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2024年1月3日 18:00

【前編】浦井健治インタビュー 『カムフロム アウェイ』未来に繋がる作品、観た後に感想を語り合ってほしい

『カム フロム アウェイ』は、100人近くの登場人物を12人のキャストが演じ分け、100分間ノンストップで展開するミュージカル。ステージと客席が一体となって作り上げる本作は、トニー賞演出賞、ローレンス・オリヴィエ賞作品賞などを受賞した。

2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件。アメリカ国内に入る予定だった38機の飛行機と7000人の乗客・乗員は、カナダ・ニューファンドランド・ラブラドール州にある「ガンダー国際空港」に降り立った。非常事態の中、人種も宗教も言語も異なる人々のために尽くした街の人々と、彼らに感謝する乗客たち。 ある女性はガンダーの子供たちのための奨学基金を作り、ある男性は企業の社長となって毎年9月11日に「人の為に使うように」と全社員に100ドル渡している。世界貿易センタービルの人々を助けようとして命を落とした消防士の息子を持つ母親は、自分を支えてくれた街に毎年戻ってくる。
実話を元に描かれた本作に挑む浦井健治に、意気込みや作品の魅力を聞いた。

――改めて、オファーを受けた時の思い、日本初演の作品に対する意気込みを教えてください。

ホリプロさんが「この12人でやろう」と決意して集めて下さったことがすごいと思いました。本当に個性豊かで、まとまるんだろうかと思うくらいのメンバーで、このメンバーが決定した時は二度見するぐらい、びっくりしましたね。その中に自分も参加できることをすごく光栄に思っています。

真実を基にしたミュージカルで、今もなおこの作品が持つエネルギーは希望に満ちています。悲しみは消えないけど、忘れないことや未来に繋げていくことが、人の心の温かさや繋がりから起こったことだと学べるこの作品を、今、日本で上演できる、日本人キャストとしてやらせていただけるのはすごく意味があるというか、とんでもない企画だと感じています。

演出家も来日されますし、セットで使用する椅子もオリジナルが船で送られてきています。日本にもオリジナルを見てこの作品のファンになった方もいますよね。オリジナルのものを日本の2024年版として上演できることに感謝しかないです。

――おっしゃる通り、錚々たるキャストが揃っています。

ビジュアル撮影もキャストが揃っての撮影でした。それがこの作品のメッセージでもあると思いますし、プロデューサーの「こうしたい」というお話からも熱意を感じました。キャストが全員集まると圧というか絵力がすごいんですよね。カメラマンさんが撮ったものをその場で確認しながら、ポーズはこうしよう、ああしようとみんなで言っていることにウキウキしましたし、そうやって些細な事もみんなで楽しんでいるのがこの作品のエネルギーに必要なことだと感じました。

それぞれが違うものを背負ってきた人たちが重なって、出会って、1曲の中でもみんなでハーモニーやセリフを分け合って、100分をほとばしるエネルギーだけで表現していく。こんなに格好良い演劇って中々ないのかなと思います。

作中では9.11の後の5日間が描かれているんですが、そこで出会った人たちがいろいろなことを感じて、全員が人として成長していく。そのラストシーンに、未来に繋がるようなセリフがいくつもあって。奨学金のこととか、会社で100ドル渡しているとか、今も未来に繋いでいる尊さがある。
フィクションではないので、失礼のないように取り組まなければというのはありつつ、忘れないこと、未来に繋げていくことは我々がすべきことだし、今の日本に生きていても必要なメッセージが詰まっている100分だと思います。

――ビジュアル撮影時に演出のクリストファーさんからのディレクションなどはあったんでしょうか?

撮影時にそういうディレクションがあったか、詳しい事はよく分からないのですが、日本人だけで12人というのも、演出家的には新たな取り組み・挑戦だと思います。向こうからすると海外プロダクションなのかなと。

――皆さん何役も演じられますが、ご自身の役についての印象はいかがでしょう。

僕が演じるのは経営者のケビンT。田代万里生くんがその恋人?パートナー?兼秘書のケビンJを演じます。二人で「面白いね」と話しています。このスパイスが作品において実は重要で、二人がどう成長していったか、それによって描かれる最後のシーンにすごくメッセージがこもっています。この題材の中で明るく振る舞っている二人が胆?肝???になる決断をしていくのが一つの見どころになっているのも面白いなと思います。
もう一人、ガースという役はニューファンドランド島の住民の一人と、大統領役をやります。

実はケビンTとガースにはリンクしている部分があるので、同じ役者が演じるのは面白いですよね。 それが各セクションに散りばめられていて、プラスその他の役を全員がやる。ソロ曲がほぼなくみんなで作っていくのが本作の醍醐味です。全員で背景やシーン、喜怒哀楽も出来事も鮮明に発していく作品。お客様は9.11からの5日間、こんな実話があったと知った上で、様々な感情で向き合うことになります。お客様も一緒に作っていく空間になるからこそ、見終わった後に話すことで未来に繋がっていく。あの時のたくさんの命に対する弔い、愛に繋がっていく、そして希望を持っていく作品になっていると感じます。

ブロードウェイミュージカル『カム フロム アウェイ

2024年3月7日~29日 日生劇場

公式サイト https://horipro-stage.jp/stage/comefromaway2024/

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