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2025年1月11日 18:31

【後編】ローラ役の甲斐翔真&松下優也インタビュー「いろいろなトライしてみたい」 ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』

甲斐翔真   松下優也

――お二人が歌う楽曲についても教えてください。難しさや魅力、それぞれの強みは?

松下:めちゃくちゃグルーヴのある歌なので、歌いまくろうと思ったらそうできますが、僕たちは日本語で上演するので、耳馴染みは英語などの他の言語に負けたくないという思いがあります。
日本語で歌うナンバーなので、言葉が大事なのは大前提ですし、芝居として歌うことももちろん大前提ですが、まだいろいろな発見があるのではないかと思いますし、歌っていく中でいろいろと試したいと今、思っています。
譜面や歌詞を変えるということではなく、ちょっとしたリズムの取り方なんですよね。それがやりがいになると思いますし、楽しみですし、難しいところでもあると思っています。

甲斐:ミュージカルが難しいと思うのは、歌がうまければ感動するかと言われるとそうでもないということ。粗が見える人がいたとしても感動する歌がありますよね。
それはミュージカルに限らず、歌というものがそうなのだと思いますが、心が埋まるかどうかなのだと思います。音符は、1つの会話の手段なので守るべきものですが、そこから溢れ出てしまう何かを探して行かなければいけない。難しいのは、そうした計算ができないものだと思います。
もちろん役作りとしては完璧な状態で本番を迎えたいと思っていますが、舞台に立ったらもっとすごいところにいけたらと。僕は「舞台は数学」だと思っていて、「1+1=何か」なんですよ。曲があって、脚本があって、演出があって、そこから生まれるものは無限大。でも、曲や脚本、演出というものがないと奇跡は絶対に起きないんです。
ミュージカルでは、楽曲というのは、そうした「数学」の中でとても重要ですが、それを役者がどう歌い上げるのか。この作品は、楽曲が素晴らしいので、楽曲に頼ってしまいがちですが、そこを楽曲に負けず、意識して歌えたらと思います。

――ところで、老舗の靴工場の再生を描いた本作にちなんで、お二人が落ち込んだときや苦しんだときの立ち直る方法は?

松下:…なんだろう。なんですか?

甲斐:美味しいご飯を食べることです。人間の三大欲求の一つですから、お腹がすいていると悲しくなってしまうんですよ。イライラしたりもするじゃないですか。そういうときは、とりあえずご飯を食べようと。

――甲斐さんは結構、落ち込むタイプですか? それともポジティブなタイプ?

甲斐:落ち込むというよりは、「どうしてこの状況になったんだろう」と感じるタイプかもしれません。考えても仕方ないんですが。

――松下さんはいかがですか?

松下:似ているけど、お酒かな。でも、だからと言って忘れるわけではなく、一旦、自分の考えをリセットする時間を作るためのお酒です。自分が思うようにできなかったときは落ち込みますし、もっとあれができたかもしれないと考えすぎてしまうことも多くて。なので、お酒を飲むことでリセットされるのだと思います。

――では、真っ赤なブーツがこの作品のアイコンでもありますが、お二人は靴へのこだわりはありますか?

松下:僕は結構、靴は持っている方だと思いますが、舞台をやっているときは紐を外さなくても脱ぎ履きできるものを選ぶようにしています。稽古場でも靴を脱ぐし、帰るときにまた履くし、劇場に行っても脱いで…と、脱ぎ履きすることが多いので、できるだけすぐに脱げるのが良いんですよ。サイドゴアブーツもすぐに脱げるので好きですね。紐があっても締め過ぎずに履く。紐を締めないといけない靴は、舞台以外の機会に履くようにしています。スニーカーでもいい塩梅で紐を締めておけば、そのまま脱ぎ履きできるので。

甲斐:僕は靴自体のこだわりではないですが、右から履かないと気がすまないんですよ。もし、左から履いてしまったら、一回脱いで履き直します。

――舞台に立つ前の願掛け的なことですか?

甲斐:常日頃からです。絶対に右からです。左から履くと気持ち悪いんですよ。

松下:劇中で、チャーリーがローラにブーツを履かせようとしてくれるシーンがあるけど、あれは左足からじゃなかった? あれは意味があって左からなのかな?

甲斐:分からないですが、左からだったら変えてもらいたいな(笑)。もし、左からだったら、ずっと気持ち悪い感覚があるかもしれないですね(苦笑)。

――ありがとうございました! ブーツのシーンも注目して観たいと思います!

ミュージカル『キンキーブーツ』
   2025年4月27日~5月18日 東急シアターオーブ
2025年5月26日~6月8日  オリックス劇場
  オフィシャルサイト http://www.kinkyboots.jp/

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取材 文:嶋田真己・撮影:有田純也

 

 

 

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