭姫を花總が演じる。

会見の冒頭、佐藤は「私事ですが、本日より役者人生14年目になります。まだまだペーペーですが、14年目にして本日が一番緊張しております。ガチガチの答弁をお楽しみにいただければと思います」と挨拶。その言葉通り、珍しく緊張した笑顔を見せた。

舞台化と出演者が発表された当時から、「ハマり役だ」とSNSなどで話題を呼んだ本作だが、佐藤は「克典さんから『原作通りの顔をしているね』とお墨付きをいただいたので、あとは芝居さえついていけば何の問題もなくいけるのではないかと思っております」と自信をのぞかせる。

一方、高橋も「僕もSNSでハマり役だと書いてあるのを見て、原作を読んだらなるほどなと思いました。(業平は)風流人で恋の歌が得意で、その反面、検非違使の長としての顔もある。どっちを向いてもかっこいいという役はくすぐったくもあります。彼(道真)とフレンドリーに過ごしていく役なので、そのバランスをうまくできたらいいなと思っています」と語った。

そして、花總は「私はSNSを調べていないので原作通りかは分からないですが、昭姫という役はミステリアスで曲がったことが嫌い。コミックファンの方にも昭姫ファンがたくさんいらっしゃると思うので、皆さまのイメージを壊さないように膨らませて演じていけたらと思います」と想いを寄せた。

また、佐藤と花總は本作が2度目の共演となる。花總は、佐藤の印象を「前回、席が隣同士だったのですが、見た目と中身がもしかしたら違うのかもしれないと思いました。少しお話をさせていただくと、意外に…というと失礼かもしれないですが、結構、真面目な方。ちょっと『この人、どうかな』と思っていたんですが、(稽古場に)持ってくる食べ物も体にいいものだったり、少しお話をすると意外と深いことを考えていたり、真面目な方という印象がありました。ここからまた違う面が見られたらいいなと思います」と明かした。

これを聞いた佐藤は「とっととその(不良という)イメージを払拭しないと」と意気込み、「今日も玄米おにぎりを持ってきています」とアピール。高橋は「僕が若い頃は体にいいものが体に悪いと思ってたよ」と驚いていた。

演出面について質問が上がると、青木は「平安時代といったら物語の楽しみは絵巻物。なので絵巻物からパッと出てくるような形で作れたらいいなと思っています。以前に明治座でやらせていただいた時に、花道を使うのが楽しみだったのですが、コロナ禍で使うことができず、すごく悔しかったので、今回は、花道もせりも、明治座の機構を使い倒したいと思っています」と語った。

さらに、漫画を原作としている作品ということについて問われると、佐藤は「私の得意分野です。漫画のコマとコマの間でその人物がどう動いているかを考えるようにしています。原作を愛している方々に観ていただいた際に、セリフを話している時の表情がリンクするように演じられたらいいなと思っています」とコメント。

高橋は「僕も2.5次元の走り」とニヤリと笑い、「原作ファンの方がいらっしゃるので、その雰囲気を醸し出して原作ファンの方の愛している気持ちを裏切らないようにやりたいと思ってやってきています」と力を込めた。

そして、花總は「私は昭姫の扮装が楽しみで仕方ないです。お芝居も大切ですが、早くあの扮装をしたくて仕方ないくらい気に入ってしまいまして。お稽古場からつけようかなと思っているくらいなので、力を入れて昭姫という役を演じたいと思っています」と想いを述べた。今回、花總は歌唱シーンもあるそうで、「そこも楽しみにしていただける部分としていただけたら嬉しいです」と笑顔を見せた。

最後に佐藤は、「今、緊張がどんどん増してきて、今にも吐きそうなところですが、原作でも菅原道真は最初のシーンで吐きそうになっているので、役作りは完璧と言わざるを得ないと思っております。錚々たる方々とこの作品を作ることができて光栄に思っています。素晴らしい演劇体験にさせるぞという気合いで臨みますので、どうぞよろしくお願いします」と話して会見を締めくくった。

明治座 舞台『応天の門』は、2024年12月4 日(水)〜12月22日(日)に明治座で上演。

 

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