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2025年2月1日 15:28

柿澤勇人「怒りや悲しみ、寂しさ、ヒリヒリする瞬間が見えて魅力的」 ミュージカル『ボニー&クライド』制作発表

ミュージカル『ボニー&クライド』制作発表が1月31日(金)に東京都内で行われ、柿澤勇人、矢崎広、桜井玲香、海乃美月、上演台本・演出の瀬戸山美咲が公演に向けた意気込みを語った。

本作は、ハリウッド映画に多大な影響を与えたアメリカン・ニューシネマの第1号として今も語り継がれる名作『Bonnie and Clyde』(邦題『俺たちに明日はない』)で描かれた伝説のギャングカップルを題材にしたミュージカル。作曲家のフランク・ワイルドホーンがジャージーなサウンドとポップなリズムで新たに創造した。2011年12月にブロードウェイで上演された後、2012年に日本初演。その後、ブラッシュアップされた本作は2022年にロンドン・ウェストエンドで再演され、今回、満を持して日本での新演出版の上演となる。

演出の瀬戸山は、「ミュージカル版では現実や映画とはまた違った、夢と現実のコントラストが色濃く描かれています。フランク・ワイルドホーンさんの力強い楽曲が、彼らの『どこかに行きたいけれども行けない。でも飛び立ちたい』というエネルギーを表現している作品になります。疾走感のあるエネルギーに満ちた作品にしたいと思います」とまず挨拶。そして、「周りの人がどう熱狂していったのか、民衆のパワーを、段階を踏んでお見せできたらと思います」と語った。

クライド役の柿澤は、「『抜け出したい、飛び出したい、世の中をひっくり返したい』という爆発力のあるボニーとクライドを中心にカンパニー一同、いい作品に仕上げようと努力しています。期待していてください」と自信をのぞかせる。この制作発表の日は、稽古が始まって約1週間という段階というが、「爆発力がすごい。前半の明るいシーンでも、怒りや悲しみ、寂しさ、ヒリヒリする瞬間が見えて魅力的です」と胸を張った。

クライド役を柿澤とダブルキャストで演じる矢崎は、「ボニーとクライドという二人のドラマに全力で、みんなでぶつかって稽古をしている毎日です。ボニーとクライドは民衆に応援してもらった二人です。たくさんの方に応援してもらえるミュージカルになっていければいいなと思います」とコメント。

ボニー役の桜井は「ボニーとクライドは世界中にファンがたくさんいるカップルですので、観に来てくださった方も大ファンになってもらえる、そんな二人を演じられたらいいなと思います」、同じくボニー役の海乃は「この作品が宝塚を卒業してから初めての作品です。すごくエネルギーがあって、二人の愛と信念が混ざり合って進んでいった二人の人生の物語だと感じているので、私も全力で生きぬきたいと思います」とそれぞれ思いを話した。

なおこの日は、柿澤、矢崎、桜井、海乃の4人による歌唱披露も行われた。1曲目はクライドとボニーがそれぞれに、今の貧しい暮らしから逃れて、必ず大物になってみせると夢を歌うナンバー「ピクチャー・ショー」。続いて2曲目は、刑務所を脱獄したクライドがボニーと逃避行を始めるときに「二人の名前を世界に残そう」と歌うナンバー「残すのさ名前を」が披露された。

ミュージカル『ボニー&クライド』は、以下の日程で上演。

東京公演:2025年3月10日(月)〜4月17日(木) シアタークリエ
大阪公演:2025年4月25日(金)〜30日(水) 森ノ宮ピロティホール
福岡公演:2025年5月4日(日)・5日(月・祝) 博多座
愛知公演:2025年5月10日(土)・11日(日) 東海市芸術劇場大ホール

 

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