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2025年3月28日 12:30

井上芳雄「毎年必ず出られるような劇場でもない」 森公美子とともに「帝国劇場展」プレスイベントに出席

「帝国劇場展〜THE  WORLD OF IMPERIAL THEATRE〜」プレスイベントが3月27日(木)に 銀座三越で行われ、アンバサダーを務める森公美子と井上芳雄が登壇。帝国劇場への思いを語った。

本展は、2025年2月をもって惜しまれつつ休館した、日本演劇界の殿堂「帝国劇場」への観客たちの想いを、未来につなぐ展覧会。会場では、劇場の歴史を振り返るパネルや映像、代表的演目の衣裳展示をはじめ、実際に使用されていた看板や座席を使ったフォトスポット、貴賓室や座長の楽屋の再現など、普段はみられない帝国劇場を見て体験できる。会場では、本展のオリジナルグッズや帝国劇場クロージング記念グッズなども販売される。

また、帝国劇場の2階にあった「Cafe IMPERIAL」が期間限定で復活。店内では実際に「Cafe IMPERIAL」で使われていたイスとテーブルを使用し、名物メニューの数々を味わうことができる。さらに、ドリンクを注文すると帝国劇場オリジナルスプーンやコースターのプレゼント企画や、テイクアウトメニューや帝国劇場オリジナルお菓子などのおみやげ販売コーナーも用意されている。

イベントで、森は帝国劇場に初めて立った1984年のミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』について「当時、アンサンブルで出演していました。どの芝居もアンサンブルの皆さんの力がないと成り立たない。でも、アンサンブルは主役よりも目立ってはいけない。私は、アンサンブルの経験もしているので、アンサンブルの重要性やサポートするというのはどういうことなのかをよく知ることができました」と振り返った。

一方、2000年にミュージカル『エリザベート』で帝劇デビューした井上は、「ミュージカルをやりたくて勉強していたのですが、まさか3カ月のロングラン公演で、シングルキャストでデビューすると思っていなかったので必死で、帝劇だからというのはなかった」と当時の心境を語った。以降、26年間のうち24年間は帝劇のステージに立っている井上。呼ばれなかった2年間について「毎年必ず出られるような劇場でもないんです。役と合わないと呼ばれないですし、再演を繰り返す作品に自分が出ないとなかなかご縁がない劇場です。みんなが堂本光一みたいになれない」と冗談まじりに話して会場を盛り上げた。

そして、この展示会の見どころを聞かれると森は「貴賓室」を挙げ、「もともとは誰も入ったことがない貴賓室でしたが、後々、取材で使わせていただくようになりました。ですが、本来は尊いお方がお休みになるところ。普段は一般の方に公開していないので、ぜひ貴賓室は入ってみてください。最新式のトイレもついている」とコメント。

井上は稽古場に置かれていたというソファについて触れ、「僕たちはよく見ていたから『ああ!』となるけど、誰が懐かしんでくれるんだろう(笑)。でも、元々は宝塚劇場の貴賓室で使われていたものらしく、それが帝国劇場に来て、最終的に稽古場に来た。稽古場でも最初は鏡の前に置いてあったけど、最後は格落ちして男性更衣室の中の休憩用になったんです」とソファのこれまでのあらましを説明し、「僕、ツアーガイドをやらせてもらいたい」と熱望した。

「帝国劇場展〜THE  WORLD OF IMPERIAL THEATRE〜」は、2025年3月28日(金)〜4月27日(日)に銀座三越 新館7階 催物会場で開催。
※3月28日は、エムアイカード プラス会員さま特別ご招待日

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