中井貴一の主演、PARCO劇場開場50周年シリーズ『月とシネマ2023』が2023年11月に東京公演(PARCO劇場)、12月 大阪公演が決定した。コロナ禍により全公演中止となってから約2年―― 幻の作品が、新たなキャストを迎え、待望の上演となる。
小さな町の、古くも素敵な映画館を舞台に、個性的 で一生懸命な登場人物たちが繰り広げる、想いと笑いが溢れる映画愛をめぐる本作の作・演出は、1995年より演劇ユニット「G2プロデュース」を主宰し、2013年の解散まで80本以上の作品に劇作家、演出家、プロデューサーとして関わってきたG2。
主演の中井貴一は、父の死をきっかけに、さびれてしまった実家の映画館を存続させるため悩み、奮闘してゆく映画プロデューサー・並木憲次を演じる。中井は「(当初は)一ヶ月稽古を積み重ね、衣裳をつけてのゲネプロ終了後での中止でしたので、戸惑い、この作品はここで終われと言う運命なのかなーなどとも考えました。が、エンターテイメントの世界に於いて、最も必要なものは、それを楽しんでくださるお客様あってこそと、今回の演目をやらせて頂くことになりました。演出のG2さんとともに、誰にも観ていただいていない前作ではありますが、それを上回る面白い作品に出来るよう努力をして参ります」とのコメントを寄せた。
中井の共演は、映画会社の宣伝部の若手社員で映画マニアでもある小暮涼太役・にわ男子の藤原丈一郎。そして、並木の元妻でフリーライターの高山万智子役を永作博美が務める。
東京公演: 2023年11月 PARCO劇場
大阪公演: 2023年12月 森ノ宮ピロティホール