片岡千之助 新木宏典
――本読みが始まって一週間(取材当時)。今回初共演でいらっしゃいますが、お互いの印象はいかがでいらっしゃいますか?
新木:とても頭のいい子だなと思います。
片岡:素がですか? デイキンはわかるけれど、僕は思わないから(笑)。
新木:片岡さんは頭のいい人だなと思います。理解度であったり、作品の掘り下げ方、役の掘り下げ方、周りとの共存の仕方というところでの頭の回転の速さが素晴らしい人だなと思いました。やっぱりそこは芸事の世界で、芸歴、僕と同じ20年ですから。
片岡:ほんと?そういうことですか?
新木:僕は今年20周年なので、同じ芸歴になりますね。片岡さんはこの年齢で芸歴20年というのは、育ってきた環境が違います。そこに特化した教育を私生活から感じ取れる要素がある環境で学ぶことができ、それが生活の一部というのが彼の強味なのだと思います。本人ではないので気持ちはわかりませんが、そこが当たり前に存在している空間で育ってきた20年がこんなにも強いんだという、この世界での頭の良さをすごく感じます。
――新木さんのお話を聞いていかがですか?
片岡:わからないです(笑)。デイキンの役を通したらもしかしたらそう見えるのかもと思いますけれど(笑)。最初に新木さんと顔合わせでお会いした時に、「先生と呼んでください」ということだったので、僕の中では(新木さんは)先生なんです。役柄の色気がご本人にもあり、とても色気がある方だと思います。自然と感じられるので、役としても入りやすいです。これから、もっと稽古をして本番を迎えるのが楽しみです。それから、新木さんはとにかく優しいです。こちらが変に身構える必要もなく、居心地よく一緒にお稽古させていただけているのは、本当に有難いことだと思っています。今、ちょうど同じ20年と聞いて本当にびっくりです。今年でおいくつですか?
新木:今年で41になりました。
片岡:全然見えないです。いい意味で。歌舞伎の世界で40代の方はよっぽどの繋がりがないと話さないですから。僕からすると、こうやって毎日お稽古で一緒に横でやらせていただいる中で、僕が変なところで甘えてしまう部分があるので、甘えさせていただいても良い方だなと素直に思います。
――稽古場の雰囲気はいかがですか?
新木:生徒たちはすごく元気ですし、教師たちはとても個性的で、世代の幅が広いので、お客さまにとってもどんな年代の方でも楽しめる、共感できる人が存在しています。僕たちキャストもいろいろな年代を生きてきた人たちとの話し合いをしやすい稽古場です。いろいろな価値観や経験を素直に話してくれるキャストが集まっているので、それは相手のことを知るきっかけにもなります。他人に興味を持っている人がたくさんいるカンパニーだなと思います。
――最後に、舞台をご覧になる皆さまに向けてメッセージをお願いいたします。
新木:日本のエンタメとしてこの作品を届けることにすごくハードルの高さを感じますが、しっかりと丁寧に作る松森さんの演出の作品だからこそ、そこをクリアできるのかなと思います。稽古期間を充実させて皆様に素敵な作品を届けられるように精進してまいります。劇場で皆さんが違和感なく没入できる作品にしますので、気楽に楽しんでいただけたらと思います。
片岡:本当に初めての体験で、ドキドキワクワクの自分ですけれど、この作品の魅力を伝えて、皆さまに喜んでいただけるような舞台ができることが何よりです。僕自身はやりきるので、やりきると言ったら大層な言い方になってしまいますが、新木さんを筆頭に共演者の方々と一緒にいる空気感、本当に素晴らしい雰囲気を感じているので、これが舞台に具現化されると思います。『ヒストリーボーイズ』は大作だと思いますので、この魅力が少しでも多くの人に伝わればと思っています。
――ありがとうございました。
舞台『ヒストリーボーイズ』
日程:2024年7月20日(土)~28日(日)
会場:あうるすぽっと【豊島区立舞台芸術交流センター】
作:アラン・ベネット
翻訳:常田景子
演出:松森望宏
出演:新木宏典 片岡千之助 小西成弥 定本楓馬 國島直希 白又敦 納谷健 前嶋曜 小田龍哉 長谷川初範 増子倭文江 石川禅
主催・企画・製作・:CEDAR/MAパブリッシング
公式サイト https://cedar-produce.net/historyboys/
【ストーリー】
イギリスの進学校でオックスフォード大学やケンブリッジ大学の歴史学科を目指す8人の男子高校生。英語と一般教養の授業を担当するベテラン教師ヘクターは受験にはあまり役にたたない文化や芸術について教え、歴史を担当する女性教師リントットは堅実だが今ひとつ合格には結びつかないオーソドックスな授業をおこなっていた。
学校として進学実績を上げたい校長は、オックスフォード大学に通っていた若い教師アーウィンを新たに雇う。彼は受験に有効な斬新な授業をおこなっていく。
ハンサムで頭がよく、リーダー的存在のデイキン。ユダヤ人で自分がゲイであることに悩んでいるポズナー。敬虔なクリスチャンで作家志望のスクリップス。スポーツは得意だが勉強では周りに追いつけないラッジ。ユーモアがあり、ヘクターの授業を楽しんでいるティムズ。イスラム教徒で、建築に興味があるアクタール。独自の視点で鋭い意見を言うロックウッド。趣味で演劇に興味があるクラウザー。
生徒たちはアーウィンとヘクター、相反する考えを持つ二人の教師の間で揺れ動きながら、大学合格を目指していく。
【サイン入りチェキプレゼント】
<応募方法>
(1)ランランエンタメの公式X(旧Twitter)アカウント「https://twitter.com/ranranentame」をフォローする
(2)【前編、後編】の両方の記事を、リツートする。
(3)ダイレクトメッセージから「新木宏典さん 片岡千之助さん希望」と書き、申し込む。
<応募締切>
2024年7月28日 23時59分
<当選発表>
締切後、厳正なる抽選の上、当選者を決定。ご当選者様には、ランランエンタメ公式アカウントよりダイレクトメッセージにて当選連絡をいたします。2日以内にご返信がない場合は当選の権利が移ります。
当選者発表までに少々お時間を頂戴いたします。ご了承ください。
<ご応募について>
※リツイートは、公式リツイートに限定させていただきます。
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取材 文:髙橋美帆 撮影:早川善博