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2024年6月5日 04:00

古川雄大「自分を追い込んでいこうと思っています」 京本大我「秀でていない人間がコツコツ積み上げる面白さが絶対にある」 ミュージカル「モーツァルト!」製作発表記者会見

ミュージカル「モーツァルト!」製作発表記者会見が6月4日(火) に行われ、Wキャストで主演を務める古川雄大と京本大我が公演への思いを語った。

本作は、「才能が宿るのは肉体なのか? 魂なのか?」という深遠なテーマをベースに、その高い音楽性を重層的な作劇で“人間モーツァルト”35年の生涯に迫り、2002年の日本初演以来、日本のミュージカルファンを魅了し続けてきた作品。ミヒャエル・クンツェ(脚本・歌詞)、シルヴェスター・リーヴァイ(音楽・編曲)のゴールデンコンビによる作品で、数々の名場面と名曲で紡がれる大ヒットミュージカルだ。今回、帝国劇場では約3年ぶりの上演となる。

古川は「この作品に参加させていただくのは 3回目ですが、この作品は大好きな作品の一つです。世界観や楽曲はもちろんですが、一生を描くということで役者として魅力ややりがいを感じています。なので、また今回も参加できて本当に幸せに思っています」と挨拶。続けて、「初めて参加したときは、とにかくあがいて足掻いて、何とかやりきったヴォルフガングでした。2回目は少し技術的にも余裕が出てきて、自分の中でつかんだものがあったのですが、いろいろな関係者の方から初演の方が良かったという声をいただきまして。俺がつかんだものは何だったんだろうと、お芝居は難しいなと思います」と苦笑いで明かし、「ヴォルフガングは何か足りないものを追い求めている姿が役に生きるのかなと思うので、3回目の今回は、自分を追い込んでいこうと思っています」と力を込めた。

一方、京本は今回、初めての同役挑戦で、帝国劇場初主演。京本は「僕は、約10年前にミュージカル『エリザベート』という作品で本格的なミュージカルに初めて挑戦させていただいて、その時に難しさや過酷さと同時にミュージカルの面白さや奥深さを感じました。いろいろな作品をもっと勉強してみようと思った時に出会ったのがこの『モーツァルト!』という作品で、いつか自分もこの作品を務められるくらいミュージカルを頑張ってみたいと胸の奥に大きな夢を抱いていました。それから毎年、舞台に挑戦させていただきながら、闘いながらやってきて、20代ラストの年に挑戦させていただける機会をいただけたことを光栄に思っています」と思いを語った。

ミュージカル『エリザベート』では、2015年、2016年にルドルフ役をWキャストで演じ、2019年は古川がトート、京本がルドルフ役で共演している二人。古川は京本の印象を聞かれると「芸能界で美しい人やカッコいい人をいっぱい見てきましたが、特に美しい。この容姿とは真逆の努力家でストイックな一面もある。彼が別の作品で主演している姿を観た時には、成長している姿を観て、彼が努力していることが伝わってきたので、その見た目とのギャップ(が魅力)。彼の努力は尊敬しているところです」とベタ褒め。

これを聞いた京本は「ありがたいです」と照れながら、「僕も同じ気持ちです。(古川は)美しいし、羨ましいくらいカッコいい。中身もストイックで、繊細なお芝居をされていて、細かいことにまで拘って突き詰めているのを感じますし、男らしく、理想の男性。なのに、ほんわかしているというギャップもある。僕にとってはお兄ちゃん的なところもあります」と笑顔で話した。

また、役作りについて聞かれると、古川は「何かに秀でているけれども、それ以外は劣っているというのが天才ですが、ヴォルフガングはまさにそれで音楽以外はダメ。直感だけで何も考えずに動いてしまう。それが彼の魅力でもあり、ダメなところでもある。天真爛漫です。(この作品では)いろいろな人との関係性がしっかり描かれているので、それを作り上げながら、普段のアプローチとは違うものを自分に課題として課していこうと思っています」とヴォルフガングを分析。

京本は、幼少期に奇跡の子と呼ばれた天才。天才の役を天才が演じるのは難しい。けれど、僕みたいな特別秀でていない人間がコツコツ積み上げる面白さが絶対にあると思います。(SixTONESの)メンバーでも天才だと思う人がいるので、そういうキャラクターを日々、研究し、奥行きのある役作りをしたいと思います」と意気込んだ。

ミュージカル「モーツァルト!」は、以下の日程で上演。

東京公演:2024年8月19日(月)〜9月29日(日) 帝国劇場
大阪公演:2024年10月8日(火)〜10月27日(日) 梅田芸術劇場メインホール
福岡公演:2024年11月4日(月)〜11月30日(土) 博多座

 

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