
ミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』公開ゲネプロ&囲み取材が3月6日(木)に明治座で行われ、市村正親、鳳 蘭、美弥るりか、唯月ふうか、大森未来衣が登壇。初日に向けた意気込みを語った。
本作は、いつの時代でも、どの国でも通じる今日的なテーマを、軽妙なセリフ回しと軽快な音楽、ダンスシーンを交えて描く不朽の名作ミュージカル。1964年ブロードウェイで初演され、トニー賞ミュージカル部門の最優秀作品賞、脚本賞、作曲賞など7つの賞を獲得。日本では、1967年に初演されて以降、再演を重ねてきた。2004年からは、“21世紀版”『屋根の上のヴィオリン弾き』と銘打ち、市村が主人公のテヴィエを務め、今回で7回目の上演となる。
市村は「2004年から始まった『屋根の上のヴァイオリン弾き』。今回、7演目を迎えます。みんなでいいお芝居を皆さまにお届けしたいと思っております。どうぞお楽しみに」と挨拶。
続いて、鳳は「このゴールデという役は代々、宝塚の先輩がなさっていた役です。それができるのがとても光栄だと思っています」と思いを語った。
また、美弥は「長年愛されている作品に初参加させていただけることを光栄に思っています。素晴らしいパパとママの娘になれて幸せなので、千穐楽まで頑張りたいと思います」、唯月は「再び愉快で楽しい、笑顔の絶えないクリエイティブの一員となれてとても幸せです。明日からも心を込めて皆さまにお届けしたいと思います」、大森は「今回、初めてこの作品に参加させていただくのですが、あったかいパパとママ、そしてお姉ちゃんたちに囲まれて幸せな日々を送らせていただいています。これから公演が続きますが、頑張ります」とそれぞれコメントを寄せた。
今回は初めての明治座での上演となるが、市村は「今から53年くらい前に、今の明治座になる前の木造の劇場に出ているんです。今回、明治座に来るとなって50何年ぶりに立ちます。錦を飾ったような気持ち」と照れ臭そうに話した。明治座といえば劇場の前に出演者たちの名前が入った幟(のぼり)が立つことでも知られるが、市村の幟が立つのは今回が初。「まだ恥ずかしくて見ていない」そうだが、「公演が終わったらもらえるのかな?」と嬉しそうな様子だった。
さらに、本作はどんな存在かを聞かれると、市村は「テヴィエという架空の人の話だけど、自分のことのように喜んだり、悲しんだり、微笑んだり、実際の親子として体験しているなという気がして非常に大好きな作品」と回答。鳳も「同じです」と同意し、「曲を聴いただけで涙が出てくる。(物語に)入りまくっています」と想いを述べた。
最後に市村は「お芝居は長く続けているといろいろなことが体に染み込んできて新しい発見もできるので、また新しい『屋根の上のヴァイオリン弾き』を演じています。明治座で1カ月やっています。幟を見に来るついでにお芝居も観に来ていただけたら幸いです」とアピールして会見を締めくくった。
ミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』
東京公演:2025年3月7日(金)~3月29日(土) 明治座
富山公演:2025年4月5日(土)~4月6日(日) オーバード・ホール 大ホール
愛知公演:2025年4月11日(金)~4月13日(日) 愛知県芸術劇場
静岡公演:2025年4月19日(土)~4月20日(日) 富士市文化会館ロゼシアター
大阪公演:2025年4月24日(木)~4月27日(日) 梅田芸術劇場メインホール
広島公演:2025年5月3日(土)~5月4日(日) 上野学園ホール
福岡公演:2025年5月9日(金)~5月18日(日) 博多座
宮城公演:2025年5月24日(土)~5月25日(日) 名取市文化会館
埼玉公演:2025年5月31日(土)~6月1日(日) ウェスタ川越 大ホール